“花”で挽回を狙う(小網代の森→くりはま花の国) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

毎年恒例のアカテガニの撮影のために

小網代の森まで行ってきたのですが、

結論から言うとダメでした。(;^_^A

ちょうど満ち潮とバッティングしてしまった上に

カニの出やすい神社の方に行く道が封鎖中だったため

残念ながら一匹も出てきてくれなかったんですよね……。

 

あらかじめネットでチェックしておけばよかったと

ちょっと後悔しましたが、一応河口までは行きましたので

そちらの記録をお届けします。(アカテガニはまた9月に撮りに来ます)

 

 

 

 

 

せせらぎに浮かぶシマアメンボ。無印のアメンボもいますが

こういう自然度の高い林床の小川では、本種も多めです。

 

 

 

 

 

運よく、カラスアゲハが静止してくれました。

数自体は決して少なくないこのチョウですが

ご開帳でストップしてくれることはあまりないんですよね。

 

 

 

 

 

ジャコウアゲハの方が、幾分か止まる回数が多い気がします。

ちなみにこれはクサギで吸蜜中。クサギは蜜が美味しいらしく

花も大きいので、アゲハチョウの仲間がよく訪れます。

上記のカラスアゲハもよく来るのですが

花が高い位置にあることが多い上に

吸蜜中はバタバタ羽ばたいていることがおおいので

上の写真のように鮮明に撮るのは難しいでしょう。

 

ちなみに左にいるハチは偶然撮れたもの。

蜜の順番を待っている……というわけではなさそうです。

(他も空いていますからね)

ただ、樹液場のオオムラサキやルリタテハなどもそうですが

チョウの羽ばたきというのは他の昆虫には結構脅威らしく

大型のチョウがいるとハチが近づいてこないことも結構あります。

 

 

 

 

 

ハマカンゾウの花。小網代の森の河口付近で保全されています。

 

 

 

 

 

カニを撮れなかったこともあり

この日は早々に撤収。ちょうどお昼時だったので

小網代の森入口にある「ひげ爺の栖」

まぐろたたき丼をいただきました。大変美味。

(ちなみにこのお店に入ったのはこれが初めて)

 

……といっても三浦半島の南まで来てこのまま帰るのも癪なので

京急線で京急久里浜まで向かい、比較的駅からもアクセスしやすい

くりはま花の国へ向かいました。

(観音崎はバスに長時間乗らないといけない)

 

 

 

 

 

くりはま花の国です。入口近くには夏に強い花が多数あります。

ただし、斜面の大花壇は秋のコスモスに向けて現在封鎖中。

……とことん運がないですが、まあ仕方ありません(汗)。

 

ハーブガーデンなどのオールシーズン無休のスポットもあるので

引き返したりはせず、このまま中を散策します。

何かもうちょい昆虫とか撮れないとモニョモニョするので……(汗)

 

 

 

 

 

 

アジサイの花で求愛→交尾するヨツスジトラカミキリ

この他にも複数確認できました。珍しくはないですが

配色が美しいので、見かけるとちょっと嬉しい種です。

 

 

 

 

 

クサキリの褐色個体。ちょっと面構えが不気味です。

名前に反して食性は雑食。キリギリスなどと同じで

他の昆虫を捕まえて食らうこともあるそうです。

 

 

 

 

 

ゴマダラチョウにも遭遇。アカボシゴマダラもいましたが

心なしか、在来のゴマダラも最近復権しつつあるような……?

 

 

 

 

 

ハーブガーデン入口のヒマワリ畑

小輪で背も低く、1株の迫力はもちろんあまりないですが

小さいからこそ「花のじゅうたん」のように

一面に咲かせるには適した品種です。

 

 

 

 

 

 

品種も新しいものがどんどん出てきています。

右写真のように赤いものもあれば、白色のものもあります。

サイズを小さくすることで花壇などでも使いやすくなったので

今後は個人宅の庭などでも多く見られるようになるかも?

 

左のヒマワリにはセイヨウミツバチが来ていますが

これはくりはま花の国の中で飼育されている個体と思われます。

 

 

 

 

 

そうして園内で採取されるハチミツは、

同じく園内のレストラン等で提供しています。

この写真はハチミツ掛けのジェラート。

何となく石砂山を思い出します。もちろん来年も行きます。

 

 

 

 

 

ハーブガーデンへ。花の種類が多いので

「この時期がピーク」などはご案内しにくいのですが

何となく夏場に咲くものが多いような気がします。

 

かつてはここの一帯が全面ハーブガーデンだったのですが

今は遊具広場が半分くらいを占めています。

また、以前浸かったことのある足湯は

残念ながら故障につき現在封鎖中です。

(感染症対策で閉じているわけではないので念のため)

 

 

 

 

 

恐らくはセリ科と思われるハーブに

例によって例のごとく君が。

(ホント最近見飽きてきたような気もする。でも見かけたら撮るが)

 

 

 

 

 

とうとう、卵と孵化したばかりの幼虫まで……。

(左奥の並んでいる淡黄色の塊が卵です)

もっとクローズアップした写真もあるのですが

微妙にキモいのでこのくらいに留めておきます。(;^_^A

 

 

 

 

 

帰りがけに、ハーブガーデンの売店でドリンクを購入。

エルダーフラワーソーダというもので、お値段400円。

ちなみにエルダーフラワーというのはハーブの一種で

日本名はセイヨウニワトコというのだとか。

体内を綺麗にして気持ちを落ち着ける効果があるらしく

なるほど、ハーブ園で提供するには相応しいドリンクです。

 

下の方に沈殿しているのがエルダーフラワーのシロップ。

これをかき混ぜていただきます。

味は、優しい甘味でマスカットなんかにちょっと似ていたかも?

多少お値段は張りますが、ハーブ園らしさを満喫したい時や

汚れた心身を浄化したい時  疲れた時にはおススメです。

 

 

 

新顔が撮れたわけでもなく、やはり少々物足りなかったですが

ハチミツジェラートやエルダーフラワーソーダは結構美味しかったので

一応満足して帰りました。 案外これがエルダーフラワーの効果だったのかもしんない?

 

 

 

 

【8/1 小網代の森~くりはま花の国で撮影した生きもの】

鳥類・・・ツバメ、トビ、メジロ

昆虫類・・・アオスジアゲハ、アオドウガネ、アオバハゴロモ、アカスジカメムシ、アカボシゴマダラ、アブラゼミ、アメンボ、イボバッタ、オオシオカラトンボ、オンブバッタ、カナブン、カラスアゲハ、キアゲハ、クサキリ、クルマバッタモドキ、クロカナブン、ゴマダラチョウ、サトキマダラヒカゲ、シマアメンボ、ジャコウアゲハ、ショウリョウバッタ、スジクロシロチョウ、スズバチ、セイヨウミツバチ、セスジツユムシ、タンザワフキバッタ、ツチイナゴ、ニイニイゼミ、ニジュウヤホシテントウ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、マメコガネ、ミンミンゼミ、ヤマトシジミ、ヨツスジトラカミキリ、ラミーカミキリ

その他・・・カワニナ、ヒライソガニ、ミミズ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年9月19日(日)に開催いたします。

 (8月の講座はお休みとなりました。ご了承ください)

 行先は「三番瀬&谷津干潟」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。