この前鎌倉に行って、お寺めぐりをしてきました。
鎌倉はいいですね~東京から近いですし。
お寺が山の中に建っているので、緑が豊かで、地形に起伏があって、周りを崖に囲まれていたり、洞窟があったりで面白いです。
都会の平地にあるお寺もいいですが、山にあるお寺は雰囲気が全然違っていて、イイ感じです。
ところで今日の記事のタイトルは
「心が疲れてる? 体が疲れてる?」
ですが、鎌倉とどう関係してるかというと……
鎌倉に行った日、よく晴れていて暑かったんです。
さらに、坂道をけっこう歩いたので、途中疲れてきたんですよ。
鎌倉駅方面に向かって、長い単調な坂道が延々と続いていて、
長い坂道だな~
ふ~つかれるな~
と思いながら歩いていて、ふと
ここで「歩く瞑想」をやったらどうだろう?
と思ったんです。
「歩く瞑想」というのはマインドフルネスでよくやる瞑想で、
歩きながら、足の動きや、地面につく足の裏の感覚に意識を向け、感じる瞑想です。
リズミカルに足に意識を向けるので、無心になりやすいんですよ。
単調な道だからちょうどいいと思って、歩く瞑想をやりながら進んでみたんです。
しばらくすると、だんだんと無心になってきました。
そうすると不思議なことに、さっきまで疲れていたのに、ぜんぜん平気になってきました。
疲れが吹き飛んでしまいました。
無心になってドンドン進み、間もなく鎌倉駅周辺の市街地に到着できました。
あれ~なんか疲れていないな
さっきまでの疲れはなんだったんだろう?
となったのです。
おそらくこれは、体が疲れていたのではなくて、心が疲れていたんだと思います。
長い単調な坂道が、延々と続いていて、そこを黙々と歩いていく。
そのことに飽きてきて、うんざりして、精神的に疲れていたのでしょう。
けど、肉体的にはそれほど疲れてはいなかった。
歩く瞑想をすることで
長い道だな~まだ歩くのかよ、嫌だなぁ
という思考がしずまっていき、精神的なウンザリ感から来る疲労が解消していった。
だから元気になった、というわけです。
つまり、体が疲れていたのではなく、心が疲れていたんですね。
疲れというのは、心理的なものと肉体的なものがあります。
そのどちらなのか、というのはなかなかにわかりづらいです。
なにかに悩んでいる時、体が疲れているように感じたけど、悩みが解消したら急に元気になった
ということもあります。
逆に、
気分が落ち込んでいるな、と思っていても、体を休めたら落ち込みがなおった
ということもあります。
「体の疲れ」を「心の疲れ」と思ったり、「心の疲れ」を「体の疲れ」と思ったりするんです。
今感じている疲れは、どっちの疲れなんだろう?
と注意してみると、疲れに対処しやすくなります。
心が疲れているなら、いくら家で静かにしていても、回復しないかもしれません。
家でずっと考え事などしていたら、かえって悪化するかもしれません。
少し外に出て散歩したり、仲のいい友達と話したりすると、回復するかもしれません。
一方で、体が疲れているなら、いくら気合を入れても、友達と遊びに行っても、だめかもしれません。
そういう場合は、家で寝てた方がいいでしょう。
もちろん、心と体はつながっているので、
最初は心が疲れていただけでも、それが本当に体を疲れさせたり、
体の疲れが、本当に心を疲れさせたりします。
互いに影響しあうんです。
精神的なショックで、体が本当に病気になることもありますしね。
心が原因で体を壊したり、体が原因で心を壊さないように、
どちらの疲れなのかを早めに察知できると良いと思います。