その37:ケトン体は魅力的なエネルギー  | 肥満治療を行う外科医のブログ

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その36で、脂肪が燃えて(分解されて)、ケトン体が作られるお話しをしました。

 

3大栄養素には、エネルギー源として使われる優先順位があります。

糖質脂質たんぱく質の順です。

 

脂肪が燃えるのは、糖質が足りない時です。

ですから、ケトン体が作られるのは、

  • 絶食
  • 糖質制限

の時ということになります。

*ココナッツオイルなどに入っている中鎖脂肪酸を摂ると、ケトン体が作られやすくはなりますが、糖質と一緒に摂っているようだと、それは期待できなくなります。

 

ケトン体をエネルギー源にすることで、

  • 体のたんぱく質が削られていくのを防いでくれています。                        ➔たんぱく質が削られると筋肉が落ちますから、太りやすくなります

その他にもケトン体は、体にとって大変良い働きをしていることも分かってきています。

  • 炎症や酸化ストレスを抑制する➔老化を防ぎます!
  • 心、血管の保護作用があります!
  • 神経の保護作用➔てんかん、認知症の予防にもなります!
  • ケトン体は癌のエサにならない(糖質は癌のエサになる)➔腫瘍増殖の抑制の可能性!
 

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