アンダバドアカ(モロンベ)
またまたご無沙汰しております。西川です。
9月の添乗はアフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島・マダガスカルへ行って参りました。
世界に4番目に大きいこの島は、アフリカに一番近いアジアと呼ばれる通り、
もともとは、マレーシアやインドネシアから渡ってきた民族です。
またその後に、アフリカやインド系の人々が入ってきて、
1890年以降1960年に完全に独立するまでまでは、フランスの領地だったため、
様々な民族や文化が入り混じった、なんとも不思議な雰囲気の国なのです。
首都・アンタナナリボの人々の熱気や活気は、ネパールのカトマンズを思い出させます
そんな人々のパワーにも圧倒されるのですが、
この度、マダガスカルを訪れたのは、その約8割がこの島の固有種である、
動植物のウォッチングが目的です。
前回の南アフリカに引き続き、アフリカの自然は計り知れません。
有名な横っ飛び猿・ベローシファカ、輪尾(ワオ)キツネザルなどのお猿さんたちも、
なんとも愛らしい表情で出迎えてくれました。
ただそれよりも私の心を捉えて離さないのが、このバオバブ群です。
ひとつひとつはまるで人間のように表情を持っていて、飽きることがありません。
あるお客様は、「バオバブにグッドデザイン大賞をあげたい」。
とおっしゃいました。
全くです。
帰国後しばらくは、目をつぶってもバオバブの景色が浮かんでいました。
(西川) 写真はモロンベ南方のアンダバドアカです。
親子バオバブ
南トルコの旅4
リキアはとは、現在のアンタルヤからフェティエにかけて繁栄した都市国家です。
ホメロスの叙事詩「イーリアス」にもリキア文明ついての記述が登場しますが、
リキアに関する詳細な文献が残されていないため、
現在においても多くの謎につつまれています。
一般的にはリキア人は、紀元前4000年にはアナトリア(小アジア)に定着し、
紀元前2000年には独立国家を築き、自由と独立をモットーに
人類最初の民主主義的なリキヤ連盟を作り上げたと考えられています。
また、そしてリキアといえば、特徴的なのが、お墓です。
神殿型・家型など岩を削って造られた独特の岩窟墳墓、
そして船を逆さにしたような独特な石棺が有名です。
こちらは、フェティエの岩窟墳墓。
23の同盟都市から成り立つリキアの首都で、世界遺産の古代都市クサントス。
柱上の二つのお墓が有名なのですが、これは実はコピーです。
本物は、ロンドンの大英博物館にあるそうです。
このクサントスは、歴史上、2度の悲劇にみまわれました。
1度目は、紀元前5世紀。進軍してきたペルシャとの戦いの時です。
一説によると、クサントスの男たちは、圧倒的な軍事力を持つペルシャ軍に
対して、決して屈することなく最後の一人になるまで戦い抜いたと
言われています。
また、敵の捕虜になるくらいならいっそのこと…
と全員が自害したという説もあります。
確かなことは、街を離れていた86人を除いて、全員が死亡したということです。
2度目は、ローマ時代に入ってから、
42年、シーザー暗殺後のローマに内紛が起こった時です。
クサントスは、ブルータスに味方をしなかったため、
ブルータスによって、アクロポリスが破壊され、住民は虐殺されてしまいました。
遺跡の規模は小さめですが、そんなことを考えながら見学するととても感慨深いです。
(中村 亜希子)
イエローナイフ・オーロラ鑑賞
気づけば、あっという間に雪まつりも終わってしまい、
すでに春のひな祭りムード一色の札幌ですね。
季節の行事ごとには、できる限り、それなりに(笑)参加する私ですが、
今年の豆まき、節分は、北緯62度で行いました。
1月31日から新年一本目のツアーに行ってきました。
カナダはノースウェスト準州・イエローナイフでのオーロラ鑑賞です。
画像は、オーロラ鑑賞を行うオーロラヴィレッジが発行してくれる、
北緯62度を越えた証明書です。
このような、オーロラを見るには、天候などの気象条件、そして運も少し、、
様々な条件がそろわなければ難しいのですが、
私たちも、豆まきの甲斐があってか、
優美なオーロラの舞いを見てくることができました。
次のツアーも素敵な旅になりますよう、
雛あられを食べながら願う日々です
(西川 太陽)
南トルコの旅3
海中に沈んでしまった古代都市です。
もちろん、このたびも訪問しました。
海中遺跡!?とよく言われますが、
少しイメージが違うかもしれません。
ただ、お天気が良ければ、美しい地中海をクルーズしながら、
古代都市シメナの跡をご覧いただけます。
この日は、冬とは思えない穏やかな地中海。
海岸線には、リキアの石棺も見えます。
現在の町・カレ。
オスマントルコ時代の要塞もあります。
ここは、有名な1つだけポツンと海中にある石棺。
ガイドブックや南トルコを紹介する本には必ず登場します。
岩と同じ色のため、分かりにくいですが、
よくみると、かつての町の跡がわかります。
海中には、アンフォラなどの壺のかけらも見えます。
以前はここで泳ぐことが出来たそうですが、
現在は遺跡を護るため、禁止されています。
本当にきれいですね。
つづく
(中村 亜希子)
南トルコの旅2
こちらは、2世紀に建設されたアスペンドスの古代劇場。
トルコで最も素晴らしい古代劇場で、約1万5000人が
収容できる劇場です。
私個人としては、時の流れを感じさせる、少し荒廃している
円形劇場が好きではありますが…
ここも貸切状態で見学できるのは、冬に訪れるメリットですね。
現在も夏のアスペンドス・フェスティバルの際は、ここでオペラや
バレエなどを鑑賞できます。
アンタルヤから東へ約60㎞に位置する、スィデも訪れました。
ギリシャ人によって造られた古代都市。
スィデの古代劇場。
そして、半島の先にあるアポロン神殿。
南トルコは遺跡の素晴らしさもさることながら、ドライブしていると
こんな美しい景色にも出会います。
つづく
(中村 亜希子)
南トルコの旅
長い間、ブログを更新せずに申し訳ございませんでした。
年末年始は、南トルコへ行ってきました。
昨年は、トルコに縁があり、東トルコや南トルコを訪問し、
トルコの魅力を改めて感じておりました。
昨年のゴールデンウィークに続き、2度めの南トルコ。
地中海沿岸の温暖な気候と言えど、冬ということもあり、
心配しておりましたが、お天気に恵まれ、ゆっくりと
古代都市遺跡を巡り、エーゲ海、地中海の美しさを満喫
することができました。
南部トルコ最大の町・アンタルヤでは、トワイライト・クルーズを
楽しみました。三日月と金星も輝いていました。
こちらは古代都市・ペルゲの競技場。
遺跡の宝庫トルコでは、あまり知られていない遺跡かもしれませんが、
本当に素晴らしいです。
アゴラの背景には、雪をいただくタウルス山脈も見えます。
高台からみた列中通り。
貸切状態で見学出来ました。
(中村 亜希子)
キューバの葉巻工場
昨秋のキューバの旅では、世界遺産トリニダーの町で、
キューバの名産・葉巻の生産工場を訪れました。
現在、全国的に観光客の葉巻工場への立ち入りが制限されつつあり、
この日も、見学の予約をしていたのにも関わらず、上司の方にきちんと伝わっていないなどの理由を伝えられ、
当日になって見学不可との回答
日本からせっかく来ましたのでそこを何とかとお願いしたところ、
なぜだか、許可がおり中へいれてもらうことができました。
突然にも関わらず、38人の従業員の方々は、暖かく迎えてくれました。
煙草畑で収穫された葉は、乾燥後、工場に運ばれますが、
基本的に、
◎葉巻の葉っぱの部分(フィラー)
※フィラーの中でも香りや味によってブランドするそうです。
◎バインダー用の葉…フィラー用の葉を包んで束(バンチ)にするために使用します。
その後、木の型に入れて成型します。
◎ラッパー用の葉…バンチをぴったり包むため、少し潤っています。
この三種類
そして、端の部分をとじてラッパーを固定するため、別の葉から切り取ったキャップを葉巻の先に巻き付けます。
最後に、小円形に切り抜いたラッパーを葉巻の先の部分に糊で貼り付け、葉巻の長さに合わせて切り揃えます。
みなさん、素晴らしい職人芸で、
作り方に、特に決まりはないようで、よく見ていると、
それぞれのやり方があり、面白かったです。
一人でもくもくと作業をするため、
作業台の前には、ゲバラさんのブロマイドを張っている人もいました
今年もよろしくお願いいたします。
(西川 太陽)
年賀状 from ヨーロッパ
リヨンから
ロシアより
チェコから
コートダジュールから
フランス・コルマールから
マリインスキー劇場・ペテルブルグ
ポルトガルより
シャンパーニュから
ベルギーから
南仏・モンペリエから
ディジョン観光局さんから
(佐藤 友里香)
年賀状 from 亜細亜
ミャンマーから
中国より
モンゴルから
パキスタンから
湖南省から
ネパールから
上海より
爆竹声中 一歳除す
春風 暖を送りて 屠蘇に入る
千門萬戸 曈曈の日
総て新桃を把って 旧符に換う
(王安石)
貴州省から
四川省から
桂林から
インドより
カンボジアの夕陽
あけましておめでとうございます。梅津です。
昨年、11月に行ってきましたカンボジア・シュムリアップでのお話を
今日はしたいと思います。
アンコール遺跡群を巡っていく旅でしたが、
遺跡観光の他に、アンコールワット、スラ・スラン(昔の王様の沐浴場)で朝日を、
プレループ、プノン・クロムで夕陽を鑑賞しました。
私が旅の中で一番感動したのは、プノンクロムでの夕陽鑑賞でした。
(プノンバケンではありません)
この日は朝からずっと曇り空でした・・・
内心、「この天気で夕陽が見えるかな」と心配でした。
更に、プノン・クロムの意味は「クロム山」というのです。
その名の通り、夕陽鑑賞ポイントは山の上。
頂上までは、約600段の階段と、山道を、せっせと登っていきます。
30分ほど登ると、頂上に到着。
頂上には、9世紀末から10世紀初めに建てられた寺院(ヒンドゥー教です)もあります。
境内も荒れており、廃墟となっていますが・・・
観光客の方がいないのでゆっくお写真を撮ることもできる、本当の意味での穴場です。
トンレサップ湖(淡水という意味です。東南アジア最大の湖)には、
湖や水没している田んぼ、水上バイクで湖を渡る人々など、
素晴らしい風景が360度広がっています。
しかし、空を見上げると相変わらずの曇り空・・・
夕陽が見れますようにと願いつつ、日の入りを待ちました。
空がどんどんとオレンジ色に染められ、
ドキドキしていましたが
当日のシュムリアプの日の入りの時間17:30頃になると、
なんとみるみるうちに空を覆っていた雲が消えていきました!
そしてそこにはまん丸の太陽。太陽の大きさはそんなに大きくは見えませんが、トンレサップ湖に太陽が反射し、まるで光がわたしたちを包んでいくような、今まで見たどんな夕陽よりも最高でした。
プノン・クロムにはまだ観光客が少ないので、
この夕陽が見れたのも私たちと他の数名だけ。
まるで私たちの願いが空に届いたようでした。
本年もよろしくお願いいたします。
(梅津 和香子)