背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。

 

 

今回は「自分自身が持っている基準」を見直してみませんか?というようなお話をしてみたいと思います。

 

 

※音声で理解したい方はこちら

→【#171 自分の基準を見直そう】

 

 

「自分の持っている基準」というのも、体や動きの基準ですね。

 

例えば筋トレしっかりやったりとか、毎日あれこれ動いて活動的な方を見ると「あの人すごいなあ」とか「あの人はきっと特別なんだな」と思う事って誰しもあると思うんですよね。

 

 

でも多くの場合、その人が特別っていうことではなくて自分が持ってる基準よりも上にいるからすごいなって思うだけですよね。

 

逆にその相手から見ると「別にこれ当たり前だよ、普通だよ」って思うと思うんです。

 

 

 

これが何につながるのかというと、身体の不調を改善するために筋トレは大事ですよ、運動習慣ってとっても大事ですよってお話をよくしています。

 

その時に

体操を毎日やる事

ってどうでしょう?

 

 

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腰の調子を良くしたい、痛みを取りたいという目的で体操を毎日頑張っている。

それ自体は素晴らしいことです。

 

でも毎日体操やってますという話を聞いて「すごいな」って思う方もいれば、「毎日やるのなんて当たり前だよね、だって痛み良くしたいんでしょ?」て考える人もいると思うんです。

 

 

そう言われると冷たく聞こえるかもしれないんですが、私は運動指導者としても作業療法士としても、やっぱり身体の不調を改善したい方にとっては後者の方であってほしいんです。

 

「自分の体の痛みを取りたいんだから、毎日やるなんて当たり前だよね」

 

くらいに思ってほしいんですよね。

 

 

毎日やるのがすごい偉い!ってなると、身体の不調を改善するのって難しくなってくると思います。

 

 

 

 

やっぱり現代の生活は車を使うのが当たり前とか、パソコンやスマホでインターネットで買い物して届けてくれるとか、そういうサービスがとっても充実しています。

 

すごい便利な生活ではある一方で、体を動かす機会が本当に少なくなっています。

 

体を動かすというのはただ歩くとかではありません。

 

 

電気がない、水道も十分に通っていないような昔ながらの生活というのが、やっぱり大変ではありますけども日常的に筋肉を使う生活でした。

 

そういう生活をしていた方にとっては、筋トレは別に必要なかったんですよね。

 

 

 

でも現代の便利な生活をしている私たちにとっては、筋肉を使う場面が本当に少なくなってるので、運動や筋トレしなければ筋肉が弱くなって骨が支えられなくなり不調が出てしまう。

 

これは当然の流れなんですよね。

 

 

ですので、日常生活とは別に筋トレをする時間、運動する時間を優先的に確保しましょうねっていうことだけなんです。

 

 

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こういう話は普段運動している方にとっては「当たり前だよね」ってなりますし、普段運動していない方にとっては「毎日運動するなんてすごい!私には無理」となりやすいので、結構大きな差になると思います。

 

 

 

こう思うのが、リハビリの仕事をしてきて体操することさえも大変な方が多いということ。

 

背骨コンディショニングでお伝えする体操は200種類以上あるので、その方の状態に応じて運動のレベルを調整します。

 

 

私が普段意識しているのは「ちょっと頑張ったらできるような運動」をお伝えすることです。

 

でも、その「ちょっと頑張る」ということさえも、すごい努力が必要なことになっちゃってるんですよね。

 

 

普段から運動習慣がある方にとっては基本の動きはすぐにクリアして、運動のレベルも上げています。

 

でも運動習慣が無い方は、体操することさえもすごいことだと思ってしまう方もいらっしゃいます。

 

そういう方にとっては基本の動きでもキツく感じたり、もっと簡単な動きを求めてしまう。

 

それでは身体の不調はなかなか改善されません。

 

 

 

不調を改善するための運動なので、もちろん痛みがあると大変だという気持ちはわかりますが「痛みがあるから動けない」という考えになると厳しいです。

 

そのような考えよりも、身体の調子を良くするために「今の自分にとっては確かにこの動きは大変だ」「この動きをやると痛みが出てしまう、でもこれが出来る必要があるんだな」と理解していただけると良い方向に向かうと思います。

 

 

実際にパーソナルの現場とかでも、このように理解されている方は運動を頑張って継続されて調子が良くなっています。

 

 

 

あと、週2回の筋トレは絶対に外せないです。

 

でも筋トレって聞くだけで「私は筋トレが苦手だから、好きじゃないから」と、自分の基準で筋トレというものを捉えてしまう方もいらっしゃいます。

 

 

先ほどお伝えしたように、昔ながらのある意味不便な生活だった時代は日常場面で筋肉を使っていました。

 

でも便利な生活を続けている私達は、日常生活とは別に筋肉を鍛える必要があります。

 

 

たしかに筋トレが習慣になるまでは大変なんです。

 

努力も必要だし、ある意味気合いとか根性というのも必要になると思います。

私も最初はそうでした。

 

 

 

 

でもやっぱり、続けていけば筋トレするのが当たり前っていう気持ちになれるんですよね。

 

 

筋力が上がると体の調子がどんどん良くなっていきます。

 

筋トレも最初は1種類、2種類しか出来なかったのが5種類、6種類とどんどん数も増やせます。

 

より重い負荷をかけて筋トレの強度を上げてさらにしっかりと筋肉をつけていくこともできます。

 

 

 

このブログを読んでくださった方には、ぜひ一度自分の基準を見直してほしいです。

 

身体の不調が続いている方は、運動や体のことに関して自分の基準内で考えてしまう傾向にあるかなと思ったので、このようなテーマでお伝えしました。

 

 

・腰や膝の痛みを取りたい

・肩こりをなくしたい

・身体の不調を改善したい

 

こう思うのであれば、それに必要な運動を知って実践するのは不可欠と言えると思います。

 

 

ぜひ自分の枠だけにとらわれないように、運動と向き合って、自分の身体と向き合って過ごしてほしいなと強く思います。

 

 

 

 

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【#170 不調改善のために知っておきたい公式】

 

 

今回は運動で身体の不調を改善するうえで、ぜひともおさえておきたい公式についてお伝えします。

 

 

まず結論!

その公式とは

 

【得られる結果(ゴール)=投資した時間✕行動レベル】

 

です。

 

 

これは私が好きな作家の星渉さんが

 

『神時間力』(出版:飛鳥新社)

 

という書籍の中で紹介している人生の公式です。

 

とても素晴らしい書籍ですので、ぜひ購入して読んでみてくださいね。

 

 

 

 

 

この公式を「腰痛を改善したい」という結果を得るために使うと

 

【腰痛を改善したい=運動にかける時間✕運動の中身】

 

という式ができます。

注)これは私の個人的な意見ですが、とても大事な考え方だと思います。

 

 

皆さんがお身体の不調を改善したい、例えば

 

・腰痛を改善したい

・肩こりをなくしたい

・膝の痛みを取りたい

 

など、いろいろあると思うんですよね。

 

 

その時に「腰痛を改善したい」というのは、これが自分の得たい結果だよっていうこと。

 

そしてそれを達成するために必要なのは時間を投資すること、 あとは運動の方法や手段など運動の中身

 

この掛け算で得たい結果を得られるか決まります。

 

 

 

具体的にお伝えすると、時間の投資とは

 

・どれぐらい今まで運動してきましたか?

・筋肉を鍛えるような筋トレをどれぐらいの期間続けてきましたか?

 

ということです。

 

 

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運動が苦手な方に多いイメージがあるんですけど

 

・ちょっと頑張ったら良くなる

・1か月や2か月筋トレやったら筋肉つきそう

・それくらいやれば痛み取れそう

 

という考え。

 

皆さんはそんな考えを持っていませんか?

 

 

運動経験が少ない人ほどそのように考えやすいという印象がありますが、身体の痛みっていうのはそんなに簡単に解決するわけではありません。

 

背骨を支えるために必要な筋肉をちゃんとつけるためには年単位かかります。

 

 

もうちょっと正確に言うと、ゴールは無いので「この期間だけやれば良くなりますよ」ということではありません。

 

あくまで痛みを出さない、身体の不調を出さない健康な身体を保つために、筋トレを一生涯続けるというのが理想だと思います。

 

 

 

あなたは今、1日24時間の中でどれぐらいの時間を運動にかけていますか?

 

 

 

 

それともう一つの項目、運動の中身ですね。

 

 

例えば、腰痛を改善したい方っていうのはお尻の筋肉を鍛えるのが必須です。

 

でも「お尻の筋肉を鍛えるために何やりますか?」と聞かれた時に

 

・歩きます!

・スクワット100回、毎日やります!

 

ということを思い浮かべる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

 

 

でも、それではお尻の筋肉をちゃんと鍛えることにはなりません。

 

 

細かく言うと、背骨の土台の仙骨。

 

仙骨がずれると坐骨神経が引っ張られて腰の痛みを出します。

 

その仙骨を支えるために必要なお尻の筋肉を、ただ歩くだけで、毎日100回もできる程度のスクワットをやるだけでは足りません。

 

 

筋トレは

10回繰り返すのがギリギリの負荷を連続で3セット行う、これを週2回やりましょう

 

というのが基本です。

 

 

 

 

「運動の中身」というものに関しては

 

・ただ動けばいい

・繰り返し何回でもできそうな運動を毎日行う

 

こういうものではしっかりと負荷がかかっていないので、結局筋肉がつかないんです。

 

 

 

筋肉がつかない運動をどれだけ時間かけて行ったとしても

 

運動にかける時間✕運動の中身

 

つまり掛け算なので、筋肉を鍛えるという意味合いで見ると

 

・ただ歩くだけ

・スクワット100回毎日

 

という運動の中身では、背骨を支えるために必要な筋トレとしては「ゼロ」になってしまう。

 

式の一方がゼロなので、ゼロに何時間かけようが答えはゼロになっちゃうんですね。

 

ここは結構大事なポイントだと思います。

 

 

 

 

ここからは算数です。

 

もう一度、先ほどの公式を使います。

 

 

【腰痛を改善したい=運動にかける時間✕運動の中身】

 

 

例えば腰痛を改善するのに10という数字が必要だとします。

 

運動にかけた時間が10時間だったら、運動の中身は1です。

 

 

でもこれが運動の中身が2になれば、運動にかける時間は5になります。

 

つまり運動の内容がより良いもの、より精度が高いものになればかける時間が少なくて済むんです。

 

 

「運動の中身」についてより精度を上げるためには

 

・自分でとことん勉強する

・プロにパーソナルトレーニングを受けてサポートしてもらう

 

方法はどちらでもいいと思います。

 

 

時間をただかければいいというわけではなく、運動の中身を精度高いものにしていくとより掛け算の値が大きくなります。

 

すると、自分の得たい結果(今回の話だと腰痛を改善したい)を得るのが本当に近道になりますということですね。

 

この考え方は結構大事なんじゃないかなと思います。

 

 

 

やっぱり時間は有限なものですし、逆にちゃんと中身があるものをやらないと筋肉って弱くなっていくんですよね。

 

ですので、運動の中身は質の高いものにしておかないと筋力が上がるスピードよりも落ちるスピードのほうが早くなっちゃうんです。

 

 

特に運動経験がない方は、そういう傾向が本当に強いと思います。

 

リハビリの仕事現場でも、そのような方をたくさん見てきました。

 

 

 

運動に時間をかけるというのは、もちろん優先的に時間を確保するということ。

 

そして運動の中身をなんとなくの自己流ではなく自分で勉強する、もしくはプロに教わるということを強くおすすめしたいなと思います。

 

この記事が、運動の中身を見直していただくきっかけになればとても嬉しいです。

 

 

 

 

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【#170 不調改善のために知っておきたい公式】

 

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【#168 普段の姿勢を意識することが最優先?】

 

 

今回は普段の姿勢と体の不調の関係についてお伝えしてみます。

 

 

ご自身の普段の姿勢(例えば立っている時、座っている時、テレビを見ている時など)はどうでしょうか。

 

日常生活の中で色々な姿勢をとると思うんですけど、腰が痛いとか肩こりがあるっていう方にお会いした時に

「普段どんな姿勢をとれば良いですか?」

 

と聞かれることが結構あるんですよね。

 

 

確かに姿勢を意識することは大事ですというお話はするんですけど、その一方でそれだけじゃ足りないですよっていうこともお伝えしています。

 

 

 

結論を先にお伝えすると

 

普段の姿勢を意識するのは二の次です!

まずは運動で不調を改善しようっていう意識を持ちましょう!

 

っていうことですね。

 

それが一番大事ですよということです。

 

 

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こういうお話をすると

「でも普段の姿勢も大事なんですよね?」

 

ということになるんですけれども、これもやっぱり優先順位ですね。

 

 

運動習慣がちゃんとついた後で普段の姿勢を意識するというのはとっても良い事だと思います。

 

私自身も例えば

・椅子の背もたれに寄りかからない

・前かがみにならないようにする

 

こういうことは意識をしています。

 

 

でもやっぱりそれって二の次なんですよ。

 

 

 

筋トレをしっかりやって背骨や関節を支えられる筋肉がちゃんとついてくると

 

無意識でも良い姿勢がとれるようになります。

 

 

逆に意識して良い姿勢をとろうとすると

「じゃあ起きている間は四六時中ずっと良い姿勢を取り続けられますか?」

 

っていうことですね。

 

多くの方は無理だと思います。

私も無理ですね。

 

 

やっぱり人間はいろんなことを同時にこなすのが難しい生き物なんですよね。

 

最初は良い姿勢をとろうとしていても、例えばご飯作ったりとかテレビ見たりとか、車運転したりとか。

 

今やっている作業に集中すると、姿勢は崩れやすいです。

 

 

 

高齢者の方とかだと

「やっぱり運動するのが大変だからまずは良い姿勢をとるようにしよう」

 

というように、自分が手軽に始められそうなことをやろうとする方って多いと思うんです。

 

でも、今の自分でも手軽にできるっていうことは、裏を返すとそれだけでは足りないから今の症状が出ているんですよっていうことなんですよね。

 

 

例えば腰が痛い人が、軽く腰をひねったりとか簡単な動きだけで腰の痛みが取れるんだったら、腰痛で困ってるっていう状況にならないはずなんです。

 

軽く動かすとか意識の問題だけで解決できることであればとっくにもう良くなっているはずですし、そもそも腰痛なんて出ないはず。

 

 

でもそれじゃ足りないから、そういったことでは解決できないから腰痛で困っているんですよということですね。

 

 

 

じゃあなぜ腰痛が起こるのか? 

 

腰痛の場合だと、背骨の土台の仙骨とその上にある腰椎、ここを支える筋力が弱いからです。

 

つまりお尻の筋肉や腰の筋肉が弱いことで背骨がズレて、神経が引っ張られて痛みを出しています。

 

 

だからお尻の筋トレ、背中の筋トレをしっかり取り組みましょうねということで、そこをまず最優先で意識してやることが大事ですよっていうことをよくお伝えします。

 

 

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でも、運動習慣がない方は

「筋トレしなきゃいけないのか…」

 

というような心理的なハードルを越えられない方もいます。

 

そのような場合、いまの自分でもちょっと軽く取り組めそうなこと、つまり今回の話だと普段の姿勢を意識することだけ頑張って 運動はどんどん後回しになって、結局良くならない。

 

むしろ症状が悪くなってしまう。

 

 

これは机上の空論でもなく、実際にリハビリ現場でも起こっていることです。

 

 

 

長年の時間をかけて悪くなってしまった状態というのは、やっぱり良くなるにも時間がかかります。

 

背骨を支えらえるほどの筋肉がつくのも、やはり年単位の努力が必要になります。

 

 

運動に意識を集中させて、そのうえで普段から良い姿勢をとることを意識しましょうねという考えは、不調を改善出来るか出来ないか、結構分かれ目になるのかなと思います。

 

 

ですので今何かしらご自身が体の不調を抱えていらっしゃる方は、普段の姿勢も大事ですけどそれ以上に運動する事の方がよっぽど大事ですよ、そっちを優先的に考えることの方がとっても大事ですよっていうことを意識して運動習慣を身に付けることをお勧めしたいなと思います。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

※音声で理解したい方はこちら

【#168 普段の姿勢を意識することが最優先?】

 

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今回は「結局坐骨神経痛って何なの?」っていうような内容をお伝えしてみたいと思います。

 

 

※音声で理解したい方はこちら

→【#165 結局、坐骨神経痛ってなに?】

 

 

腰とかお尻の辺りですとかに痛みやしびれといった症状があると、病院に行って「坐骨神経痛ですね」と言われる方って結構いらっしゃると思うんです。

 

 

 

 

でも、お医者さんからそういう話をされると

「神経痛なのか…じゃあ薬で痛み止めて、様子見て安静にしてれば良くなるな」

 

と思う方って多いと思うんですよね。

 

 

じゃあ背骨コンディショニングで坐骨神経痛はどう考えるのか。

 

結論を先に言うと、坐骨神経の出どころの骨(仙骨、腰椎)や通り道の関節(股関節)の歪みがあって、その影響で坐骨神経の働きに異常が起きている状態というように理解しています。

 

 

 

 

人によっては

 

「神経痛だから痛み止めを飲んだらいい」

「湿布を貼れば大丈夫」

 

などということで対処する方もいると思うんです。

 

でも、そもそも神経の異常が起きるのが骨の歪みから来ていると考えると、対処方法が全然変わっちゃうんですよね。

 

 

一方は痛みを抑えるために薬でなんとかする。

 

背骨コンディショニングでは、骨の歪みをそもそも整える必要があるので運動をしなければいけない。

 

 

正直なところ、薬で対処していると確かに痛みってだんだん治まることもあると思います。

 

「やっぱり薬が効いて治った!良かった!」

 

っていうふうに思っちゃうと思うんですよね。

 

 

でも、また痛みが再発することもある。

それを繰り返すとどうなるか。

 

 

神経の働きに異常が起きるって言う事が繰り返されると、どんどん神経自体が縮こまって硬くなってしまう。

 

前は薬を飲んで治まっていたものがだんだん薬が効かなくなって、前よりさらに強い薬で対処してどんどん症状が悪くなる。

 

薬の効果としてより強いものが求められていく…。

 

 

どうでしょう?これで根本的に改善出来そうでしょうか?

なんかだんだん悪くなっている気がすると思いませんか?

 

 

 

こう言えるのも、やっぱりリハビリの現場で「坐骨神経痛なんです」っていう方も結構いらっしゃるんですね。

 

その方の対処方法を聞くと

 

「お薬を処方されました」

「湿布を貼ってみました」

 

だけのこともあるんですよ。

 

 

それで良くなりましたか?と聞くと

 

「最初は良くなったけど、だんだん痛みが強くなってきたり、薬も効かなくなってきたんだよね」

 

というようなお話もあります。

 

 

ということは、やっぱり薬だけでどうにかするものじゃないと言えると思うんです。

 

 

 

背骨コンディショニングの現場で坐骨神経痛と診断を受けた方に対しての状態を見ると、仙骨や腰椎のズレがあって坐骨神経の伝導異常が起きています。

 

坐骨神経の働きに異常が起きて、足の痛みやしびれ、ふくらはぎのむくみや足先の冷えなど、いろんな下半身の不調に繋がっていることが多いです。

 

 

私もこれまでいろんな方を見させていただきましたが、下半身の何かしらの不調を抱えている方には、まず坐骨神経の異常を考えます。

 

もちろんそれだけではないのでちゃんと細かく見ていくんですけど、結構な割合で仙骨や腰椎、股関節のズレがあって坐骨神経の異常があります。

 

 

 

坐骨神経って小指くらいの太さがある神経で、下半身全体に伸びているとっても大事な神経です。

 

その大事な神経の異常が起こっている根本的な原因として、腰や股関節のズレがあることまで見て、しかもそれを対処するのは運動だよっていうところまでしっかりと考えられるかどうか。

 

 

特に仙骨や股関節を支える大殿筋を鍛えることは必須!

 

 

 

 

それによって症状を改善できるか、それとも悪くなってしまうのか、かなり分かれると思います。

 

 

 

もし坐骨神経痛で悩んでいて薬で症状をおさえるだけの対処をしている方がいましたら

 

「神経痛だから薬だけでどうにかなる」

 

というようにすぐ理解するのではなくて

 

「もしかして腰と股関節が歪んでるのかな?」

「そういえば腰痛いし、歩く時も足が出にくいな」

 

など、ご自身の足腰の調子と照らし合わせてみてください。

 

 

本当にその痛みが薬で抑えられるのか。

 

それとも運動が必要なのか。

 

 

ここはしっかりと考えてみてほしいなと思います。

 

 

ご自身でわからなければ、ぜひお近くの背骨コンディショニングの指導者のもとに足を運んで状態を見てもらって、運動を試していただければ嬉しいです。

 

 

 

※音声で理解したい方はこちら

→【#165 結局、坐骨神経痛ってなに?】

 

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今回は「重い物を持ってはいけないのか?」というようなお話をしてみたいと思います。

 

 

※音声で理解したい方はこちら

→【#159 重い物を持ってはいけない?】

 

 

重い物を持つ時に痛めそうなのは、腰とか肩ですよね。

 

特に腰は

「重い物を持った瞬間にぎっくり腰を起こしてしまいました」

というようなご相談はよく受けます。

 

 

 

 

そうなると

・重い物を持ってはいけないでしょうか?

・そういう動きは避けた方がいいでしょうか?

 

と言われることがあります。

 

 

結論を先にお伝えすると

 

重い物に負けない筋力をつけましょう!

 

ということに尽きるんですよね。

 

 

 

日常的に重い物を持つ機会があまりないという方が、たまにイレギュラーな形で持った瞬間に腰を痛めるということはあると思うんですが、そのイレギュラーなことを除いて考えてみてください。

 

 

例えば、日常生活で掃除をする時。

 

掃除をする時に、椅子や机を持ち上げて移動させようということって皆さん少なからずあると思います。

 

それで日常生活が事足りるのであればいいんですが、ごく一般的な暮らしをしていれば何かしら物を持ち上げて動かしたりするっていう機会はあると思います。

 

 

でも「重たい物を持つことを避ける」といったことを続てしまうとどういうことになるか…

 

 

単純に

物を持てなくなります

 

物を持った時に支えるために必要な筋力がどんどん弱くなってしまうので、結果的に自分の体を弱くしてしまうっていうことと同じなんです。

 

 

 

このあいだパーソナルのクライアントさんが、職場で水のタンクをたまたま持ち上げたときの話。

 

筋力に不安がありながらも持ち上げてしまったところ、腰を痛めたという方がいらっしゃいました。

 

その方は「これからは若い職員の方に頼みます」とおっしゃっていましたが、現時点ではそれが正解だと思います。

 

 

では、この先ずっとそのような重い物を持つことを避け続けていいのか?というと、そういうことではありません。

 

・現時点の自分の筋力、自分の許容範囲っていうのはこれぐらいなんだな

・これ以上重たい物を持つと、今の自分自身の筋力では負けちゃうんだな

 

と理解して欲しいです。

 

 

今の自分の許容範囲を超えてしまうようなものは避けたほうが良いと思いますが、それを避け続けてしまうと弱くなってしまう…

 

どうすればいいか?

 

 

それは、やっぱり

 

筋トレをしてそういった負荷に負けない体をつくる!

 

という視点がとっても大事だと思います。

 

 

 

時点では10㎏を持ち上げると腰を痛める。

 

今度は8kg…それでも不安。

 

じゃあ次に5㎏はどうか?5㎏もちょっと不安だからやめとこうかな…

 

 

というようにどんどん持つ重さを軽くしていってしまうと、本当に軽いものしか持てなくなります。

 

 

1kg、2kgぐらいの軽いものしか持てないとなると、どうでしょう?

 

想像してみてほしいんですが、牛乳パック1Lを2本。

それでもう2kgですよね。

 

それしか持てないと、日常的な買い物でも支障が出るかもしれません。

 

 

許容範囲を超えるようなものは確かに負担は強いかもしれないですけど、買い物のように誰もが日常的に経験するような動作にも耐えられない…これはちょっとまずいですよね。

 

 

現時点の自分の許容範囲を見極めたうえで、重い物を避け続けるのではなく、許容範囲を広げるために筋トレをちゃんとやるということは本当に大事だと思います。

 

 

重たい物を持って腰を痛めるという方は、ほぼ例外なくお尻や背中の筋肉が弱いです。

 

背骨コンディショニングの筋トレ種目で言うと「バックキック」とか「バックエクステンション」ですね。

 

 

 

 

背骨コンディショニングでは背骨を支える筋肉を優先的につけましょうといつも言っていますけれども、その基本に沿ってお尻や背中の筋肉(できれば肩の筋肉も)を鍛えておくと、かなり安心できるかなと思います。

 

 

筋肉をつけるにはちょっと頑張ったくらいではつきません。

 

ちゃんとした方法で取り組んでも年単位かかります

 

 

繰り返しになりますが、現時点では重い物を持つことを避けたとしても、いつまでも避け続けるわけにはいきません。

 

筋トレは将来の自分の体を守るために、今回のような体を痛めるリスクを下げるためにも、ずっと生涯続けることが本当に大事なことだと思います。

 

特にお尻や背中、つまり体の後ろ側の筋肉を鍛えることを本当に意識して日々取り組んでいただけたらなと思います。

 

とても大事なことですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

 

※音声で理解したい方はこちら

→【#159 重い物を持ってはいけない?】

 

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