本データは、2023年02月05日 時点のデータです。年に2度を目処に更新する予定です。
(4)球種による出現数とその効果
A.ハイボール、ロー、ショートコーナー
ショートコーナーは、3割近く潰れている。
企画倒れで、センタリングを上げることなどが出来ないことも多い。
B.イン・アウトスイング(ボールを回転させ曲げる方向)
ショートコーナーはディフェンス体制が変わるので、除いて集計します。
左右両方で蹴れる人や、左右でキッカーを変えるチームは多々存在するが、
ほぼインスイング(ゴールに向かって曲がるボール回転)で蹴っている。
こうしてみると、攻撃側先着率・得点率ともにインスイングの方が悪い。
私のデーターでは今のところ、それを否定していることになる。
母数も統計学的目安の600をクリアし、十分優位な差が出ているので、
覆る可能性はなさそうです。
女子サッカー界のほとんどが、何かを間違えていると言って良さそうです。
次のように理由を考えてみました。
a)アウトスイングのデメリット
以下の通りだ(と想像する)が、それを上回る理由が有るはず。
・ゴールライン際でファーポストのさらに外側の領域を狙うのが難しい。
・ヘディング練習など一人で飛ぶと、ボールがゴールから離れて行く分、
被ってしまうような形でのヘディングになって、強く叩きにくい。
(体の軸線よりゴールから離れた位置でヘディングしてしまう)
・ショートコーナーがやりにくい。(宮間さんのような左右関係ない人は別)
b)実戦的にアウトスイングが結果を生む推定理由
①インスイングではニアポスト前を狙い過ぎ(2022/05/29:結論変更加筆)
猶本選手(浦和)や中島選手(マイ仙台)のキックを見ていると、
この傾向が有ることに(今更ながら)気がついた。
マンツーマン守備(ショートコーナー,ミスキックを除く)に対して、
守備側がどんな処理をしているのか、同じように表にしてみました。
GK(パンチング・キャッチ)とゾーン固定配置選手(クリア)が
どれだけ処理したのかカウントしています。
GKが処理している率に大差はないのですが、
ゾーン固定配置選手の処理率が大きく違います。
インスイングでは、ニアポスト前を狙い過ぎていると言うことになると思います。
攻撃側先着率は 8.24%の差、このゾーン固定配置選手のクリアの差は 8.33%。
ちょうど話が合う。
最大の原因はここにあると言って良さそうだ。
インスイングの方がゴールライン際を狙いやすいと言う、キッカー心理なのか、
監督コーチの経験による指導の影響なのだろうか?
改めた方が良さそうである。
実際に蹴られた位置の分布は3-17に記載していますので、ご確認下さい。
②実戦ではディフェンスがゴール側にいる。
実際のゲームでは、ゴール側をディフェンスが、離れた側をオフェンスが
場所を取っている訳だから、以下のメリットが有る。
・アウトスイングでゴールから逃げていくボールの方が、攻撃側に渡り易い。
・競りになっていれば、被ってしまうほどの位置まで行かないので、
結果的に強く叩けたりする?
大きな差を生んではいないのだろうが、この影響も有る。
3-17でも記載していますので、ご確認下さい。
更新履歴
2018年04月25日 作成
2018年08月05日 なでしこリーグ前半・リーグカップ
・Tournament of Nations 終了時点
2018年11月10日 なでしこリーグ 終了時点
2019年08月24日 2019なでしこリーグカップ終了時点
2020年01月03日 2019なでしこリーグ・皇后杯終了時点
2021年03月02日 2020なでしこリーグ・皇后杯終了時点
2022年02月13日 2022アジア杯終了時点
2022年05月29日 2021-2022WEリーグ終了時点(結論変更)
2023年02月05日 皇后杯終了時点