その40:たんぱく質を摂り過ぎても大丈夫?  | 肥満治療を行う外科医のブログ

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多くの日本人が、1日のたんぱく質の目標摂取量(体重×1.0g)に達していないと思いますので、

たんぱく質は積極的に摂った方がよいと思います。

 

しかし、難しい面もあります。

 

そもそも、たんぱく質は食事でそれほど多く摂れるものではありません

  • 費用もさることながら(食材が高い)、
  • 摂りすぎると消化しきれず(日本人は欧米人より消化力が弱い)、お腹の不調(腹満感、便秘)を訴える人も多い。しかも、
  • たんぱく質自体は美味しいものでもありません

 

 

プロテインアミノ酸サプリをダイエットのために飲んでいる方がいらっしゃいます。

足りていないたんぱく質を補うために飲んでいるのなら賢い選択ですが、飲むだけで痩せると思っているなら間違いです。

 

運動もせずに、プロテインやアミノ酸サプリだけを摂っても、ダイエットができないだけではなく、実は太る可能性すらあります。

 

巷で有名なBCAA(分岐鎖アミノ酸)は、血中濃度が高い場合、脂肪細胞、筋肉、肝臓でのインスリン抵抗性を高めることも知られています(インスリン抵抗性➔高インスリン➔太る)

 

また余剰なアミノ酸は、糖を作り出すのに使われたり(糖新生)や、またその糖が脂肪の原料になったりします。そうなると脂肪が貯まりやすくなり、分解されづらくなるわけですから、結局は太ることになります。

 

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