モラハラな人は、すべて他人のせいにします。
互いの関係の悪さも、自分の不愉快も、すべて「お前が気が利かないからだ」と責めてきます。
自分の非は一切認めません。
そして、「あれが悪い、これが悪い」と相手の非をあげつらいます。
これを続けられると、自分の非に注意が向きやすくなります。
そして、色々なことが、自分の至らなさのように感じてきます。
それが、行き過ぎた罪悪感の元になります。
モラハラな人は、自分の感情を人にぶつけてきます。
そして、すべて「お前の xxx が悪いからだ」と責任を擦り付けてきます。
これを繰り返されると、自分の言動が相手を怒らせているように思えてきます。
そして、、自分の言動を疑いの目で見るようになり、自分の言動が相手を不愉快にしていないか恐れるようになります。
すでに説明してきた以下も関係します。
- 自信を失う・決められない
- 他人の反応を恐れる
- やりたいことがわからない
もうひとつ、他人との境界がわからなくなるというのがあります。
モラハラな人は、自分の感情への共感を強く求めてきます。
そもそも、モラハラな人は「人はみな自分と同じように感じる」もしくは「感じるべき」と感じています。
「なぜ、そんなことを気にするの?」と疑問をもっていても、繰り返し共感を求められているうちに、自分の気持ち他人の気持ちの違いが判らなくなっていきます。
つまり、他人と自分の心の違い。。。境界がわからなくなります。
モラハラの人は、すべてを否定して簡単には認めてくれません。
そしていつも、自分のことを最優先に考えることを強いてきますし、理解しがたい感情をぶつけてきます。
いつも、どんな攻撃をされるか?どんな反応をするか?が気になり、緊張状態が続きます。
これだけでも、孤独感を感じやすい下地ができます。
もう一つ、「周囲の理解を得られない」というのがあります。
例えば、モラハラな人は、無理な要求について誰かの理解を取り付けさせようとします。
モラハラな妻からは義母(被害者の実母)に「私がイヤだったことをちゃんと理解させて!」などと要求してきたりします。
しかも、「妻が言っている」などと説明したら「私が悪者みたいでしょ!」と文句を言ってきます。
モラハラな夫であれば、「子供にしっかり言い聞かせろ」などと言ってきたりします。
どれも簡単なことではありませんが、上手くいかなければ「全然、協力してくれない」と周囲にこばします。
自分の要求の難易度の高さや、時には不合理は棚に上げて、上手くいかないことを、相手の誠意の低さと捉え、悪者にしてきます。
モラハラの人は外面がよく、自分を良く見せるのはとても上手なので、孤立した気持ちになります。
そして、この苦しさを説明してもなかなか理解してもらえません。
説明しても、「相手の気持ちを考えよう」と言われてしまったりします。
こうして、ますます孤立した気分になるのです。