昔はネタに詰まったら通っていたんですが(いたち川~舞岡公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

最初にお断りしておきますが、

8/22に開催予定だった講座「首都圏生きものめぐり」は

残念ながら中止となってしまいました。

(9月の講座を現在準備しておりますので、少々お待ちください)

 

 

 

 

 

から帰ってきて次の週末。

今回はお馴染みの舞岡公園に向かいましたが

普段通り電車で行くのも芸がないので(?)

普段歩いて帰ってくるいたち川沿いを歩いて向かいました。

 

本郷台の駅についてしまえば、あとは徒歩20分程度。

真夏の暑さは厳しいですが、歩けない距離ではありません。

 

 

 

 

 

 

カマキリの幼虫(左)が大分大きくなってきました。

翅はまだありませんが、このサイズであれば

セミくらいは捕らえることもできるかも?

ただ、クマゼミ(右)は少々厳しいかもしれません。

 

埼玉の方ではあまり見かけないのですが

今年は実家の方で結構クマゼミの声を聞きます。

ただ、それでもやはりアブラゼミ&ミンミンゼミの方が

圧倒的に多いことに変わりはありません。

 

 

 

 

 

不思議な色のアブラゼミに遭遇。

こんなに身体が茶色い個体は見たことがありません。

何らかの突然変異なのでしょうか?

画像で検索しても出てきませんでした。

 

 

 

 

 

カワセミは相変わらず。いたち川では常連です。

(いない方がおかしいと思ってOK)

この個体はまだ若鳥のようですね。

顎の下辺りがくすんでいるのがわかります。

 

 

 

 

 

少し前の台風接近の影響でしょうか?

カワセミのいる足場にも、流されてきた植物が絡んでいます。

(カワセミ自体には見たところ影響なかったようなので安心)

 

 

 

 

 

 

さて、舞岡公園です。

これを書いている今(8/18)は天候も回復していますが

まさかこの後あんなに不安定になるとは思わなんだ……。

 

ブログを始めた当時は4回に1回くらいの率で

ここに来ていた時期もありましたが、

最近は冬のバードウォッチングシーズンを除くとご無沙汰です。

仕事の関係で実家に帰りにくいというのも勿論ありますが

それよりも「他に行きたい場所が多過ぎる」というのが

ご無沙汰になってしまう最大の理由だったりします。

 

 

 

 

 

葉脈は固くてマズいということが

よくわかる1枚。

 

 

 

 

 

あまり珍しい種は現れませんし、

後述するガビチョウを始め外来種も多かったりと

正直モニョる部分はあるのですが

環境自体はとてもよく、昆虫の数・種類は豊富です。

(写真はヒグラシ

 

 

 

 

 

キバラヘリカメムシです。昨年新顔登録しました。

何でも青リンゴのような臭いを放つらしいのですが

これだけ手を近づけても放屁することはなく

結局そのまま退散しました。

 

 

 

 

 

ちなみにお腹の部分は、確かに真っ黄色

表と裏でここまで差があるのは興味深いです。

 

 

 

 

 

ガビチョウ(特定外来生物)。

ここ5年くらいであからさまに増えましたが

タイワンリスと違って目に見えた「被害」がないためか

今のところ積極的に駆除されてはいないようです。

 

なお、警戒心が強いのでこれだけ鮮明に撮れるのは稀。

撮れてもあまりうれしくはないけど

 

 

 

 

 

園路にはヤマユリが開花していました。

さすがに晩夏に入った今は花も終わっているでしょうが。

 

 

 

 

 

 

ソバナ(左)とクサレダマ(右)。

いずれも公園内に自生しています。

クサレダマは田んぼ沿いに点在しているくらいで

先日の仙石原のように簡単には見られません。

 

 

 

 

 

公園からはやや離れていたのですが

「ピッツェリア ヒストリア」というお店で

昼食にパスタをいただきました。

ベーコンとキノコのクリームソースで、大変美味。

 

ちなみにこの日は緊急事態宣言発令前だったので

まだオープンしていましたが、現在は休業中のようです。

どうにか踏ん張ってほしいと願ってやみません。

 

 

 

 

 

腹ごしらえを済ませて舞岡公園に戻りました。

小谷戸の里にミソハギが咲いていたので見てみたら

嬉しいことにブルー・ビー(ルリモンハナバチ)の姿も。

小山田緑地で観察する予定だったメインディッシュです。

 

先日の石窯ガーデンテラスの記録でもわかります通り

このハチは分布が局所的になりがちなものの

決して絶滅危惧種というほどではありませんので

それなりの山野が近くにある花畑や花壇でしたら

割と目にする機会があります。

 

 

 

 

 

ヒヨドリバナも開花し始めていました。

とまっているのは普通種のコアオハナムグリです。

 

 

 

 

 

ニイニイゼミを仕留めたキイロスズメバチ

約5cmの距離まで接近して撮影しました。

「子供が真似したらどうするザマス」とかはやめてね

 

ちなみにニイニイゼミは小型なので然程ではないですが

アブラゼミくらいになると相当暴れてくるので

スズメバチであっても簡単には倒せません。

ブログを始めた頃にダイナミックな狩りのシーンを撮影して

アップしたのですが、当時の記事の読みにくさときたらもう……。

もし興味がありましたらリンク先からどうぞ。

(内容が今よりもかなり拙いのでご了承ください ちなみにいいね!ゼロ

 

 

 

 

 

トビナナフシのようです。まだ成熟していないのか

翅がちゃんと出てきていません。珍種ではないですが

そんなに見る機会が多いわけでもないので

遭遇するとその都度撮影するようにしています。

 

 

 

 

 

変なところに住まうニホントカゲ

こういう人工物を利用するのは都会暮らしの基本です。

噂によると川沿いであれば

カワセミがこういう所に営巣することもあるとか……。

 

 

 

 

 

公園内のちょっとしたInformation。

植物を紹介する案内板のQRコードを読み取れば

それぞれの特徴がわかります。

 

 

 

 

 

帰りがけに見かけたテッポウユリのようなもの。

こういうコンクリートの隙間からでも生えてくるなど

環境適応能力の高い植物で、横浜周辺でも野生化しています。

 

ちなみに純野生のヤマユリは、植栽株もありますが

公園内にはちゃんと自生している株もあります。

外来種の侵入等により結構ダメージを負ってはいますが

依然として魅力は色々ある公園ですし

何より「生きものめぐり」の原点とも言えるスポットなので

今後も何度となくお世話になることでしょう。

 

 

 

 

【7/31 いたち川~舞岡公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、ガビチョウ、カルガモ、カワウ、カワセミ、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ

昆虫類・・・アオクサカメムシ、アオバハゴロモ、アカボシゴマダラ、アブラゼミ、アメンボ、イチモンジチョウ、ウチワヤンマ、オオカマキリ(幼虫)、オオコフキコガネ、オオシオカラトンボ、オオヒラタシデムシ、キイロスズメバチ、キタキチョウ、キバラヘリカメムシ、キボシカミキリ、キマダラカメムシ、ギンヤンマ、クサカゲロウ(幼虫)、クマゼミ、クロウリハムシ、コアオハナムグリ、コフキゾウムシ、シオカラトンボ、シオヤアブ、シマアメンボ、ジャコウアゲハ、ショウジョウトンボ、ショウリョウバッタ、スジクロシロチョウ、セグロアシナガバチ、ダイミョウセセリ、トビナナフシ、トホシテントウ、ナナフシ、ナミテントウ、ニイニイゼミ、ニホンミツバチ、ハエトリグモの一種、ハグロトンボ、ハナグモ、ハラビロカマキリ、ヒグラシ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、ベニシジミ、ホソハリカメムシ、ホソヘリカメムシ、マメコガネ、ミンミンゼミ、ムラサキシジミ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ヨツスジトラカミキリ、ルリモンハナバチ

その他・・・アカミミガメ、タイワンリス、ニホンヤモリ、ミミズ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年9月19日(日)に開催いたします。

 (8月の講座はお休みとなりました。ご了承ください)

 行先は「三番瀬&谷津干潟」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。