私は空で、思考は雲。
思考や感情は、私という広い空に浮かんでは消えていく雲のようなもの。
自分と、自分の思考の関係を表すのに、よく使われる表現です。
私は「空」で思考は「雲」(前回記事↓)
https://ameblo.jp/shiko-kankaku/entry-12595304924.html
私は、特定の形を持った個体のようなものではなく、空間や場のようなもの。
思考や感情は、その空間に現れたり消えたりする雲のようなもの。
この表現は、とてもうまく自分と思考の関係を表しています。
これから、思考や感情とどう付き合っていけばいいかがわかります。
例えば、嫌な思考が出てきて苦しい時、どうすればいいのか?
意識するポイントが3つあります。
1.思考は私ではない
思考は私の中に発生したものであって、私そのものではありません。
どれだけ強い思考でも、思考は思考であって、実体はありません。
それを思い出します。
2.思考はいつか消える
思考は一時的なもので、そのうち消えます。
空に浮かぶ雲のようなものです。
早ければ数秒か数分で消えますし、遅くても数日で消えます。
3.無理に打ち消さなくていい
思考は私そのものではありませんが、私から独立したモノでもありません。
私の中から生まれてきたものです。
無理に切り離したり、打ち消したりしなくていいんです。
広い空に、自由にさせておきましょう。
思考で苦しい時は、私という空間が狭くなっています。
狭い空間に思考を閉じ込めておくから、暴れるんです。
私は空なので、本来は果てしなく広いんです。
その広さを思い出して、そこにただ放してやって、静まるのを待ちましょう。
思考を打ち消すでも、切り離すでもなくて、思考を緩める という感じです。
思考を無視はしませんが、ぐぐぐっとフォーカスもしません。
ビミョ~な力加減です。
これらのポイントを意識しても、まだまだ苦しい、ということはよくあります。
そういう場合は、苦しいという感情も、思考と同じく、そのままにしておきます。
苦しさが苦しいのは、苦しさをなんとかしようとするから、苦しいんです。
なぜ私は苦しくなってしまったのか? 何が苦しさを引き起こしてしまったのか?
アレがいけなかったのか? コレがいけなかったのか?
私のこんなところがいけなかったのか?
アイツのあんなところがいけなかったのか?
アレコレ考えて、その結果何か改善のための行動ができて、苦しさがなくなるならいいですよ。
それは素晴らしいことです。
けど、今この瞬間に苦しさを感じている、ということはもう事実です。
もうその苦しさは起こってしまっているんです。
未来ではその苦しさが消えるかもしれませんが、今苦しさを感じている、という事実は消せません。
その事実についてアレコレ文句を言っても、もうしょうがないです。
手遅れです。
もう諦めて、その今の状況は受け入れましょう。
そして、もしその後で苦しさが解消できたら、それでOKなんです。