白夜(Midnight Sun):
太陽が地平線の下に完全に沈みきらず、または沈みきっても薄明状態が続き、真夜中の時間帯でも暗くならない現象のことを言います。
北半球(北極圏)では6月の夏至前後に見られる現象で、場所によっては5~7月の2ヶ月間ずっと太陽が地平線の上にあって、夜のない所もあるようです。
極夜(Polar Night):
太陽の全部または一部が一日中地平線の下にあって、昼間の時間帯でも薄明にしかならない現象のことを言います。
北半球(北極圏)では12月の冬至前後に見られる現象で、場所によっては約2ヶ月間11時から13時の2時間ほど、うっすらと明るくなる程度の所もあるようです。
白夜と極夜、正しくはどちらも太陽光の照射限界である66.6度より高緯度の北極圏や南極圏で起こる現象のことを言います。
さて、
『白夜』の対義語は『極夜』と言い、『黒夜』とは言いません。
『極夜』の対義語は『白夜』と言い、『極昼』とは言いません。
外来語の訳語ですから、この辺の不揃いは「勘弁して!」ということでしょうか。
英語では、白夜のことは『白夜』の語源通り“white night”とも言いますが、“midnight sun”という方が一般的と言われています。
極夜のことは『極夜』の語源通り“polar night”と言い、やはり“black night”は一般的ではないようです。