背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。
今回は「結局坐骨神経痛って何なの?」っていうような内容をお伝えしてみたいと思います。
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腰とかお尻の辺りですとかに痛みやしびれといった症状があると、病院に行って「坐骨神経痛ですね」と言われる方って結構いらっしゃると思うんです。
でも、お医者さんからそういう話をされると
「神経痛なのか…じゃあ薬で痛み止めて、様子見て安静にしてれば良くなるな」
と思う方って多いと思うんですよね。
じゃあ背骨コンディショニングで坐骨神経痛はどう考えるのか。
結論を先に言うと、坐骨神経の出どころの骨(仙骨、腰椎)や通り道の関節(股関節)の歪みがあって、その影響で坐骨神経の働きに異常が起きている状態というように理解しています。
人によっては
「神経痛だから痛み止めを飲んだらいい」
「湿布を貼れば大丈夫」
などということで対処する方もいると思うんです。
でも、そもそも神経の異常が起きるのが骨の歪みから来ていると考えると、対処方法が全然変わっちゃうんですよね。
一方は痛みを抑えるために薬でなんとかする。
背骨コンディショニングでは、骨の歪みをそもそも整える必要があるので運動をしなければいけない。
正直なところ、薬で対処していると確かに痛みってだんだん治まることもあると思います。
「やっぱり薬が効いて治った!良かった!」
っていうふうに思っちゃうと思うんですよね。
でも、また痛みが再発することもある。
それを繰り返すとどうなるか。
神経の働きに異常が起きるって言う事が繰り返されると、どんどん神経自体が縮こまって硬くなってしまう。
前は薬を飲んで治まっていたものがだんだん薬が効かなくなって、前よりさらに強い薬で対処してどんどん症状が悪くなる。
薬の効果としてより強いものが求められていく…。
どうでしょう?これで根本的に改善出来そうでしょうか?
なんかだんだん悪くなっている気がすると思いませんか?
こう言えるのも、やっぱりリハビリの現場で「坐骨神経痛なんです」っていう方も結構いらっしゃるんですね。
その方の対処方法を聞くと
「お薬を処方されました」
「湿布を貼ってみました」
だけのこともあるんですよ。
それで良くなりましたか?と聞くと
「最初は良くなったけど、だんだん痛みが強くなってきたり、薬も効かなくなってきたんだよね」
というようなお話もあります。
ということは、やっぱり薬だけでどうにかするものじゃないと言えると思うんです。
背骨コンディショニングの現場で坐骨神経痛と診断を受けた方に対しての状態を見ると、仙骨や腰椎のズレがあって坐骨神経の伝導異常が起きています。
坐骨神経の働きに異常が起きて、足の痛みやしびれ、ふくらはぎのむくみや足先の冷えなど、いろんな下半身の不調に繋がっていることが多いです。
私もこれまでいろんな方を見させていただきましたが、下半身の何かしらの不調を抱えている方には、まず坐骨神経の異常を考えます。
もちろんそれだけではないのでちゃんと細かく見ていくんですけど、結構な割合で仙骨や腰椎、股関節のズレがあって坐骨神経の異常があります。
坐骨神経って小指くらいの太さがある神経で、下半身全体に伸びているとっても大事な神経です。
その大事な神経の異常が起こっている根本的な原因として、腰や股関節のズレがあることまで見て、しかもそれを対処するのは運動だよっていうところまでしっかりと考えられるかどうか。
特に仙骨や股関節を支える大殿筋を鍛えることは必須!
それによって症状を改善できるか、それとも悪くなってしまうのか、かなり分かれると思います。
もし坐骨神経痛で悩んでいて薬で症状をおさえるだけの対処をしている方がいましたら
「神経痛だから薬だけでどうにかなる」
というようにすぐ理解するのではなくて
「もしかして腰と股関節が歪んでるのかな?」
「そういえば腰痛いし、歩く時も足が出にくいな」
など、ご自身の足腰の調子と照らし合わせてみてください。
本当にその痛みが薬で抑えられるのか。
それとも運動が必要なのか。
ここはしっかりと考えてみてほしいなと思います。
ご自身でわからなければ、ぜひお近くの背骨コンディショニングの指導者のもとに足を運んで状態を見てもらって、運動を試していただければ嬉しいです。
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