人生を円滑にするワーク

【目次】

1.概要

2.現実と欲求を調和させるスキル

3.注意すべき欲求

4.豊かな人生への指針

5.ケースごとの手順

6.応用

 

一般的に、幸せになる方法や目標を達成させるために、「考え方を変えましょう」というアプローチが多いと思いますが、私の方法は「感じ方を変える」「欲求を変える」と考えます。

 

心の捉え方」で書いたように、"「考え」も「感情」も欲求から生まれるものだから "というのもありますが、もう一つ、"「考え方」と欲求は必ずしも連動しないから" というのがあります。

 

今日は、考え方と欲求について、整理してみます。

 

 

 

 

欲求は言葉で表しきれない

 

「出世したい!」という気持ちを考えてみましょう。

 

同じように「出世したい!」という言葉で表現される気持ちでも、人によって欲求は微妙に異なります。

 

例えば、以下のような欲求が考えられると思います。

  • 会社や世間から注目されたい
  • 他者に勝ちたい
  • 家族から称賛されたい
  • 自分を成長させたい
  • 出世する方法を学びたい

これらの欲求が今の環境で満たされれば幸せですし、満たされなければ不満足になります。不満足が大きくなれば苦しくなります。

 

この違いは、関心の向き先や、感情を動かされるものの違いに出てきます。

  • 会社での評価気になる
  • 他者との評価の差がきになる
  • 家族の関心が気になる
  • 自分の成長度合いが気になる
  • 出世のための新しい知識が気になる

私のアプローチは、この「感情を動かされるもの」に注意を払うことで、自分のホントの欲求を知るようにします。

 

そして、その欲求が今の環境や状況で幸せにつながるのかを確認することで、幸せにつながるものを残していくように考えます。

 

 

言葉は都合よく調整してしまう

 

自分の気持ちを言葉に変えるとき、私たちは都合の良い言葉に変えてしまい、ホントの欲求や望みを表していないことがあります。

  • 他人から理解されやすい言葉
  • 自分で腹落ちしやすい言葉

に変えているわけです。

 

この時、「承認欲求」という欲求の影響を受けることが多くあります。

「人格者でありたい」「大人として恥ずかしくない考えでありたい」そんな欲求です。

 

こうして、自分の欲求を理解しづらくなるわけです。

 

このように、頭に浮かぶ「考え」はいろいろな欲求から作られたもので、考え方から欲求が作られたものではないことが、わかってくると思います。

 

 

考え方を変えても欲求は変わらない

 

考えと欲求に微妙なズレがあるまま、考え方を変えても欲求は変わりません。そもそもズレているからです。

欲求から生まれている考えを変えようとしても、それを作っている欲求が変わらなければ、考え方は変わりません。

 

「考え方を変えることで、欲求や感じ方が変わった」という経験があるかもしれませんね。

でも、よく振り返ってみると、その考え方を身に着けるために、何度も自分の中の欲求や衝動を観察して、「いやいや、そうじゃない」と修正してきたと思います。

 

行動分析的には、「信じている考え方と、自分の中の考え方の差が、不快(嫌子) となって、その考え方がなくなった」とか、「信じている考え方と、同じ考え方が出たことが、快(好子)となって考え方が強化された」と考えます。

 

欲求を変えるのに「変われ!」と念じても変わりませんが、その欲求から生まれる行動や考えが、好ましいと感じれば増えるし、イヤだと感じれば減るということです。

 

 

私のアプローチは、自分が反応している事柄から自分の欲求に気付き、現実に適しているものかをしっかり確認することで、現実に適した欲求を増やし、適さないものを減らすというものです。

 

 

参考文献:

 

行動分析学入門 行動分析学入門
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