夫婦の間で支配関係が発展していくと、モラハラになります。

 

モラハラ関係は、二人で育ってているところがあります。

どちらかがそれに気づいて、その関係から降りるとモラハラ関係は改善していくかもしれません。

 

 

 
言動が強化される心の仕組み

 

ある言動がクセになる仕組みは、以前の記事「執着や依存症のできる仕組み」で説明できます。

 

この仕組みは人にも当てはまっていて、この仕組みで、モラハラへの発展が説明できます。

 

この記事で書いた、マウスがレバーを叩いてエサをもらう言動を学ぶ仕組みは、以下のように整理できます。

 

 

最初偶然に体験した流れも、それを繰り返すことでクセになります。

繰り返せば繰り返すほど、このクセは強化されます。

 

そしてその後に、ご褒美が得られたり得られなかったりすると、クセがもっと強化されて依存的になっていきます。

また、そのクセが強化されていくと "レバーっぽいもの" まで叩くようになっていきます。

 

 

このようなマウスがレバーを叩くのをやめさせるためにしばらくレバーを隠しても、レバーをみせればまた叩きます。

一度覚えたことは忘れないのです。

 

このクセをやめさせる為には、レバーを叩いてもエサが出ない状態をしばらく続ける必要があります。

つまり「レバーを叩いてもエサはでない」ということを体験させる必要があります。

 

 

人間も同様の仕組みがありますが、他の動物とは違い "思考" が影響します。

動物はA・B・Cのほとんどはリアルな現実ですが、人の場合はここに信念や価値観が絡んでくるのです。

 

 

 
支配関係のエサ

 

それでは、精神的に支配する側と支配される側のエサを考えてみましょう

 

支配する人のご褒美

 

支配する人は、自分の考え・価値観・気持ちが優先されることがご褒美です。

 

この背景には「自分が大事にされない」という不安があって、その不安から解放されたいという思いがあります。

 

支配される人のご褒美

 

支配される人は、揉め事が解消される・関係が維持されるがご褒美です。

 

この背景には「関係が終わる」「孤立する」という不安があって、その不安から解放されたいという思いがあります。

 

 

 

整理すると、このような感じになります。

 

 

 
支配関係の発展

 

支配関係が発展する仕組みをご説明します。

  • 支配者:支配する人になりやすい人
  • 被支配者:支配される人になりやすい人と

と思って読んでいただけ得ればと思います。

 

支配者は、意見がぶつかりそうになると、自分の意見を通そうとします。

「自分の考えが優先される」というご褒美のために。

その時、人間関係に険悪なムードが漂います。

 

被支配者は、人間関係が険悪にあることを、回避しようとします。

そして、「意見を通そう」とする人には、意見を譲ってしまいます。

つまり支配者にご褒美をあげてしまいます

 

支配者は自分の考えが通ったので、人間関係の雰囲気がよくなります。

つまり、被支配者にご褒美をあげます。

 

これで、支配者は支配者としての言動を少し強化し、被支配者は被支配者としての言動を少し強化します。

これを繰り返すうちに、支配関係が発展していきます。

 

 

支配関係が発展してくると・・・

 

支配者は「レバーっぽいもの」・・・つまり「意見の食い違いっぽいもの」や「食い違いの予感」で、自分の価値観を必要以上に通そうとするようになります。

 

被支配者は、「関係が悪いっぽい」や「関係が悪くなる予感」で、関係維持のための言動をとるようになっていきます。

 

 

 

でま、支配関係が発展してくると、さすがに苦しくなってきます。そうすると・・・

 

被支配者が「いいかげんにしてよ!」と反抗するようになります。

でも、支配者として成長してしまった相手に敵うはずもなく、何度か言い争ったあと譲ってしまいます。

 

これで、「レバー叩き依存症マウス」を作ったのと同じことをしてしまいます。

 

被支配者側も同じようなことが起きます。

支配者がエスカレートしてしまい、なかなか関係改善ができなくなってしまいますが、時折「あなたの言う通りかもしれない」と折れてくれます。

 

そうやって関係維持を優先する気持ちや言動が強くなっていきます。

 

 
支配関係を解消するために

 

支配関係に、先に「これはおかしい!」と気づくのは、多くの場合は被支配者です。

 

 

被支配者は、その状況を改善しようとして、状況の目をつむ努力をすると思いますが、それはうまくいきません。

 

レバーを隠しても、マウスはレバーを叩くことを忘れません。

同じように、揉め事のタネをしばらく無くしても、相手の傾向は変わりません。

 

しかも、エスカレートした支配者は、普通の人には気づかないようなことにも、自分の意見を通す衝動にかられて、揉め事起こすようになっていますから、揉め事のタネを隠すことはできません。

 

 

次に被支配者は、支配者を説得して言動を変えようとすると思いますが、支配者の考え方のクセ・言動のクセになってしまっているので、説得では解消しません。


多くの場合、話が終わる前に、「私を変えようとするな!」と支配者がすぐにキレてしまいます。

 

 

支配関係を解消するために

 

ご褒美をあげないという方法があります。

 

 

 

被支配者は支配者の価値観を優先しないようにします。

つまり、支配者が自分の意見を通そうとする言動を取り合わない。

泣こうが怒ろうが、相手のために考えを変えようとしない。

喧嘩もしない。そもそも考えの正しさで争わない。

 

「いまは、同意できない」という態度をとり続ける。

 

 

これが続けられると、支配者の支配者的な言動は徐々に減ります。

 

 

 

でも、結構難しいですよね?

被支配者は、被支配者の言動をするようにクセついてしまっていますから、それから解放されなければなりません。

 

そのためには、

  • 「関係が終わる不安」「孤独なる不安」から解放されて、被害者の言動につながるご褒美を感じなくなる
  • 相手の意見に譲りたくなる衝動を受け流す

必要があると思います。

 

そのためには、以下の方法が役立ちます。

 

 

手順①:考えと感情の関係に着目(1/2)

手順②:考えからの影響全般に着目(1/2)