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Re START from 仙台

仙台在住、通信インフラ整備を生業としている人間の、東北人の生活、東日本震災に関するレポートです。


今日も秋田県横手市~秋田市へ行っていて、

途中、西仙北SAで昼飯を食べていました。


秋田うまいもんそば、とゆう、新商品だそうです。


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蕎麦に、きりたんぽと比内地鶏の組み合わせ。

実に、わかりやすい(笑)

それでも、新商品は、一回は試しておかないと気が済まないタチなのです。

好奇心旺盛な、B型の悲しいサガでしょうか?(笑)


で、蕎麦をすすりながら、食堂のテレビでニュースを見ていたら、


「岩手県滝沢村で、先日、牧草から、

暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、

秋田県は、大仙市、鹿角市などでも放射性物質の検査を実施、、、」


・・・


え!!!

滝沢村ぁ???


滝沢村っていったら原発から250km以上は離れてるじゃん!!!


心の中で絶句してしまいました。


実は、先日訪れたオーナーさんの一人に、

秋田県鹿角市で、酪農を営んでいる方がいらっしゃいました。


ちょうど先日も、仕事中にお邪魔して、

牛舎の中で、お話をさせていただいていました。


仕事の話が終わってから、

牛のことについて、私が疑問に思っていたことを、

いろいろと質問していたのですが、

牛の話になると、すごく嬉しそうな顔をして、

こちらの質問にいちいち答えてくれるオーナーさんを見て、

とても愛情を持って牛を育てているのだなぁ、と、強く感じました。


ところで、牛舎って入ったことありますか?


とにかく、ものすごい糞便の匂いが充満していて、

呼吸がまったくできません。冗談じゃなく。

牛舎の中で、普通に作業している人たちが、

もう、「超人」のように見えます。


が、なんと、先日は、これを克服してしまいました!!!


それは、愛情を持つことです。


こんなこと、畜産酪農関係者に話したら、

笑われてしまうことかもしれませんが、、。


突然の見慣れない訪問者を、

不思議そうな目で、首をかしげながら

じっと、こちらを見やる牛たちを見ながら、

愛着を感じてきたら、

なんだか、全然臭く無くなってきたんです!!!


まぁ、作業している人たちは、「慣れ」なのかもしれないですけれどね。


話が脱線してしまいましたが、


あのオーナーさんも、今頃は心配していることだろうなぁ。

と、そんなことを考えていたら、

なんだか、少し、憂鬱な気持ちになりました。





昨日は、秋田県鹿角市、大館市、能代市に行ってきました。

片道300km近く、往復600km超、、、いつもよりは少しへヴィな距離ですが、

まぁ、これくらいだと私にとっては、日帰り可能な距離です。


といって、これは私に限ったことではありません。

仙台市内の同業者に話しても、そんなに驚きはしません(笑)


ところで、


秋田県鹿角市は、秋田名物きりたんぽの発祥地だそうです。

きりたんぽ -wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%82%8A%


秋田県大館市は、秋田名物、日本三大地鶏でも有名な比内地鶏の産地です。

比内鶏 -wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E5%86%85%


秋田県能代市は、世界遺産でも有名な白神山地の一部を含んでいます。

白神山地 -wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E7%A5%9E%


帰り道すがら、

そう言えば、ブログで岩手山のコメントしてたなと思い、

車中(助手席)から撮影してみました。

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「岩木山」じゃなくて、「岩手山」です。

写真は、上り方向からの姿(裏岩手というのだそうです)ですが、

下り方向からの姿(表岩手というのだそうです)が、私は、とてもきれいだと思います。


岩手山南麓には、有名な(日本最大の民間農場?)小岩井農場があります。

小岩井農場 -wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B2%A9%


ちなみに昨日は、震災復旧業務ではありません。

震災前に動いていたプロジェクトが、ようやく再始動し始めたのです。


被災地では、震災復旧業務は、依然として続いていますが、


臨時基地局などの「仮復旧」のフェーズから、

「本復旧」のフェーズへとシフトしつつあります。


東北電力による復電が、かなり進んできているからです。

瓦礫の荒野と化している被災地に、

真新しい電柱が林立する姿は、圧巻!!!です。


仙台市内は、津波被災地を除いて、

ほぼ平穏を取り戻した、といっていいでしょう。


ただ、一部の道路が異常に混雑する状況は変わらず、

自宅から3kmくらいしか離れていない会社まで通勤するのに、

一時間近くかかってしまいます。

そのため、今は、毎朝5:00出社です。

サマータイム?(笑)


ところで災害ボランティアに関する話ですが、

GW以降、かなり激減したらしいですが、

GWの休みを利用して来てくれた人たちがたくさんいただけでなく、

地元の学生ボランティアたちも、

ようやく授業が再開し始めたことも、一因にあるようですね。


今まで、県外ボランティアを受け入れなかったところも、

県外ボランティアの受付を始めるところがあるようです。


仙台市や名取市など、

メディアや、人の目が届きやすいところ以外の、

小さな町村などは、本当に人手が不足しているようです。


もともと、過疎化していて、

交通の便が悪くてアクセスしにくい町村が、本当に多いんですよね。

東北って、、。


仙台Date FMの月~木曜日のレギュラー番組(J-Side Station)で、

毎回15:00から子供たちの為に、アニメソング特集をやっています。

これは震災後、避難所で生活する子供たちの為に企画され、始まったコーナーです。


今だ、テレビを見れず、ラジオしか聞けない子供たちが、

まだたくさん避難所にいるのです。


この時間を、楽しみに待っている子供たちが、たくさんいるそうです。


今日は、サザエさん、仮面ライダー、プリキュア、の他に、この歌も流れてました。




サビの、メーテル~♪のところ。

少し胸が熱くなりました。


懐かしいです。

そして、本当に、癒されます。

名曲はいつまでも色褪せないですね。


メーテル

いつの日にか 幸せつかむよ

熱く熱く燃えた、生命(いのち)が輝くように・・・・








oono君と共同で本ブログを立ち上げた、東京在住の"サイメン"です。

4/19~4/20と彼の陣中見舞いに仙台を訪問した際のレポートを

数回にわけて、この場を借りて記させていただきます。




【 避難所にて作業 】

oono君のお仕事に付き添わせてもらい、牡鹿半島の少し北にある小さな半島を訪れました。


途中、まさに「壊滅」状態のリアス式海岸の漁港を通過しました。
大潮だったこともあり、地盤沈下の影響か、走っている海沿いの道路のすぐそばまで海面がひたひたと寄せていました。


(今回は、oonoくんの仕事にフォーカスするため、ここを通った時の撮影画像、動画は次回掲載させていただきます)


そんなリアス式海岸の合間にある、小高いガケの近くにある小さめの学校の駐車場に、S社の臨時用携帯基地局を設置してきました。


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ここに避難されている方々(来る途中見てきた"壊滅"してしまった町の方々も当然いらっしゃったと思います)へ、S社が無料で提供している携帯端末のための衛星通信式の基地局の設置作業です。


震災前から、僻地までいかにネットワークを拡充するかを社長主導で検討していた同社らしく、非常にミニマムで効率の良い中継局が、わずか3時間程度で一気に組み上がりました。

↑ 臨時の移動式基地局カー。香川県から駆付けてます!
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↑パーツごとに既に半分組みあがった状態から…

↓ 少人数であっという間に完成!

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臨時の移動基地局カーに替わる、固定式の簡易基地局が完成。
電力も、普通に家庭用電源でオッケーの簡便さにビックリ!





同校の体育館が避難所となっており、校庭には自衛隊が駐屯し、炊き出しやお風呂を提供していました。(この時点ではまだ水道が来ていないようで、トイレ、風呂には苦労されているようでした)


↓休憩中の隊員と避難所の子供たちが触れ合う光景

自衛官もけっこう本気で楽しんでいるご様子♪


夕方になって、避難所の子供達が楽しそうに遊ぶ声が校庭から響くなか、

(通ってきた道の惨状を見る限り、きっとかなりの被害にあっているはずです)

「日常」を続けていく子供達の強さと柔軟さに、未来を感じました。


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しかし一方、駐車場にはまだ生々しい地割れの痕も.....。





<oono氏注釈>


請負業者として、内部機密に関する情報漏えい禁止に関する覚書を各方面、各社と締結している立場から、こういった文章、写真などは、「機密情報漏えい行為」とみなされる可能性があると承知しています。

ただ、内容的には、キャリアHPでも掲載されている事項であり、また今回の大震災に伴う復旧活動について、様々な企業様から更なる支援をいただく為のPR として有意義なことだと思うので、ブログの趣旨として問題なし、としてサイメン氏に掲載を許可しました。






弘前城 丑寅櫓のライトアップです。


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そして、城郭内には、、、


津軽三味線のステージや、


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春なのに、昭和っぽいお化け屋敷(笑)まで。

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屋台もずらっと。

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屋台の数が、とにかくすごいので、びっくりしました。

上写真は、ほんの、ほんの一部。

数だけでなく、内容もとにかく充実、センスも抜群でした。

もう、目移りしまくりです。


通行人が、真っ黒いコンニャク?を食べていて、

私は、結局買えずじまいでしたが、

すごく気になっていたので、後日、ネットで調べたら、

「ジャンボおでん」という名物品だったようです。

たくさんの屋台に負けず劣らず、

見物客もすごい数だったのですが、

座る場所がないかというと、そうでもなく、

屋台通りを少し外れれば、

花見をするスペースは、たくさん空いてました。


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お城と夜桜の下で一杯、、、

すごく贅沢なひとときですね。


東北に来て十年近くになりますが、

今回初めて訪れて、

こんなすごい、素晴らしい祭りだったのかと、

とても驚き、そして感動しました。


来年も、また行くことでしょう(笑)


ここで、来年行ってみようかなと思われた方へアドバイス。


弘前城周辺は、車がかなり混雑してますが、

主要道以外の裏道はガラ空きでした。

ナビを有効活用すれば、意外とすんなり中心部に入れるかも。


開催場の専用駐車場は、とても混雑してますので、

周辺の空いてるところを探したほうが良いようです。

少し離れた駐車場に車を止めて、歩いたほうがベストかも、です。






先日、家族で、青森県弘前市のさくら祭りに行ってきました。

開催場である弘前城は、現存12天守閣のうちの一つです。


現存天守とは?

現存天守 - Wikipedia


城郭愛好家(笑)の、妻のおかげで、

これまでも、日本各地の城郭を回ってきましたが、

弘前城は、今回が初登城です。


弘前城は、もう「桜の城」といっていいくらい、

城郭全体が、桜で埋め尽くされています。


弘前城の天守ですが、

まぁ、見る人にもよるでしょうが、

内地最果ての城として、

どことなく、切なく、物悲しげな、

それでいて、内に秘めた強固な意志を感じさせる、

そんな建造物でした。


鈍重がゆえに生まれる美???


いろいろと、様々なことを、深く考えさせられました。



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城の北側には、津軽の名峰、岩木山(いわきさん)が見えます。

単独峰というのは、富士山に限った話でなく、やはり美しいですね。


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実は、岩手県にも、岩手山(いわてさん)という、これもまた美しい山があって、

最近まで、ごっちゃになってて、まったく覚えられませんでした(笑)





oono君と共同で本ブログを立ち上げた、東京在住の"サイメン"です。

4/19~4/20と彼の陣中見舞いに仙台を訪問した際のレポートを

数回にわけて、この場を借りて記させていただきます。




【 亘理町~仙台空港 】

oono君の住まい(仙台市内)からすぐの海沿い、

津波に被災した地区を訪れました。

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↑4/19の時点ではまだこういった風景が随所に見受けられました。

↓4/13からいち早く一部復旧した仙台空港の裏手にはまだこういった機体も…


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左の図にあるように、南北に延びる常磐自動車道が、

盛り土の上にあるため、思わぬ防波堤となっており、

この東西で明暗がわかれました。


…という事になっていますが、

現場に行ってみるとそう単純でもなく…


例えば、自動車道の下には通常の道路が立体交差している=穴あきの箇所がいくつもあるわけで、当然、そういった場所からは西に向かって津波が流れ出た痕跡(漂流物)が散見されました。


また逆に、海のすぐ近くにも関わらず幸い流されずに残っている家屋などには既に住民の方が戻ってきていたり、とやはり事は単純ではない、との印象がまず1つ。


そして、ともかく範囲があまりにも広大で茫漠とした感覚に襲われる、これが2つめの印象でした。





これは、カット割りされた報道映像よりも、うまく伝わるのでは、という意図の元、移動の車中から手持ちのスマートホンで撮影したものです。

(風切り音がひどかったので無音にしてあります/手ぶれご容赦ください)


この時間軸で延々と見ていると、

「ちょっと行ってドロ片付けをお手伝い…」

というレベルをはるかに超えてしまっている事が良くわかります。
(ボランティアを無意味だと言っているわけではありません)


漂着物の処理計画、重機運用のスペシャリスト、土地利用の専門家など、広範囲に連携のとれた復興ロードマップが望まれるところです。

自分がこの自治体の復興プロセスを担う事になったら、どう道筋をつけるのだろう、とそればかり考えていましたが、未だに答えが見えません。




…などなど、といった社会人としての意見は山ほどあるのですが、それよりも何よりも、

上記の地図を見て、みなさんも同意していただけるかと思うのが、第3の一番大きな心象でした。


oono、君とご家族がまず無事でよかった、それに感謝するよ


彼との道すがら、ずっとそう思っていました。



oono君と共同で本ブログを立ち上げた、東京在住の"サイメン"です。

4/19~4/20と彼の陣中見舞いに仙台を訪問した際のレポートを

数回にわけて、この場を借りて記させていただきます。




【 まずは、oono君のお仕事について 】


「携帯電話の基地局を建てる仕事」と聞いていた私は、

漠然と、ビルのてっぺんや電信柱の先に付属しているものを勝手に想像していたのですが....。


これは、東京都心、ともすればいつも駅近に住んできた私の勝手な思い込みでした。


携帯基地局


←現地に建っているものを撮影しました


いやはや、デカい

デカい仕事ですよ、これは!


こういった巨大な電波塔的なもの、これを東北中に設置してまわる仕事を、各キャリアから請け負って行っているそうです。

oono氏、大変おみそれしました。


実際に意識し出すと気がつくのですが、高い建物がない、

いわゆる高圧電線が通っているような土地(つまり国土のほぼ全て)では、相当な間隔でこれらが林立してます。


(もちろん、全てがここまで巨大なわけではなく、中規模なものや、小型な電柱付設型のものも存在します)


アホな私は、


「最近変わった形の"火の見やぐら"が多いな...」

ぐらいにしか考えてなかったのですが、これらのおかげで、日本中結構な範囲で、大手3キャリアなら通話可能な現状があるわけなのですね。
(携帯の電波って、ラジオのように、もう少し伝播距離の広いいものだと思いこんでいました)



特に、高速沿いを注意してみていると結構な頻度でこの基地局を見かけますので、みなさん意識して観察してみてください。



オフィス


↑oono氏の設計事務所内
↓"その時"の落下で止まったままの壁時計

時計


仙台駅は、家族連れや、

ボランティア活動者らしき人たちで、

かなり、ごった返しています。


お土産売り場も大繁盛のようです。


仙台の定番お土産といえば、


「笹蒲鉾」、「ずんだ餅」、「萩の月」、「白松がモナカ」、、、

個人的には「三色最中」かな(笑)


あとは、「生どら」ですかね。


ただし、これを仙台名物と言う仙台人は、かなり少ないと思います。


仙台の人には、普通の食べ物なのでしょうが、

私は「生どら」って、仙台に来て初めて知ったもので。

他県にもあるのでしょうか?

仙台発祥の食べ物らしいですが。


仙台では、「榮太楼」の生どらが有名ですが、

個人的には「こだま」のほうが好きです。

特に、バナナ味が、、(笑)


ところで、仙台の人でも、

仙台or気仙沼のお菓子?と勘違いしてる人がたくさんいますが、


「かもめの玉子」


これは、岩手県大船渡市の郷土菓子です。

黄金かもめの玉子(かなり高価なプレミア版)や、

紅白かもめの玉子、その他いろんなバリエーションがあって面白いです。


知人に、かもめの玉子フリークがいます(笑)


発売元の本社が、津波で壊滅状態になったそうですが、


さいとう製菓株式会社 営業再開のお知らせ


復活、販売してます!

みんなで、応援しましょう!!!


これら、東北に来る機会があれば、ちょっと探してみてくださいね。






最近、この歌と十数年ぶりに再会した。

尾崎豊の数ある曲の中で、

この歌が、唯一、私の大好きな歌だった。


なんとなく明るくて、希望が湧いてくる、

そんな雰囲気が好きだった、この歌。




Hey おいらの愛しい人よ

おいらの為にクッキーを焼いてくれ

温かいミルクも入れてくれ

おいらの為にクッキーを焼いてくれ


そうか、大切なことは、

cookie「×××」と、温かいmilk「×××」だな、と。







今日も、、、。


書けないコトが、たくさん、たくさん、あります。

けれど、吐き出してしまうのが怖くて、とても書けません。

現実を知って、傷つく人もたくさん生まれるような気がするからです。


マスコミが、美談ばかり書きたてるのは、

利害関係のせいばかりではなくて、

目をそむけたいから、信じたくないから、書きたくないんじゃないか。

いたって普通な、本能的な行為なんじゃないかなとも、思います。


「リアル」は感動も生むけれど、とても残酷です。


一昨日、

愚案記 に紹介されてたんですけど、


2011-04-26「愛する飯舘村を還せ!!村民決起集会

Video streaming by Ustream

(時間の無い方は、8:00くらいからどうぞ)


・・・・・。