2021-2022WEリーグに新規参入したS広島R。
ここまで、合計43試合、攻撃201本・守備205本のデータを蓄積しています。
2024-2025(リーグ戦・カップ戦・皇后杯)では9試合、攻撃43本・守備37本を分析・集計しています。

以下にS広島Rの2024-2025のコーナーキックの状況の概容と、2025/2026の予想を記載していきますが、原則下図のような配置を基に述べていきます。
 

2024-2025WEリーグ

青字:17試合以上先発  緑字:17試合以上出場
橙色:11試合以上出場  赤字: 5試合以上出場
黒字: 上記以下の選手 
 

下線:引退・移籍など退団 * :夏期入団選手 

+ :冬期入団選手 $ :昇格・2種登録選手

 

 

 

 

コーナーキック攻守の配置の例を示します。

 

2024/09/14 第1節
 
2025/05/17 第22節

 

 

 
 
(1)2024-2025シーズンの全般傾向。

 

以下赤字のデータはこのブログで記事にした試合からの独自サンプリングデータです。

詳細は3-12を参照ください。

 
リーグ戦で4得点・2失点で2期ぶりの黒字。
 
攻撃では、フリー先着率は27.3%(リーグ1位)、シュート打ち率は34.1%(同5位)。
狙った形を多く作れているが、競ると勝てていない。
守備では、被フリー先着率は10.8%(リーグ6位)、シュート被弾率は27%(同5位)で平均的な数字。
 
 
 
 
レベルを(A)~(E)で評価。あくまで私の視点です。
 
① 高さ関係:まずまず(B-)

10人平均で162cm前後で平均やや上。
スタメンレギュラーでの最長身は5市瀬選手と6左山選手が167mだが、165cm超の選手が多く、守備の際は大きな弱点はない。
春に38嶋田選手が(170)入団し、より強くなった。
 
 
 
② 軸になる攻撃:ニアで先着できているが、特定のターゲットは居ない(B)
 
ニアへの配球率は57.1%(平均48.7%)、先着率は45%(平均34.4%)。
正面~ファーサイドへの配球率は42.9%(平均51.3%)、先着率は26.7%(平均34.4%)。
ニアへやや多い目に蹴って、先着も多い。
 
記録した44本で、ニアヘ先頭で走ったのは、9上野選手8回/ターゲット0回、5市瀬選手6回/ターゲット2回/シュート1本などで、メインターゲットは定めていない。
 
 
 
③攻撃の工夫・戦略:多くの工夫を凝らしていた(A-)

 

2024-2025シーズンは、企画頻度は1.23回/本(平均0.60回/本)で、断トツの位。

複数の企画を組み合わせている。

ピックプレーも0.43回/本(平均0.26回/本)でTOP。

 

 

 

④守備力:平均的レベル(C+)
 
前述のように、被フリー先着率は10.8%(リーグ6位)、シュート被弾率は27%(同5位)で平均的な数字。
2次攻撃以降も含めたトータルシュート被弾数0.54/本(平均0.55/本)で並。
 
厳しいマークで、平面戦を頑張ったと言うより、ニアポスト前5~6mに配置された9上野選手の守備力だと私は評価している。
落下点を早く正確に把握出来ているし、走り込んでくる選手も意識している。
 
 
 
(2)データ
 
A.なでしこリーグ・リーグカップ、WEリーグ公式記録より
 
 
 
B.独自収集データより
あくまで、私が観戦・ブログ化した試合が対象ですし、独断と偏見で判断して集めたデータです。
①シュート率・被シュート率の集計表とグラフ2枚。
②左右CKの集積図
③位置・先着率分布表
 

 

 

 

 
 
 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イメージ 1

 

 

(3)詳細評価

 

以下話が長いです。興味のある方は読んでいただければ幸いです。

 

A.攻撃詳細

 
2024-2025リーグ戦は、4得点。
9上野選手が2点で、2近賀選手と3呉屋選手。

 

フリー先着率は27.3%(リーグ1位)、シュート打ち率は34.1%(同5位)。

4期目にして、シュート打ち率が初めて平均:25.0%を超えた。

 

 

 

a)ニアでの合わせ(B)
 
ニアへの配球率は57.1%(平均48.7%)、先着率は45%(平均34.4%)とボールを集め、先着も出来ている。
記録した44本で、ニアヘ先頭で走ったのは、9上野選手8回/ターゲット0回、5市瀬選手6回/ターゲット2回/シュート1本などで、メインターゲットは定めていない。
 
ピックプレーが増えて、先着も増えている。
 
 
 
b)中央からファーでの競り(D+)
 
正面~ファーサイドへの配球率は42.9%(平均51.3%)、先着率は26.7%(平均34.4%)。
2023-2024は、先着38.5%(平均34.0%)とそこそこ戦えていたが、後退している。
 
明確な理由は把握出来ていないのだが、ちょっと気になる事が有る。
ピックプレーで壁役の選手が動き直せていない印象で、ピックプレーが増えた分、正面~ファーサイドが薄くなったような気がする。
ピックプレーを使ってニアへ走り込んだ選手に、守備側が2人とも食い付くことはしばしばある。壁役の選手が完全なフリーで、ファーへと開けば大チャンスになったりするものだが、それを逃しているのかも。
 
 
 

c)ショートコーナー・ローボール(B)

 
記録を取った44本の中で、ショートコーナー本、ローボールからのミドルシュート本。
いずれもリーグTOPの数字で、頻度的にも最多。
特にミドルシュートは2024-2025の全チームで本だから、ほぼS広島Rだけがやっているようなモノ。
 
ショートコーナーは特に工夫は無かったが、ローボールはよく練られたパターンを持っている。
 
 
 
d)キッカーと戦術選択(C-)
 
基本は8小川選手(左17本/右14本)が蹴って、右CKで何らかの戦術的理由がある時は33瀧澤選手(同0/12)が蹴るのがパターン。
3人ともパンチを効かせて蹴るタイプで、特殊な球種とまでは行かないと思う。
 
 
e)ピックプレー(B+)
 

2024-2025では19回確認している(44本中)で最多。企画頻度0.43は過去4年間のWEリーグ全チームでも断トツの記録。

5市瀬選手や9上野選手などをニアでフリーにさせるために使っていた。

 

ただ、ガッツリ掛かっているわけではなく、結構ディフェンスに躱されているようで、

ニアから1・2番目における平面戦は、5市瀬選手が5.805.50、9上野選手が5.295.86で、

平均の5.705.33並かその少し上程度だった。

 

**平面戦採点
3点完璧なディフェンス勝ち、4点ディフェンス勝ち、5点イーブン、6点オフェンス勝ち、7点オフェンスフリー、8点オフェンス"ど"フリーで評価。
 
 
 
f)ゴール前密集隊形(B)
 
G前密集陣形を14回確認していて、昨期に比較すると倍。頻度は0.32回/本でN相模原を少し上回ってリーグTOP。
 
だが、普通に密集に向かって蹴るイメージの戦略だった。
一時期のAC長野や千葉Lのように、「守備選手をG前に集めておいて、その外側を使う」というような工夫は確認できていない。
 

g)相手ゴールキーパーの守備範囲限定(C-)
 
23柳瀬選手・18渡邊選手らが、GK脇にセットしていて、特に誰か専任が居るわけではない。

誰も配置しない場合も有って、戦略上重要視はされていないように思う。

 
 
h)その他
 
特にはない。
 
 

B.守備詳細
 
a)基本守備体系
 
① 基本は、マンツーマンディフェンス。10人守備。
ゾーン固定配置は秋期は2人だったが、春期になって3人体制にしている。
・ニアポスト前:11中嶋選手
・ニアポスト前約5m:FWの選手(9上野選手他)。
・ゴール正面約5m(春期):38嶋田選手・8小川選手。
 
②ショートコーナーには、あまり積極的には対応しない。
 
 
b)各選手の傾向・特徴
 
フォーメーションを冒頭の図だとし、記述する。
・走り込む相手に対応しているのは、バックスライン15藤生選手・5市瀬選手・6左山選手・38嶋田選手(25塩田選手)らだが、基本は密着守備タイプ。
6左山選手は比較的柔軟に対応し、ヘルプディフェンスもするが、全体的には自分のマーク相手だけの傾向が強い。
 
 
c)マンツーマンのマークの強さ(B-)
 
被フリー先着率は10.8%(リーグ6位)、シュート被弾率は27%(同5位)で平均的な数字。
 
私の平面戦の評価は、チームで 4.89でリーグ2位と良かった。
15藤生選手4.84・5市瀬選手4.68・6左山選手4.71・25塩田選手4.84など、高身長選手がみんな頑張っているのに、被フリー先着率は並。相手の軸になる攻撃を防げていない、即ち、スカウティングなどの準備が足りていないのかも。
 
**平面戦採点
3点完璧なディフェンス勝ち、4点ディフェンス勝ち、5点イーブン、6点オフェンス勝ち、7点オフェンスフリー、8点オフェンス"ど"フリーで評価。
 
 
d)ゾーン配置選手(ストーン)の強さ(A-)
 
ニアポスト前5~6mに固定配置したのは主に9上野選手。
特別高くもは無いが、広範囲をカバーしていたと評価している。
また、13高橋選手もボール軌道の見極めが早くて正確で、さらに広範囲をカバーしていた。
 
 
 
e)逆襲力(C)
 
10人守備をやるチームなので、逆襲能力は基本的に低い。
33瀧澤選手や11中嶋選手のドリブルは魅力だし・・・と言うシーンを見たいのだが、
11中嶋選手が前戦から最も遠いニアポスト脇に入っているのは、少し勿体無い気もする。
 
 
 
f)統制(C+)
 
2022-2023までは3中村選手中心に良く統率されていると評価していたが、その後は移籍加入した5市瀬選手に代わったが、よく統率されている。
 
 
 
(4)過去の傾向・推移
 
a)キッカー
 
2021-2022以来メインキッカーは小川選手だが、
2022-2023からは瀧澤選手が右CKを蹴るようになっている。インスイングを重視。
 
b)ヘディング力
 
左山選手・上野選手ら160cm後半の主力選手は多くいるが、170cmを越える主力選手はチーム創設以来居なかった。
2025春に嶋田選手が加わった。
 
 
 
c)攻撃のメインターゲット・頼れるプレー
 
左山選手・市瀬選手・上野選手を設定しているのだが、「頼れる」ほどのモノにはなっていない。
 
 

d)ピックプレー
 
2021-2022 創設時は中村選手が中心のようだった。
2023-2024 移籍入団した市瀬選手を活かすプレーが多く見られた。
2024-2025 このブログ創設来最多の0.43回/本を記録した。
 
 
e)守備の統制
 
2022-2023までは4中村選手。
2023-2024からは5市瀬選手。
 
 
(5)2025/2026シーズンの予想など

 

2023年夏には、多くの選手が退団・加入したが、

2024年夏に続いて、2025夏も静かな異動状況だった。

FWが高橋選手と吉野選手が移籍して薄めになって、終盤の選手起用の選択肢は減ったが、システム上大きな変更は無いと思う。

ただ、7伊藤選手を採ったが、小柄なMFが好きなチームですね。

でも、このチームに足りないのは、フィールド真ん中を託せる強いMFだと私は思います。

 

コーナーキックに関しても、2024-2025同様に進めるモノだと思う。

 

 

 

(2025/08/03時点)。

 

 

 

履歴
 2022/09/04 作成 (アーカイブ)
 2023/07/13 更新 (アーカイブ)
 2024/08/23 更新 (アーカイブ)
 2025/08/03 更新
 

 

以上です。
 

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目次 1.概要(アメブロ版)

 

3-11 なでしこリーグなどのコーナーキック統計(随時) 2022/05/28更新

 

3-19 データ:各チームの先着率・シュート率 2024/06/19更新

3-20 各攻撃次数の初手と結果 2024/06/20更新

3-21 データ:各企画の出現率と、各チームの実施状況 2024/06/21

 

3-125 2024-2025WEリーグのコーナーキックまとめ①得点状況とトピックス 2025/06/23
3-126 2024-2025WEリーグのコーナーキックまとめ②勝手にゴールランキング 2025/06/24

3-127 2024-2025WEリーグのコーナーキックまとめ③平面戦状況 2025/06/25
3-128 2024-2025WEリーグのコーナーキックまとめ④各チームの結果集 2025/06/26

 

 

 

 

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