本データは、2024年02月07日 時点のデータです。

年に2度を目処に更新する予定です。
  
(4)球種による出現数とその効果
  
A.ハイボール、ロー、ショートコーナー

 

 

 ショートコーナーは、3割近く潰れている。
 企画倒れで、センタリングを上げることなどが出来ないことも多い。
  
  
B.イン・アウトスイング(ボールを回転させ曲げる方向)
  
ショートコーナーはディフェンス体制が変わるので、除いて集計します。


左右両脚で蹴れる人や、左右でキッカーを変えるチームは多々存在するが、
ほぼインスイング(ゴールに向かって曲がるボール回転)で蹴っている。
  
こうしてみると、攻撃側先着率・得点率ともにインスイングの方が悪い。
私のデーターでは今のところ、それを否定していることになる。
  
母数も統計学的目安の600をクリアし、十分優位な差が出ているので、
覆る可能性はなさそうです。
女子サッカー界のほとんどが、何かを間違えていると言って良さそうです。

 

 

次のように理由を考えてみました。

a)アウトスイングのデメリット
 

以下の通りだ(と想像する)が、それを上回る理由が有るはず。
・ゴールライン際でファーポストのさらに外側の領域を狙うのが難しい。
・ヘディング練習など一人で飛ぶと、ボールがゴールから離れて行く分、
 被ってしまうような形でのヘディングになって、強く叩きにくい。
 (体の軸線よりゴールから離れた位置でヘディングしてしまう)
・ショートコーナーがやりにくい。(宮間さんのような左右関係ない人は別)

b)実戦的にアウトスイングが結果を生む推定理由

①インスイングではニアポスト前を狙い過ぎ(2022/05/29:結論変更加筆)
 

猶本選手(浦和)や中島選手(マイ仙台)のキックを見ていると、
この傾向が有ることに(今更ながら)気がついた。

マンツーマン守備(ショートコーナー,ミスキックを除く)に対して、
守備側がどんな処理をしているのか、同じように表にしてみました。
GK(パンチング・キャッチ)とゾーン固定配置選手(クリア)が
どれだけ処理したのかカウントしています。



 

GKが処理している率に大差はないのですが、
ゾーン固定配置選手の処理率が大きく違います。
インスイングでは、ニアポスト前を狙い過ぎていると言うことになると思います。

攻撃側先着率は 8.02%、このゾーン固定配置選手のクリアの差は 7.89%。
後者は、マンツーマンなど条件を付け母数を縛ったので、
割り引くと、ちょうど良いくらいになる。
最大の原因はここにあると言って問題ない。

 

インスイングの方がゴールライン際を狙いやすいと言う、キッカー心理なのか、

監督コーチの経験による指導の影響なのだろうか?

改めた方が良さそうである。

実際に蹴られた位置の分布は3-17に記載していますので、ご確認下さい。


②実戦ではディフェンスがゴール側にいる。

実際のゲームでは、ゴール側をディフェンスが、離れた側をオフェンスが
場所を取っている訳だから、以下のメリットが有る。
・アウトスイングでゴールから逃げていくボールの方が、攻撃側に渡り易い。
・競りになっていれば、被ってしまうほどの位置まで行かないので、
 結果的に強く叩けたりする?

大きな差を生んではいないのだろうが、この影響も有る。
3-17でも記載していますので、ご確認下さい。


更新履歴
 2018年04月25日 作成
 2018年08月05日 なでしこリーグ前半・リーグカップ
           ・Tournament of Nations 終了時点
 2018年11月10日 なでしこリーグ 終了時点
 2019年08月24日 2019なでしこリーグカップ終了時点
 2020年01月03日 2019なでしこリーグ・皇后杯終了時点
 2021年03月02日 2020なでしこリーグ・皇后杯終了時点
 2022年02月13日 2022アジア杯終了時点
 2022年05月29日 2021-2022WEリーグ終了時点(結論変更)

 2023年02月05日 皇后杯終了時点 (アーカイブ)

 2023年06月26日 2022-2023WEリーグ終了時点(アーカイブ)

 2024年02月07日 2023-2024WEリーグ7節終了・皇后杯終了時点

 

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