「つまみを食べ過ぎなければ、アルコールだけでは太らない」と信じている方も多いと思います。
しかし、極端な言い方をすれば、「アルコールは、飲めば太ります」。
理由はこうです(下の図も参考にしてください)。
アルコール(エタノール)の80%は肝臓に取り込まれ、アセトアルデヒド➔酢酸に代謝されます(①)。
ほどよいお酒の量だと、酢酸は末梢組織で、エネルギー源として使われます(②)。これはこれでOK。
しかし、飲み過ぎれば、酢酸からアセチルCoAが作られ(③)、大量にクエン酸ができます(④)。
本来ならば、ミトコンドリアのTCA回路がうまく回っていれば、スムーズにATPが作られて、エネルギー源となります。
ところが、エタノールからアセトアルデヒドに代謝する際に、余計にエネルギーを使用してしまっているため、ミトコンドリアはエネルギーが足りない状態に陥り、TCA回路もうまく回らなくなっています。
だぶついた大量のクエン酸はアセチルCoAに戻されて(⑤)、脂肪酸になり(⑥)、ついには中性脂肪になります(⑦)。
肝臓にたまれば脂肪肝になりますし、作られた中性脂肪は体中に運ばれ、脂肪として蓄えられます。
それだけではありません。肝臓や筋肉のインスリン抵抗性を高めますので、結果、やはり太ることになるのです。
ダイエットしたいのならば、飲まないことに越したことはありません。
私にはちょっと無理そう・・・
*青太文字の箇所をクリックすると関連する情報も見ていただけます