「支配からのキズ 」で、何回かに分けて、支配されたときの心の状態について書いてきました。
支配によって傷つけられた心の状態は辛いものですが、多くの人が「支配されている心の状態」にとどまってしまいます。
意識なく、支配からの心のキズを再体験してしまうのです。
その主なものものを考えてみましょう。
無自覚に辛い過去を思い出して、その時の感情や感覚を感じると、他に起きていることと、その感情や感覚が結びつきます。
モラハラな人の態度やしぐさと恐れや息苦しさが結びつた人は、モラハラとは関係がない人でも似た態度やしぐさにも恐れや息苦しさを感じるようになります。
今ここに集中する生き方をしていれば、モラハラの関係を離れた環境で、恐れや生きぐるしさが関係がないことを、体で感じ取るとそのパターンが消えていきます。
ところが、せっかくモラハラな環境から抜けても、記憶を追って意識の中でモラハラ環境を体験したり、現実にモラハラな環境を投影してモラハラの環境として体験してしまします。
まず、具体的などういうことをしやすいかを考えてみましょう。
「支配から解放された後の状態 (空虚感、悲しみ、憎悪)」で、モラハラな相手を恨んだり、自分の判断に罪悪感を感じたりするお話をしましたが、この時同時にその過去を思い出しながら感情を感じると再体験と同じ状態になり、心のキズはなかなか癒えません。
「あの時、あいつが、xx をした。あれは絶対おかしい」
「あの時、私がxx をしたのは、よかったのか。。本当は▲▲すべきだったのか」
そういった、ことを思い出して、感覚を味わってしまうのです。
このようなことを考えがちなのも、モラハラなどの支配で心が傷ついているからですから、止めるのは難しく感じるかもしれません。
そのコツは、別の記事で詳しく説明しますが、まず自分が心のキズのためにこのような考えをしていることを自覚する必要があります。
「投影:現実は心の鏡」で、私たちは自分の経験などから、現実を補完して認識しているお話をしました。
モラハラの経験をしていると、本来は恐れる必要のない人の言動などに恐れを感じます。これは脳の仕組みで仕方がないですが、
しばらくすると、消えるの脳の仕組みもあります。
しかし、その恐れから極端にその関係を避けたり、恐れの感覚から妄想を膨らませて "思い込み" を持って接しつづけていると、支配のキズが消えづらくなります。
”思い込み" で生きている時、本当の現実に対応しているのではなく、妄想の世界や投影した過去の現実に対応してしまっているのです。
こうなると、本来は現実を経験することで、不適切な感情は消えていく仕組みが働かなくなります。
これを回避するコツも、別の記事で書きたいと思いますが、まずは "思い込み" なのか "現実" なのかを見極めようとする姿勢が必要になります。
モラハラやパワハラなどの支配の被害者をみたり、相談にのるときに、強い感情移入や相談者の相手への怒りが出るときは注意が必要です。
このような時、相談者の話に自分の経験を投影していることが多いからです。
まるで、相談者が自分と同じ経験の中にいるように感じ、相談者の相手は、自分を苦しめてきたモラハラな人と同様の人物だと感じています。
そして、自分の果たせなった思いを相談者を使って、果たそうとしがちなのです。
この時、意識していなくても自分の辛い経験している時の心理状態になり、再体験しているのと同様な状態になります。
これを繰り返していると、やはり心のキズが癒えづらくなります。
このケースだと、相談者にも悪い影響を与える可能性があります。
相談者を受け手の経験の世界に引きづり込んでしまい、現実に適切に向き合うことを阻害してしまうのです。
このようなケースの場合も、自分の言動や感情を客観的に観察すること意識して、自分に思い込みがないか?自分の感情に変化がないか?そういうことに気付く必要があります。


