シリーズ
人生が輝く心の整え方
目次
はじめに
●心の整え方の基本   
心の仕組み改善方法
●明るい気持ちを取り戻す心の仕組み改善方法
●豊かな人生にする   心の仕組み改善方法
関連情報コラム

心明流三毒(暴欲、嫌怖、固念)について

 

 

心の整え方の基本

 

葛藤・迷いの解消の仕方を考えていきます。

 

心の状態がどうなっているかは、「葛藤・迷いの構造」でご説明しているので、ご確認ください。

 

ここでは、葛藤・迷いに関する「感情の引き金」の見つけ方をご説明しますので、それを基本の手順の「感情の引き金を書き出す」に加えて無効化してください。

 

 

 

「判断しなきゃ」を和らげる
 
しばらく葛藤の状態が続いていると、「判断しなきゃ」に関連する考えが偏桃体活性化の引き金になって、判断することが深刻な課題に感じるようになります。
 
まず、これを無効化します。
 
以下の質問の答えを考えてみましょう
  • 判断しないとどうなりますか?
  • 判断できない自分をどう感じますが
  • 判断できない自分を周囲はどう考えるでしょうか?
きっと以下のようなことが、挙げられると思います。
  • チャンスを失う
  • 情けない
  • こんなんだから、何もうまくいかない
  • イライラしている
  • 親が心配してる
     
このように書き出された考えの中で、イヤな感じがするものが偏桃体活性化の引き金ですから、無効化しましょう。
 
三毒や偏桃体活性が消えると、さわやかな気持ちで判断できたり、「"判断しなくてよい"という判断」ができるようになっていきます。
 
 
葛藤1「したいけど、できない」の解消
 
葛藤は、いろいろ融通の利かない複数の考えが、ぶつかりあっている状態です。
三毒の影響で「しようとすれば、あれが心配」「しなければ、こっちが心配」で決められないのです。
 
三毒が解消されれば、それらの心配が「まいっか」と思えて決められたり、それぞれの考えが柔軟に修正できるようになって、新たな選択肢を見つけられたりします。
 
以下についての考えを書き出してみましょう。三毒の引き金が見つかるはずです。
  1. 「したい」目的は何ですか?
  2. 「したい」をしないと何が起きますか?
  3. 「したい」をしようとしたとき、起きそうな困ったことは?
  4. 「できない」理由はなんですか?
この質問と繋がらなくても、感情・感覚が動く考えができたら、それも引き金ですから書き出します。
 
1.は、暴欲の引き金が出てくるはずです。
それと関係する嫌怖の引き金も探してみましょう。2.のヒントになります。
 
過去に類似した「したい」をして失敗したり、「しない」で失敗した経験があって、心の痛みや後悔が残っているなら、それも影響していますから、引き金として書き出します。
 
その引き金を無効化すると、何かを決断できて葛藤が無くなります。
 
 
葛藤2:「A案かB案か選べない」の解消
 
これも、片方を選ぶともう片方のメリット(暴欲)が得られなかったり、どちらの案も何か怖れ(嫌怖)があったりすることが、選択を難しくしています。
三毒の影響で切実に感じることが沢山あって決められないのです。
 
「自分の価値観に従えばよい」「自分が”何をしたいか”で選べばよい」というアドバイスは、適切ではありません。
葛藤で苦しんでいる時は、三毒のせいで、価値観や”何をしたいか?”が分からなくっている状況だからです。
 
三毒を解消すれば、自然にどちらかを選択できたり、C案に気づいたりします。
 
 
三毒の引き金を見つけるために、以下についての考えを書き出してみましょう。
  • A案の目的やメリットは?
  • A案のリスク・不安は?
  • B案の目的やメリットは?
  • B案のリスク・不安は?
目的・メリットに関する考えには暴欲の引き金が含まれますので、関連する嫌怖を探してみましょう。
リスク・不安は嫌怖の引き金が含まれます。
 
 
深刻さを減らす
 
さて、いかがでしたか?ご理解いただけましたでしょうか?
 
残念ながら上の手順で、スグに葛藤が解消するわけではありません。でも、数日繰り返すと自然と「こっちで、良いじゃん」と決められると思います。
 
心が苦しい時は、三毒の影響でいろいろなことが深刻に感じてしまいます。
深刻に感じさせるのは扁桃体の影響で、自分の心を探ると暴欲嫌怖も発生しているはずです。
 
初期に心がけること」で、まずは嫌怖の解消をお勧めしましたが、嫌怖が減ると関係する暴欲も減りますので、そもそも葛藤しづらくなります。
 
是非、お試しください。

 

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