教育回想録 3 スイスの教育 小学校
娘は最寄りの歩いて5分の小学校になり、クラスには24人ほどがいて、同学年は2クラスありました。担任の先生は3年生まで一貫です。勉強のやり方、使う教科書などは担任に任されています。隣のクラスと勉強している内容、進路、レベルなどが違ってきます。日本の教育システムは他の先進国と同レベルで、かなりしっかりと勉強をしていると思います。スイスはそれに比べると、学習レベルが低いと言えます。ほんとーに、勉強しない。理科がない!!道徳教育やしつけもない。…というのも、スイス独特の「レーレ」という現場で働きながら、学校に行く「見習い、職業訓練制度」があるからなのです。ざっくり言うと、ある程度基本を勉強して、そのあとは、仕事に必要なことを勉強すれば良い、になってます。最初はかなりびっくりで、残念で仕方がなかったですが、郷に入れば郷に従え、と、あきらめモードでした。先生の価値観、指導能力なども様々で、運悪く、とんでもない先生にあたると、たいへんなことになります。日本は自分で勉強していく参考書や教材、塾などが充実していますが、これもスイスにはそんなにありません。隣のドイツは日本とあまり変わらないレベルで、教材などもたくさんあります。ドイツ語の参考書で使えますが、レベルが違うので、まるままを使うことができませんし、練習問題も、スイスの学習にあったものがないのです。よかったことは、小学2年生で英語がはじまり、5年生でフランス語がはじまることです。フランス語は第二のスイスの国語でもあるのですが。これに日本語も同レベルでできれば、最高だったんだけどなー、日本語は言語ファミリーがちがうので、習得に時間がかかると思います。最近は、日本に留学して勉強したいと言い始めていますが、漢字はそんなにできなくてもいい、などと後ろ向きな意欲ですし・・・計算方法が日本とヨーロッパでは違います。九九の覚え方も違います。まず答えを暗記します。例えば、7の段、7,14,21,28,35,42,49,56,63次にこの答えが 7掛け 1,2,3,4,5,6,7,8,9と繋がって完成です。最初は、えー!っておもったけれど、実は、あとで最大公約数、最小公倍数を勉強する時に役に立つことがわかりました。いろいろ言いたいことはありますが、ここはスイス、スイスのやり方をリスペクトします。一応。。。