◎Carcará/Chico Buarque e João do Vale
夢のような2日間が終わってしまった。国境も世代も言葉もジャンルも越えてみんなそれぞれが心の奥底に大切にしまいこんでいた思い出が未来の扉を開けて美しくアップデイトされて拡がっていく。魔法をかけられて過去も未来も、一体となった、そのかけがえのない奇跡のような瞬間に世界で一番美しくて愛しい涙を見た。
João do ValeがJosé Cândidotoと共作した名曲“Carcará”。元々は偉大な演劇家Augusto Boalが監督し、Teatro de Arenaと軍事政権に違法とされ64年に閉鎖されてしまったCentro Popular de CulturaのメンバーがProduceしたShow Opiniãoに出演するNara Leãoのために書かれた曲であった。健康上の問題で出演できなくなったNaraの代役として急遽出演したMaria Bethâniaが65年2月に、この曲を歌って一躍有名となった。同年にNaraもSingleでリリースし、Maria BethâniaのSingleも大ヒットした。
◎Poeta Do Povo/João do Vale
“Carcará”はJoão do Valeが65年にリリースしたアルバム『Poeta Do Povo』に収録されている。伝説のShow OpiniãoにBoossa Novvaと決別したNara Leão、Zé Kétiと共に出演したJoão do Valeが、Showの成功を受けてPhilipsからリリースした大好きなDebut Album。ジャケットも最高である。
(Hit-C Fiore)