子宮頸がんワクチンを推進する一部の人達 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

子宮頸がんワクチンを推進する一部の人達

子宮頸がんワクチンを推進する一部の人達

 

2011年1月、子宮頸がんワクチン他、3種類のワクチン全額公費助成開始を横浜市が開始。

http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201101/20110119-025-11664.html

 

そのワクチン全額公費助成開始を機に、公明党横浜市会議員として、本会議で質問をしたのは私である。

 

 

質問した当時、ワクチンによる副作用が懸念される情報も得ていたので、ワクチン接種後の副作用調査体制の確立を林市長に要望した。しかしその要望は実現されなかった。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12309641333.html

 

結局、その要望は後になってみれば、横浜市保健所が実現すべき体制であった。横浜市内だけでも副作用の報告は141名と、全国でも突出して多い。

 

当時、横浜市健康福祉局といえば、自民党山下議員より疑義を呈されたように、製薬会社との関係において中立性を問われる行政医師で構成されていた。

 

現在においても、その改善の兆しがあると言えないので、被害者側に寄り添った対応はまず期待できない。2015年開始された被害者への援助も現鯉渕教育長の元で、横浜市は打ち切り、被害者からの要望を無視したかのようである。

http://www.kanaloco.jp/article/79541

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11711548011.html

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12287761037.html

 

一方、横浜市議会は被害者側に寄り添い、国への要望書を提出している。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12315757353.html

 

幸いなことに横浜市役所は被害を全面否定せず、当然のことだが、被害者への攻撃は行っていない。

 

さて、2013年3月、子宮頸がんワクチンによる副作用の被害が出現するようになって、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会が、日野市の池田利恵市会議員を事務局長として設立された。すでに設立から、6年が経過しようとしている。

http://hpvv-danger.jp/

 

子宮頸がんワクチンの積極的接種勧奨中止が、2013年6月に厚労省から発信されると、我々議員は子宮頸がんワクチンを推進する人達のお誘いを受け、講演を聞く機会を与えられた。

 

医学的な講演内容とは別に、印象的だったのは、子宮頸がんワクチンの被害者やその家族への批判と、副作用と認識して治療に専念しようとする医師への個人的批判であった。

 

私は、ブログでも言及したが、横浜市立大学の宮城悦子産婦人科教授の発言(厚労省や私たちは、患者団体から圧力を受けている。)や、自治医科大学付属さいたま医療センターの今野良医師の発言(西岡某、元横浜市大小児科教授の横田某は、「専門家でもないのに」・・・)を直接聞いて、本当にがっかりした。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11692719171.html

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11973236474.html

 

横浜市議会は、がん撲滅横浜市会議員連盟を結成し、宮城悦子氏を招き、子宮頸がんワクチン接種を推進してきた経緯があり、公明党としても子宮頸がんワクチン推進に自治医科大学付属さいたま医療センターの今野良医師と関わりがあった。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11947376019.html

https://www.komei.or.jp/news/detail/20130413_10872

 

さらにその後、神奈川県予防接種研究会の委員である久住英二医師による”醜悪”というツイッターによる書き込み。

http://43418.seesaa.net/article/419783225.html

 

特定非営利法人医療ガバナンス研究所の上昌広医師によるワクチン被害者である高校生へのツイッターでの攻撃。

http://ameblo.jp/3fujiko/entry-12115161915.html

 

村中璃子医師から、ワクチン被害者の母親達に対しモンスターマザーと称されたことなど。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6587

 

子宮頸がんワクチンを推進する一部の人達によるネット上での子宮頸がんワクチン被害者、家族、団体あるいは子宮頸がんワクチンの副反応に対応している医師への批判が激化した。そして、今もなお、執拗に続いており、6年という永い年月に及んでいる。

 

特に、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の事務局長である池田利恵市会議員に対する攻撃は、理解を超えているようであり、その攻撃内容を読めば、関わりのない人でも首をかしげたくなるような表現が多く使われていると聞いている。

 

子宮頸がんワクチンは今でも定期接種であり、いつでも、どこでも公費助成で接種できる。被害者団体を6年に渡り執拗に攻撃したところで、接種率は低迷するだけで一向に伸びない。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12158411406.html

 

また最近は、テレビで活躍する国際政治学者、憲法学者、東京都議会議員、NPO法人代表理事などが推進派に加わり、子宮頸がんワクチン副反応に疑問を呈している人達や組織への批判を発信するまでになった。

 

さらに、最近の推進派の人達はワクチンを信頼して子宮頸がんワクチンを接種したワクチン被害者らを、“反ワクチン脳”という言葉を使って揶揄している。しかし、東京都議会も、子宮頸がんワクチン接種勧奨再開を国に求めたという話はまだ聞こえてこない。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12352339408.html

https://newspicks.com/news/2797822/

https://blogos.com/article/270981/

https://www.komazaki.net/activity/2018/01/post7243/

 

201711月、子宮頸がんワクチンを推進する村中璃子氏がジョン・マドックス賞を受賞したと報道された。

 

しかし、村中璃子氏は不適切な高校生への取材を指摘され、大学教授に対する名誉毀損でも訴えられているなど、いろいろな問題を抱えている。結局、受賞から1年以上経過したが、子宮頸がんワクチンの接種率は全く伸びない。

https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/6dc15b3a8e96b0fe7bd012e9611f8617

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2016/09/monthlynippon_9s.pdf

https://ameblo.jp/3fujiko/entry-12146291915.html

 

村中璃子氏のジョン・マドックス賞受賞時のスピーチ内でも紹介されていた村中氏の理解者、京都大学医学研究科の本庶佑氏が、2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。

https://note.mu/rikomuranaka/n/n64eb122ac396

 

去年1226日の記者会見で、本庶氏はオプジーボの抗がん剤の話のほかに、子宮頸(けい)癌の主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン接種が低迷している現状について、「ワクチンを接種できるのにやっていないのは世界中で日本だけ。若い女性に発症しやすく社会的に大きな問題」と、ノーベル賞受賞と関係ないことを持ち出し指摘した。

https://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20181226000123

 

しかし、日本は今現在も子宮頸がんワクチンは定期接種で接種できるので、この表現は事実と違うと私は思う。ワクチン接種はできるが、接種を希望する人が少ないと正確に指摘すべきだったのではないかと考えている。

 

また、本庶氏は受賞直後の会見で、製造販売する小野薬品工業に対して「研究に貢献していない」と発言し波紋を呼んでいる。小野薬品社長は、その発言に反論している。

https://www.sankei.com/west/news/181101/wst1811010042-n2.html

https://www.sankeibiz.jp/business/news/181105/bsc1811050500001-n1.htm

 

一方、2017年1月、小野薬品と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)は、抗PD-1抗体「オプジーボ」の類似薬である「キイトルーダ」を販売する米メルクに対する日本、米国、欧州などでの特許侵害訴訟について、小野と京都大学客員教授の本庶佑氏が保有する抗PD-1抗体の用途特許と物質特許が有効であることを確認し、メルクが頭金62500万ドル(約710億円)等を2社に支払うライセンス契約を締結することで和解したと発表。

https://www.yakuji.co.jp/entry55897.html

 

この本庶氏と小野薬品のあつれきの真意もよくわからない。残念ながら、国の被害者への援助は進まず頓挫している。また、横浜市議会は横浜市による被害者への援助の再開をさせることができなかった。

 

子宮頸がんワクチンを推進する一部の人達は、子宮頸がんワクチン被害者やその家族への批判と、副作用と認識して治療に専念しようとする医師への個人的批判をやめたほうが良いと思う。

 

良く聞く話だが、「執拗に批判をしたところで、あなた方への信頼の回復はもはや非常に難しいし、接種率の回復も難しいのでは」と。

 

また、子宮頸がんワクチンの副反応問題は日本だけではないのだから、“日本だけ”という表現も使わないほうが賢明だろう。

http://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=950

 

子宮頸がんワクチンを推進してきた一議員として、この6年間を振り返る時、被害者援助を国任せにしてきた現状を非常に残念に思っている。

 

また、自分のしてきたことの歴史は、そう簡単に消すことができないことを認識すべきだとも思っている。