苦しみの死滅
ダライラマ苦しみの原因がどこにあるかを見出し、その原因を取り除いて始めて、苦しみは無くなります。苦しみには三段階あります。第一には、痛みや苦痛などの体の感覚のレベルの苦しみ。第二には、心の中におこる怒りなどの感情としての苦しみ。第三には、幸せですら苦しみに変わるという遍在する苦しみです。これらの三つの煩悩のすべてを取り除いて始めて、すべての苦しみから解放され、悟りの境地に至ることができるといえます。苦しみの死滅に至れば、すべての原因が消えた「空」の状態になることも可能なのです。そのためには対象物を正しく捕らえる心を育まなくてなりません。 身体がある限り、痛みや苦しみなど感覚の苦しみが取り除かれることはない。感覚自体は、煩悩ではない。そして、これらが取り除かれて初めて悟りの境地に至るということは、ダライラマの説く悟りの境地は、生きている間は達成不可能ということだ。 だから、真実かどうか検討もせず、決まり文句を繰り返しているのである。 身体の苦痛はなくならない。しかし、それに対し、恐れたり、動揺したり、楽しみを求めて誤摩化そうとしたり、怒りや忌避の心を起こさないことで、苦痛を少なくできるであろう。スッタニバータ苦痛を感じるときがあっても、修行者は決して悲嘆してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(フル)えてはならない。 .........................................ブログランキングに参加しています。応援クリックプリーズ!にほんブログ村