「脂(あぶら)を食べると、体の脂も増える」。イメージだと、そう思いますよね。
しかし、脂(あぶら)のみでは太りません。
結論から言えば、糖質と一緒に摂れば、脂肪になります(太ります)。
食べ物から摂る脂質の90%は中性脂肪です。
中性脂肪(トリグリセリド)は、図のようなキーホルダーのようなイメージです。
グリセロールに、(いろいろな種類の)脂肪酸が3つくっついています。
食べた中性脂肪は、グリセロールと脂肪酸に分解されて吸収されます。
ちなみに人間の体は、脂質を摂り過ぎた場合、吸収せずに、脂肪便として排出しますから、そもそも食べた脂肪が、そのまま全て吸収されるわけではありません。
体に吸収された、
- グリセロールは、解糖系に入ってATP(エネルギー)になります。
- 脂肪酸は、分解されれば(β酸化)、やはりATP(エネルギー)になります。
食べた物がエネルギーになれば、脂肪として体には残りません。
ではどのような時に、「食べた脂(あぶら)が体の脂に変わる」のでしょうか?
それは糖質と一緒に脂肪を食べた時です。
糖質(ブドウ糖)からグリセロールは作られます。
また脂質を摂れば、脂肪酸が体に入ってきますから、グリセロールと脂肪酸が合体し(キーホルダーが完成)、再び中性脂肪になります。
糖質を食べればインスリンがでます。
そのインスリンは、
- 脂肪細胞に中性脂肪を取り込みやすくしますが、
- 逆に中性脂肪を分解させにくくします(脂肪が貯まります)。
- そうなると血中の脂肪酸濃度が下がりますから、ますます脂質の吸収が増えるわけです。
そう考えると、ラーメンはダイエットにとっては危険な食べ物になりますよね(私も好きですが、あくまでご褒美の品と位置付けています)。
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