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心明流三毒(暴欲、嫌怖、固念)について
「”認知のゆがみ"と"固念"」で説明した固念の性質を利用して、「考えを手放す( 固念を解く)」の方法を説明します。
「ワークの流れ」の中で、「考えを手放す( 固念を解く)」にも取り組むと、非常に心が軽くなります。
私が短期間で”うつ抜け”できたのは、この工程があったからだと思います。
この記事で説明する方法で、固念から暴欲・嫌怖の引き金を見つけて、基本の手順を繰り返すと、固念が消えて、いろいろなことが上手く回るようになります。
- 「常に正しい考えは無い」「心の状態で考えが変わる」ことを思い出す
- 自分とは違う意見を排除しようとする三毒を解消する
「感情の引き金を書き出す」で出てきた考え・認識でイヤな感じがするものの多くは固念です。
その固念に異論を唱えられると、反論したくなります。その反論も固念で、暴欲や嫌怖の引き金になっていて、固念にしがみつかせる要因になっています。
そこで、自分の異論を言われたときに、自分はどう言い返すかを考えてみます。
実際に、誰かに異論を言われているところを想像すると良いでしょう。
例で考えてみましょう。
固念として「この商談を受注しなければならない」に気づいたとします。
営業現場によくあるシーンで、ヒリヒリ・カリカリを伴う考えです。つまり、暴欲や嫌怖の引き金です。
この時の他者からの異論を考えてみましょう。
例えば、「受注できなくても、しょうがないんじゃない?!」と言われることを考えてみます。
そうすると、自分の中でザワザワして、以下のような異論に対する反論が出てくると思います。
などなど・・・
他にも出てくると思いますが、これらの考えは固念であり暴欲や嫌怖の引き金でもあります。
これで気づいた暴欲や嫌怖の引き金を「ワークの流れ」でご説明した方法で無効化します。
上での考察に加えて、「暴欲と嫌怖の性質からひも解く」で説明した方法でひも解くと、過去の手痛い経験が影響していることに気づくこともあります。
例えば、以下のような経験を思い出した時に、辛い感情がよみがえるなら、影響を受けています。
- 以前、大事な案件を失注して、厳しく上司から叱責された
- 大きな仕事で失敗して、評価が下がった。
- 同期が先に出世して、悔しく感じた。
これらの過去の経験について「感情の引き金の無効化」ができると、固念は緩んでいきます。
固念が緩むと、過去の経験の見え方が変わり、以下を思い出したりします。
- 依然叱られたのは、失注そのものではなく、自分の活動の誤りだった
- 評価が下がったのは失注ではなく、赤字になったことだった。
- 出世した同期は、「他人に相談して良かった」と言っていた。
「この案件を受注しなければならない(暴欲)」の固念が緩むと、ストレスが軽減されて気分が良くなったり、考えが柔軟になります。
そして、以下のような違う視点の考察ができるようになったいきます。
- 辞退したほうが良いかもしれない
- プロジェクト・チームの増員を考えた方が良い
- 類似案件を経験した、xxさんに協力を頼もう
つまり、心の余裕が生まれますて、視野が広がるということです。
このやり方のヒントになったのは、以下の著書です。
上のやり方は、この本で紹介されている方法の中から、私にとってやりやすい方法に修正したものです。
「考えのしがみつき」について、いろいろと気づかされると思います。
タイトルにある4つの質問とは以下になります。
-
Is it true?(それは本当ですか?)
あなたが信じていることは、確実に真実だと言えますか? -
Can you absolutely know that it’s true?(それが絶対に真実だと確信できますか?)
それが本当だと 完全に確信 できますか? -
How do you react—what happens—when you believe that thought?(その考えを信じたとき、どんな気持ちになり、どんな行動をしますか?)
その考えにとらわれると、あなたの感情や行動はどう変わりますか? -
Who would you be without that thought?(その考えがなかったら、あなたはどうなるでしょうか?)
もしその思考を手放せたら、どんな自分になりますか?
この他にも、考えを手放すための、いろいろなワークや考え方が紹介されています。
また、以下で無料でワーク用のシートが公開されています。
https://thework.com/sites/nihongo/
また、YouTubeでケイテイによるセッションの様子が字幕付きで沢山アップされて、参考になりますよ。