その36:脂肪はどのように燃えるのか?  | 肥満治療を行う外科医のブログ

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体温37度程度ですから、脂肪が実際に燃えることはありませんが、ある条件で分解されやすくなります。

 

すなわち、

「糖が足りなくなれば、脂肪は分解されます」

逆に糖がありすぎる状態だと脂肪は分解されません➔つまり、痩せにくくなるわけです。

 

*下の図も参考にしながら読んで下さい。

エネルギーが足りないと、貯えられていた中性脂肪が、脂肪酸に分解され、①β酸化という反応を繰り返し、アセチルCoAが作られます。②そのアセチルCoAを材料に、ATPというエネルギーを生み出します。

とはいえ、分解されてできた大量のアセチルCoAは処理しきれないため、③ケトン体に変換されます。

 

ケトン体は、肝臓や赤血球以外で、気軽に使えるお手軽なエネルギー源です④。

もちろんでも使うことができます➔糖を摂ってないから頭が働かないということはありません。もし糖を摂らないと頭が働かないと感じている人がいれば、その人は普段から糖を摂り過ぎている証拠です。

 

ケトン体はとても魅力的なエネルギー源ですから、次のブログでもう少し詳しく話しましょう!(その37へ続く)

 

 

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