仏教の心理学

 

 

 

三毒の最後、怒りについてです。

 

ここでの怒りは、不快感情の多くを含みます。

イライラ、悲しみ、惨めさ、落ち込みなども含まれます。

 

仏教では、怒りを不合理なもの、つまり幸せな人生を邪魔して、ほとんど役に立たないものと教えます。

 

 

 
怒りからの悪影響

 

怒りの悪影響を整理してみましょう。

 

まずは、楽しいことや幸せなことへの気づきを妨げ、それらに集中して味わうことを難しくします。

誰もが実感していることだと思います。

 

怒りは冷静さを失わさせ、合理的な考えを難しくさせます。

妄想にハマっていることに気付くことを難しくさせてたり、ある妄想にしがみつかせます。

 

怒りは、何かに集中させることを妨げます。

何かの作業の効率を悪くさせたり、何かを学ぶことの効率も悪くなります。

 

 
怒りは膨らんでいく

 

怒りは、苦しい妄想を生みます。

そして、その妄想は新しい怒りを生みます。

そうやって、どんどん膨らんでいきます。

ぐるぐる思考を生む要因の一つです。

 

 

怒りは、別の対象への怒りを生むこともあります。

 

例えば、初めに会社のある人に対する怒りが生まれ、それを処理をせずに家に変えると家族への怒りが生まれたりします。

八つ当たりです。

 

怒りを向けられた人には、それに対する怒りが生まれます。

怒りに怒りで対処しようとすると、どんどん怒りが増えていきます。

 

 

だから、なるべく早く怒りを処理する技術を習得する必要があります。

 

 
怒りは努力のエネルギーではない

 

「悔しさをバネに困難を乗り越える」というような考え方ありますね?

これは怒りを使った方法です。

一見まとを得た考え方のように思えますし、多くの人がそのような生き方をしてきたかもしれません。

私もその一人です。

 

でも、これはあまり上手い方法ではありません。

 

怒りの悪影響を受けているため、効率が悪いからです。

妄想に取りつかれて、的外れな努力をしていて、乗り越えなくてよい困難のために悩んでいるのかもしれません。

 

そして、そもそも幸せを感じることができません。

 

 

何かの目標を達成するには、心をクリーンにして冷静な状態にして、目標の達成だけに集中した方が圧倒的にうまくいきます。