その86:(ダイエット中)アルコールは飲んでもよいのか? | 肥満治療を行う外科医のブログ

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お酒、、、私も好きです。

 

しかし、お酒は飲めば太ります

 

お酒はエンプティカロリー(empty calorie)だと言われますが、太らない空の(Empty)カロリーというわけではなく、体にとって重要な栄養素が入っていないという意味に過ぎません。

 

コロナ禍で家飲みが多くなった人は、おそらく太ったと思います。

逆に、コロナ以前は付き合いのために外で飲んでいたのに、このご時世、飲み会がなくなり、もともと家では飲まなかったという人にとっては、ダイエットチャンスではないかと思います。

 

ここで、お酒のことを整理しておきましょう。

 

蒸留酒は、醸造酒を蒸留して造られたお酒です。

 

蒸留とは、

「溶液を熱して、出来た蒸気を冷やし、液体として回収する」ことです。

 つまり醸造酒を熱してアルコール分を蒸気に替え、集めたものになります。

http://nopatokyo.net/hobby/sake/253

 

 

蒸留酒醸造酒混成酒は以下のように分類されます。

 

蒸留酒糖質ゼロですから、ダイエット中に飲むアルコールとしてはOKです。

 

醸造酒も飲んでいけないことはありませんが、糖質が含まれていますので、つまみは糖質が少ないものを選ぶなど注意が必要です。

 

下に100ml当たりの糖質量を示します。

主な酒類の糖質とカロリーの比較一覧表(100ml当たり)

http://simomiya.com/archives/8021

 

これでは、ちょっと、ピンときませんよね。

 

お酒によって飲む量が違いますから、

飲酒適正量当たり(純アルコール20g)に換算した糖質量も確認しておきましょう。

主な酒類の糖質とカロリーの比較一覧表(飲酒適正量当たり;純アルコール20g)

http://simomiya.com/archives/8021

 

うずまき焼酎ウイスキー糖質に関しては問題なし

うずまきワイン2杯日本酒1合程度は、許容範囲

うずまきビール(350ml/缶)は糖質12g、発泡酒なら16gです(発泡酒の方が糖質高し!)。飲酒するなら注意が必要*商品により違いがあります。

うずまき梅酒を頂く際には、ほんの少量に留めた方がよさそうです。

うずまきカクテル酎ハイ系は、糖質を多く含んでいるので、ダイエットしたいなら飲まない

 

もう一度言います。アルコールは太ります

  • 中性脂肪の材料になります(その31
  • アルコールは肝臓で代謝されますが、アルコールの解毒で肝臓が忙しいと、脂肪の燃焼が阻害されます(脂肪酸のβ酸化が抑制される)
  • 肝臓でのグリコーゲンの合成を妨げる➔血糖値UP➔太る
  • リーキーガットの原因
  • 余分につまんでしまったり、〆の一杯に走ったり、・・・しちゃいますね

 

肝臓は、ダイエットにとっても重要な臓器です。

アルコール度数の高いお酒は、くれぐれも薄めて飲んで楽しみましょう。

 

追記!:

ゼロカロリーとはいえ、ストロング系のチューハイやめた方がいいと思います。

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦先生が、フェイスブックに投稿されています。その通りだと思います。是非、読んでみてください。

 

 

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