どらくえ考察ブログ

どらくえ考察ブログ

がんだまぁBlogから派生したドラクエ考察ブログです。
かつてはアーケードカードゲームの日記に使っていたので過去記事に残っています。


 ドラクエ11において、勇者の剣は聖竜の力を得た、光の玉と同質のものであり、また聖竜は命の大樹そのものでもありました。

 ドラクエ3の世界では、竜の女王と世界樹が別々に存在していることから、竜と大樹は分離したものと考えられ、勇者の剣の力も光の玉と王者の剣に分かれていたと考えられます。1・2のロトの剣が見た目は大差ないのに性能的にはかつての勇者の剣に大きく劣るのは、竜の力が宿っていないからなのかもしれません。逆に言えば、光の玉をロトの剣と融合(錬金?)すれば、かつての勇者の剣の力を取り戻すことができそうです。

 ちなみに世界樹はドラクエ2の世界=下の世界にも存在しているため、何らかの力でルビスあたりが生み出したのかもしれません。

 

 一方天空シリーズでは、世界樹が出てくるのは4のみですが、その4の世界樹には天空の剣が奉納?されていました。鎧はリバストが着用した後何者かに奪われ、洞窟の奥深くに隠されていましたが、盾と兜はそれぞれ王家に受け継がれていましたので、剣が世界樹にあったのも何か意味があると思いたいところです。

 しかも天空の剣は、当初その力を失っており、マスタードラゴンの力によって真の力を取り戻します。これは聖竜の加護を得たようなもので、見た目やルーツはともかく天空の剣は本質的には勇者の剣と大差ない可能性があります。天空の剣は道具として使うと凍てつく波動の効果がありますが、光の玉の闇の衣を剥ぎ取る力とは、相手のバフを消失させるという意味では同質です。4の世界でもマスタードラゴンと世界樹は同一存在ではないので、聖竜そのものである命の大樹の加護を受けた勇者の剣には劣ると理解できますが、近しい存在ではあると言えそうです。

 天空の剣が世界樹にあった理由までは分かりませんが(剣の性能が落ちてるので剣に力を与えるためではなさそう)、竜と世界樹に何らかの関係があることが要因とまでは考えられそうです。

 天空の剣の元となったと思われるラミアスの剣は、見た目は似ていても、道具として使った際の効果が異なっており、6の世界にマスタードラゴン的な存在が(黄金の竜以外に)存在しないことから、まだ竜の力を得ていない可能性があります。ラミアスの剣にマスタードラゴンの加護が加わったのが天空の剣なのかもしれません。

 

 そう考えると、今度はロトの剣が竜王の城にあった理由も見えてきます。単に勇者に渡さないためだったら、2でも竜王のひ孫の城にあった理由になりません。おそらく光の玉がそうであったように、ロトの剣も本来竜が加護を与えた勇者の剣だったからなのではないでしょうか。世界が平和の間は、来たる邪悪に対抗する勇者が現れるまで、竜が守護する使命だという認識があったのかもしれないということです。1の竜王は、邪悪に染まっているためそのままロトの剣を隠し続けていたというだけですね。

 設定的に考えると、ロトの剣は光の玉がなくても、竜が力を与えることで勇者の剣に戻りそうです。竜王の子孫にかつての聖竜の力があるかと言われると微妙なので、まずは竜王が聖なる力を取り戻す方が先になりそうです。というか、もしかしてそれがモンスターズシリーズに登場する「はくりゅうおう」?

 

 天空の剣に戻ると、マスタードラゴンは天空世界に降臨した聖竜と同質の存在で、天空の剣はマスタードラゴンがラミアスの剣を元に勇者の剣を真似して作ったとも言えますが、そのルーツがバーバラにあるとなると、大魔法使いと竜にも何らかの関係がある可能性が生まれます。

 竜と魔法使いという関係性で考えると、そもそも竜王の人間形態が魔法使いのような見た目です。8の竜神王も同様の存在と考えた場合、もしかしたらバーバラというか、バーバレラも含むカルベローナの大魔女は、実は竜神族のようなものだったのではないか、という推測が成り立ちます。8の竜神王は、人間の姿を捨てようとしていましたが、逆にカルベローナの大魔女は、竜の姿を捨てた存在だったと言うこともできます。そうだとしたら、ある意味ではバーバラは8の主人公のようなもので、もし6の主人公とバーバラの間に子供が産まれていたら、それが「天空の勇者」なんじゃないかという妄想さえ可能になります。

 だとしたら、マスタードラゴンは逆に人の姿を捨てたカルベローナの子と言え、それはバーバラと違う存在であって当然ということにはなります。しかしそんなマスタードラゴンが、人間に魅力を感じてプサンという姿をとることになるわけですから、竜と人には引き合うものがあるのでしょうね。

 

 そもそも龍神族の成り立ちが分からないので、竜神王、竜王、カルベローナの子の時系列は分かりませんが、竜王がかつての聖竜の子孫なのであれば、人間形態への変身能力はこの竜王が始祖(竜の女王は人間の姿ではない)で、竜王の子孫が別世界に渡って龍神族を増やし、そのうちの一人(バーバレラ)が6の世界で自らの転生体を生み出すシステムを作り、バーバラはその一人だったと考えることで辻褄を合わせることができます。

 そう考えると竜王の人型形態のルーツは邪悪に染まったことが原因とも考えられ、だとすると竜神王やバーバラは魔王の力を受け継いでいる可能性も考えられます。6以降の歴代ラスボスはマダンテを使ってくる傾向がありますが、これはバーバラの持つ魔力の源が魔王と同質だから…だったりするのかもしれません。8の主人公は設定的に竜の力(父)と人の力(母)しか持っていないと思われますが、呪いを弾く力は実は魔の力だったりして(ピサロが呪い装備で呪われないのと同じ!)。

 

 ちなみに11の勇者は聖竜の紋章を持ち、命の大樹と交信できることから、何らかの理由で聖竜の加護を受けた存在であると言えます。3以降の時代の勇者ロトは必ずしも竜の加護を受けた存在ではなく、単なる血筋で継承されるものでした。

 4・5の天空の勇者は天空人と人間のハーフではありますが、ハーフなら誰でも勇者であるというわけではないようなので、何らかのマスタードラゴンの加護があった可能性は考えられます。6や7の勇者は職業の一つでした。8の主人公は竜と人のハーフなので11の勇者よりもさらに聖竜に近い存在です。9の主人公は天使なので天空人みたいなものですね。

 ドラクエ9では世界樹は女神セレシアが姿を変えたもので、そもそも9の世界は天使や神が登場する割に竜の神は登場しません。グレイナル・バルボロス・アギロゴスの存在あたりがそれっぽいですが、9のグランゼニスと6やリメイク3のゼニス王の関係も含め、人型の天使・神と竜の神の関係も考察しがいのありそうなテーマです(ただ、私自身がドラクエ9未プレイなんですよね…)。

 酷評したDQM3ですが、基幹となる設定は悪くありませんでした。今回は設定面から天空シリーズについて考察を深めたいと思います。

 

(1)ロザリーヒルの塔の仕組み

 今作におけるロザリーヒルの塔は、それそのものが次元を転移し、各魔界へ移動できるようになっています。このことから、天空への塔(とその先にある天空城)も、同様に塔のみが次元を転移できる可能性を視野に入れることができるようになりました。要するに、ドラクエ4〜6の世界はそれぞれ別世界で、天空への塔(天馬の塔)だけが次元を転移していると考えることができるということです。

 これにより、4〜6の世界が全く異なる形状であることについて、無理に辻褄を合わせる必要はなくなったと言えます。5では、天空城が落ちてしまい、他の世界への転移もできなくなっていたと考えることもできます(5のエンディングで天空城が高く昇っていくのは、転移機能を取り戻したとも言えます)。ただ5の世界に天空装備があることや、4の勇者の伝説がわずかに残っていることから、4の勇者一行が5の世界に転移し、天空装備がそこに残され、仲間の誰かが5の世界に残ってテルパドールの国を拓いたのは間違いないのかなと思います。

 

(2)複数ある魔界

 DQM3は魔界が複数存在し、4に登場した地下世界も「覇王城の魔界」というその中の一つでしかないことになっていました。このことから、5の魔界も複数ある魔界の一つでしかなく、魔界はいくつもあって良いということが示されたことになります。6のはざまの世界も一種の魔界でしょう。

 5の魔界はエルヘブンの民に封印されていましたが、これはおそらくエスタークを封じているからなのでしょう。4ではアッテムトからあっさり発掘されてしまったので、絶対にうっかり発掘などされないよう処置を施したのだと思います。ミルドラースはその際に一緒に魔界に閉じ込められた存在なのでしょう。

 この考え方なら、5でパパスが何故天空の勇者じゃないと魔界に行けないと思っていたのかもなんとなく説明できそうです。エスタークを封印しているのはエルヘブンの民ですが、倒すなら勇者でないと無理なので、非常事態において、勇者であれば魔界の門を開いても良いという決め事があったのかもしれません。3つのリングの存在意義はよくわかりませんが。

 

(3)エスターク

 エスタークが3柱神だというのは今回の驚きの設定の一つです。従来「エスターク」と呼ばれていたのは「クーク」であり、DQ10に登場するエスタークそっくりの「真・災厄の王」が「イスナ」、さらに完全新規のエスタークが「ジュマ」ということになりました。また、それらは全て悪の天空人イシュカが生み出したものとなりましたが、この辺は小説版4のエビルプリースト絡みの設定を参考に生み出されたようです。ピサロに兄弟がいたという設定もここからですね。

 「クーク」は作中で復活を果たしますが、肉体に魂が戻る前に勇者に倒されたことになっており、4と5のエスタークの戦闘力の差はそこにあるということができます。

 基本的にエスタークは不死の存在であり、それ故に封印することでしか完全には対処できないと考えられ、5のエスタークは完全復活してしまったが故に魔界ごと封印されたものと考えられます。ただ記憶を失っていることから、何らかの理由で魂が損傷したか、肉体だけが長い時間をかけて力を取り戻しているだけということなのかもしれません。ただDQM3のエスタークが全員茶色であることを考えると、4の青いエスタークは魂のない状態で、5の茶色いエスタークは魂を取り戻していると考えた方が説得力はあるのかなと思います。

 ピサロが進化の秘法を使うとエスタークと同じ姿になるという点については、おそらく「クーク」を生み出したものと同じ進化の秘法を使ったということなのではないかと思います。デスピサロはそこから更に進化するので、「クーク」も更に進化する可能性もありますが(他のエスタークもデスピサロっぽさが混じっているので進化後の姿なのかもしれません)、デスピサロの進化は失敗であると解釈することもできるので、まぁなんとも言えないですね。

 

(4)6の世界と4の世界の関係

 今回、4の遠い過去としてイシュカがエスタークを生み出したことになっていますが、まだマスタードラゴンが存在していない6の世界はそれよりも前ということになります。6は時系列的にはかなり昔ということになり、4と6の時代的距離感は、1と3よりもだいぶ遠く、むしろ1と11くらい離れている可能性があると言えそうです。

 マスタードラゴンはともかく、天空人はかつてのゼニスの城の住人=夢の世界の存在であると考えると、イシュカを生み出したのも人間界の夢見る心であった可能性が考えられます。人間ではなく竜が統治するようになったのも、その辺に理由があるのかもしれません。

 

(5)5の世界と4の世界の関係

 5の世界は、先述の通りエスタークを封印した魔界の扉がある世界で、その際に4の勇者(あるいはその次の世代の勇者)とその仲間たちがその封印に関与していたと考えられます。

 DQM3には、魔法を研究しているベネットというキャラが登場しますが、5のベネットじいさんと同一人物と考えるには長命すぎると考えられるため、好意的に解釈しても名前を受け継いだ子孫というのが限界かなと思います。ルドマンの家系とともに、エスタークの封印に関与した勇者の仲間にベネットの血族がいたと考えても面白いかもしれません。

 

(6)まとめ:設定はよく練られていた…。

 というわけで、DQM3の設定はかなり天空シリーズの解像度を上げてくれる良い設定が多く、その点では買って良かったなと思っています。しかし、それにつけてもピサロを主人公として扱う下手さと、途中で設定変更したとしか思えない4の時系列への侵犯が実に悪手でした。いずれアップデートでランディオルやディオロス、ザガンギエル、イシュカや他2体のエスタークが配合で作れるようになるんでしょうか。それとも完全版が出るとか?

 

ドラクエモンスターズシリーズは、GB版の1はどハマりしたものの2はスルーし、PS版の1・2で両方プレイしました。キャラバンハートもやったんですが、モンスターを強くしすぎて全くレベルが上がらなくなり、ステータスが低くロンダルキア周辺のザコ敵に勝てなくなってしまったので挫折したという過去があります。

基本的にモンスターズシリーズはドラクエナンバリング作品のスピンオフだから買っていたという側面が強いため、今回のピサロが主人公かつジョーカー等の新シリーズではなくナンバリングの続編として出してきたモンスターズ3には強い興味を持ち、購入しました。

ピサロが少年時代の頃の話で、ドラクエ4の前史になるでしょうから、天空シリーズの補完として期待していたからだったのですが、これは半分期待通りで、半分期待を裏切られました。設定面では満足しましたが、シナリオは酷いものだったからです。

 

発売前の段階で、導かれし者たちも登場すると宣伝され、それらの外見が4と同じ時点でだいぶ恐れを抱いていたのですが、なぜか「ピサロが少年の姿のまま」「4本編と同じ時間軸に移行し勇者たちと対峙する」という展開になってしまいました。

しかし、シナリオ上は途中まで完全に4の前の話という前提で進んでいた形跡があり、後から4と同じ時間軸まで進めるという変更があったものと考えられます。

 

明らかに4より前の話として作られていたことが明らかな描写は、以下のとおりです。

 

・ピサロとロザリーの外見

・ランディオル大帝がラスボス(最後までピサロは「魔族の王」にならない)

・パーシヴァルがピサロナイトになるのはロザリーが拐われた後

 

他にもないことはないのですが、明らかに矛盾しているのはこの3点です。

ランディオルはピサロが進化の秘法を使った時点でディオロスと共に倒されたとも解釈できますが、ピサロナイトは擁護できません(勇者たちに敗れても死んでいないことになったのに、ロザリーを人間に連れ去られるのを阻止できていないし)。そしてピサロとロザリー、ピサロだけなら大人に見えないのはデフォルメされて頭身が低いだけで本当は「魔剣士ピサロ」と同じ外見なんですよと言われてもギリギリわからなくもないですが(なのに導かれし者たちは本来のデザインのままなんで結局違和感があるんですが)、ロザリーはキャラが明らかに4本編の守られるだけの女よりもアクティブに造形されているのに、途中で急に4のキャラになってしまうのは無理がありすぎます。しかも魔界の冒険を続けると普通に元のキャラに戻るので、おそらく魔界のシナリオは路線変更より前に作られていたのだと思います。

 

ストーリー的にも、ピサロが急に人間を絶滅させようとするのにプレイヤーがついていけませんし、モンスターマスターの大会が開催されていたエンドールで急に人間の武闘大会が始まりますし(しかもピサロは勝手に参加して勝手に決勝まで勝ち進む)、山奥の村を滅ぼしたのがデスピサロの名を騙ったディオロスだったり、ライアンに倒されたはずのピサロの手先と大目玉が山奥の村を見つけたり、4本編の設定改変自体も酷いものになっています。エスタークが魂が戻らない状態だったから勇者が倒せたというのは分からなくもなかったのですが、それくらいですね。

モンスターズ3本来のシナリオも、4本編のシナリオもめちゃくちゃにしながら無理矢理2つの作品を同じ時間軸にしてしまったので、誰も納得できないストーリーになってしまっています。これで何か良くなっている点が少しでもあればまだ擁護できますが、なにもプラスの効果を生み出していません。終盤で導かれし者たちとピサロたちが共闘したところで、このひどいシナリオの後では何の感慨も湧きません。ゲームの開発者がこれに納得がいっているとは到底思えないため(そうでなければもっと矛盾の少ないシナリオに仕上げているはず)、それよりも強い権力の人間が土壇場でこの路線変更を指示したと思われ、非常に残念でなりません。導かれし者たちの声はあえて収録されているので、その辺に癌があったような気もしますが、モンスターズ3の名前とピサロ主人公で古参を釣っておいてこの内容は本当にひどいです。

 

そもそもモンスターズとしてのゲーム部分は別に企画されていたんじゃないかという節も見られます。甘味楼の魔界が明らかにデザイン的に浮いているのがその理由で、どうみても魔界っぽくないしなんでこういう世界になっているのかの説明もありません(お菓子を無限に生成できる機械がある理由も謎)。なのに今回の新モンスターの大半がこの甘味楼の魔界に生息するお菓子型であるため、最初から甘味楼ありきで作られていたことになります。最初は魔界じゃなくてエルフの世界を冒険する予定だったんじゃないかと言われても納得できてしまいますね。実際、流神殿の魔界はエルフの世界をエビルプリーストが作り変えたものでしたが、これは制作の裏事情そのままなのかもしれません。

そもそも今回シナリオ上新たに登場したボスキャラたちは軒並み配合で作れないのも、モンスターズ部分はシナリオとは別枠で作られていたんじゃないかという考察の強度を上げています。今までのモンスターズシリーズは作中のラスボスとかは作れましたからね。サイコピサロとまでは言わないまでも、せめて究極エビルプリーストくらい作れてもいいんじゃないかと思いました(シナリオ上登場しなくても、デスピサロが作れるわけなので)。4出典のボスなのに卵限定でしか手に入らないキングレオもなんか本来別の形で登場する予定だったんじゃないかと思ってしまいます。

モンスターを育てて配合して強くするというゲーム自体は非常に楽しめたので、それはそれで残念です。PS版1・2以来のモンスターズなので、システムが大きく変わっていて戸惑うかと思ったのですが、オスメスの区別がなくなったりと自由度が高くなったおかげで、適当に配合しても配合前より弱くなることがないシステムであることもあり、割とすんなり入っていけました。

 

まぁ、4本編と時間軸が重ならなくても、一瞬で忘れ去られるロザリーの方言ネタとか盗み概念ガバガバのベネットとか、ツッコミどころはあるんですが、多くの違和感はピサロをドラクエ伝統のしゃべらない主人公として表現しきれていない部分にある気がします。そのせいで、本来はピサロの方が惚れたであろうロザリーに、ロザリーから惚れたようにせざるを得なかったり(助けたピサロを人間を殺したと非難するのにその後即ゾッコンになっている意味がわからなかった)、プレイヤーに選択の余地がなく勝手にピサロの行動方針が決まってしまったりと、シナリオと喋らない主人公の整合性が取れていませんでした。この手の主人公の場合、状況的にほかに選択肢がない状態で話が進んでいくことがほとんどなのですが(他人に何かを依頼される、目的達成のために障害になっている問題を解決しなければならなくなるなど)、そういうことをせずに話の都合でピサロが動いてしまうので、非常に違和感がありました。

一回死んだのにクリア後に何の説明もなく再登場するリュノも、何かの設定改変の犠牲者なんでしょうね。裏ボスであることが決まってからシナリオが改変されたんでしょうか。

エスターク絡みの設定に関しては割とよくできていただけに、他がダメダメすぎるのは残念でした。

 

今回の作品、モンスターズ3というゲームとしてはよく出来ていました。基幹となる設定もそんなに悪くはありません。しかし、どう考えても大人の事情で路線が変わったとわかってしまうほど粗があるシナリオは、擁護の余地がありません。そしてそれは多分、シナリオライターのせいではないのだと思えるからこそ、スクウェア・エニックスという会社に失望するしかありませんでした。

 

アニメ版の出来が良くて思考が乗ってきたので更新してみます。

ドラクエのブログならダイの大冒険もアリでしょう(笑)

 

「ダイの大冒険」は、当時の少年ジャンプではありがちだった、「都合よく段々強い敵が現れる」パターンに当てはまらない珍しい漫画でした。修行中にいきなり魔王が襲ってくるわ、3人目の軍団長との戦いで他の軍団長も全員出てくるわ、その次はもう大魔王級の実力を持った敵だわ、順番がめちゃくちゃです。おそらく、常に打ち切りの危機と戦いながらのシナリオ作りだったことが影響しているのでしょうけど、その結果後から読み返したときに「ここでこの戦闘力のキャラが出てくるの反則じゃね?」と思うことがしばしばあります。

ここでは、シナリオの流れに沿ってキャラの戦闘力の序列を考えていきたいと思います(無論、作中でキャラは徐々にレベルが上がっていることは考慮します)。

 

 

(1)アバンVSハドラー

ハドラーは以前倒された時よりもパワーアップしており、アバンは魔法力を消耗した状態でした。

魔法なしではハドラーは完全にアバンを上回っていましたが、魔法力があれば勝てたかというと微妙なところです。

まぁ追い返すことはできたかもしれません。

この時点で、紋章発動時のダイはメガンテを食らった後のハドラーでは太刀打ちできない戦闘力でした。竜闘気の設定を考えると、まぁ当然かなと思います。

よって紋章ダイ>ハドラー>=アバン>紋章なしダイは確定です。

 

(2)ダイVSクロコダイン

バランが一番買っていたクロコダインですが、実はこの時点の紋章なしのダイに片目を奪われる程度の戦闘力でした。

それくらいには劣勢だったので、クロコダインがブラスを人質に取る策に乗ったという側面もあります。

ダイがこの時点でそれだけ強かったとも言え、力比べならともかくスピード込みならクロコダインが太刀打ちできないほどの力があったと言えます。紋章ありの未完成アバンストラッシュになどかなうはずもなく。

紋章なしダイ>=クロコダインでした。

 

(3)ダイVSヒュンケル

ヒュンケルには魔法が一切通用せず、剣技においてもダイを上回っていました。

ダイはクロコダインには剣技と魔法を併用して傷を負わせましたが、剣だけでヒュンケルに勝てるほどの実力はありませんでした。

紋章なしの魔法剣で勝利していることから、当人の実力差よりも技の威力の差で勝ったパターンですね。ダイの大冒険はこのようになパターンがよくあります。

実力的にはヒュンケル>紋章なしダイ、ただしライデインストラッシュが特効のため勝利というところです。

 

(4)ヒュンケルVSハドラー

ハドラーはアバンと戦った時に比べてパワーアップしていました。最終的にはヒュンケルが勝ちましたが、2個の心臓があることを生かした作戦で追い詰め、起死回生のグランドクルスでも(部下を盾にして)生き残ったあたり、実力としては拮抗していたように思います。

ヒュンケル=復活ハドラーです。

 

(5)ダイVSフレイザード

変化球型の敵であるため、パワータイプのクロコダインや消耗したヒュンケルが対抗するのは難しい相手でした。しかし紋章なしの完成版アバンストラッシュで完勝できる相手で、竜の騎士に対抗できるレベルではありません。そもそも2つの塔を出す前は完全にダイに劣勢でしたしね。

空の技がないとヒュンケルでも勝てなかったであろうことは確かで、そういう意味では戦闘力以上に本人の特性がやっかいという、ザボエラやミストバーンと同じタイプの敵です。

純粋な戦闘力では紋章なしダイ>フレイザードです。鎧装備時はヒュンケル・クロコダインを超えますが。

 

(6)ヒュンケルVSラーハルト

ラーハルトはまさかの最終パーティ入りしますが、実際この時点でヒュンケルは手も足も出ないくらい実力差がありました。途中で動きを見切っていたものの、ちょっとタイミングがずれたら普通にボコられるレベルで、グランドクルスの直撃でなんとか実力差を覆しています。ラーハルトは少なくとも当時のハドラーよりも遥かに強いと言え、他の竜騎衆との実力差がありすぎるのが激しく謎でした。これも実力的に上の相手に技の威力で勝ったパターンです。

ラーハルト>ヒュンケルです。

 

(7)ダイVSバラン

通常時のバランでさえ、紋章発動のダイより強い上に、竜魔人化したら大魔王レベルの戦闘力になるので、この時点では明らかに負けイベントです。そりゃクロコダインもヒュンケルも一撃で瞬殺でしょう。人類を憎んでいたからあえて大魔王傘下に着いていましたが、どう見ても大魔王に仇なす側なんですよね。バーンも上手くやっていたと思います。

紋章を腕に移動させたダイは竜魔人バランと互角に戦っていましたが、バランはそれまでの戦いで消耗していたので平等な勝負ではありませんでした。クロコダインやポップが色々と削った結果互角以上の勝負に持ち込めたという展開ですね。

腕紋章は竜闘気をよりダイレクトに拳や剣に込められるために攻撃力が上昇するというのが利点で、技の威力が上がっているものの、総合的な戦闘力は変わっていないはずです。そのため竜魔人を抜きにした場合、竜の騎士としての戦闘経験はバランの方が上、当たった時の技の威力はダイの方が上(ギガブレイク除く)というところでしょうか。

竜魔人バラン>バラン>=腕紋章ダイ>紋章ダイです。

 

(8)マァム&ダイVSザムザ

この戦いはフレイザード戦と同様、特殊な技をヒットさせないと倒せないバトルでした。マァムが特効持ちだったので対抗できたというパターンです。

実力的には紋章ダイの本気がクリーンヒットすれば一撃で倒せる敵でもあったので、せいぜいフレイザードよりは強いかなというレベルだったのだと思いますが、比較対象が少ないため判断が難しいです。

 

(9)ヒュンケルVSミストバーン

ミストバーンが実力の片鱗を発揮する初めての場面。ヒュンケルに闇の闘気だけで戦うよう諭しますが、マァムの声もあり光の闘気を捨てずに反撃。虚空閃を習得し実質的にアバンストラッシュを使用可能になりました。この時点でミストバーンがどのくらい本気を出していたかは不明ですが、後のロン・ベルク戦ほど激しい戦いをしていないので、真の力を発揮しようとしたのはヒュンケルに裏切られかつ空の技により技を破られた動揺からのようには思えます。

ミストバーンも光の闘気や空の技でないとダメージを与えられない特殊な敵の部類なのでヒュンケルでもダメージを与えられましたが、実力自体はまだヒュンケルより上のはずです。

そもそもヒュンケルは槍より剣の方が得意のため、魔槍の状態では戦闘力が下がっているとされますが、空の技を習得したのでフレイザードには勝てるでしょうね。

この時点ではミストバーン>魔槍ヒュンケルです。

 

(10)ダイVS超魔生物ハドラー

ダイの剣を得て、腕紋章のフルパワーを出せるようになったダイと、覇者の剣を得て、超魔生物になったハドラーの対決。ハドラーの勝利に終わりましたが、ダイはこの時点で消耗していたので対等の対決ではありませんでした。ただ、その後の決闘での描かれ方から、紋章+アバンストラッシュよりは超魔爆炎覇の方が威力が高いようです。実力が拮抗している状態での技の威力で勝負が決まったというところです。

ちなみにその後、ダイが無意識にギガブレイクを使おうとしたことが、その後ギガストラッシュが決まる伏線にもなっています。

一応超魔生物ハドラー=腕紋章ダイとしておきます。

 

(11)ダイ一行VSハドラー親衛騎団

オリハルコン軍団との戦闘。ダイは剣が抜けず、マァムの閃華裂光拳は無効、ポップのメドローアは跳ね返されるなど、どちらかというと主人公側のフルパワーが発揮できない状況でのバトルでした。ヒュンケルだけは通用していましたね。クロコダインはブロックに完全にパワー負けしていましたが…。

そういう意味では、親衛騎団も特性が厄介なだけで実力的には鎧フレイザードくらいだったのかも。

 

(12)バランVS超魔生物ハドラー

黒の結晶を誘爆させないように戦うと、ダイとバランの2人がかりでも苦戦するハドラーですが、竜魔人になったらバランがハドラーを圧倒。全く相手になっていませんでした。黒の結晶の爆発によりバランは死亡しましたが、実力は完全にバランが上。

竜魔人バラン>超魔生物ハドラーです。

 

(13)ダイVS老バーン

老バーンとの初戦闘。フルパワーのアバンストラッシュが光魔の杖に折られてしまう完敗を喫しますが、ダイはハドラー戦のダメージが回復しきっていないしメンタルもバランとの死別でボロボロなのでやはり万全とは言い難い状態です。とはいえ、この時点のアバンストラッシュは超魔爆炎覇に劣るので、バーンには負けてもやむなしというところです。

老バーン>腕紋章ダイです。

 

(14)ロン・ベルクVSミストバーン

衣をまとった状態のミストバーンとは全くの互角のロン・ベルク。戦闘演出がダイVSバラン、ダイVS超魔生物ハドラー並みなので、そのクラスに達していることが分かります。

ミストバーンがヒュンケルと戦った時はここまで激しい戦闘になっていなかったので、やはり当時のヒュンケルよりはミストバーンの実力は上だったのでしょう。

ミストバーンは本気を出せばロン・ベルクより強いのですが、バーンの許可がないと発動できず、決め手になるような必殺技を持っていないのでダラダラと互角の戦いをするしかなかったのでしょう。

ミストバーン=ロン・ベルクです。

 

(15)ポップ・マァム・ヒュンケルVSシグマ・アルビナス・ヒム

ポップはメドローアが当たれば確実に親衛騎団には勝てますし、ヒュンケルは実力で上回っています。マァムは実力ではアルビナスに劣っており、マホイミが通用しないので完全に劣勢ですが、魔甲拳の力でどうにか実力不足を跳ね返したような形でした。無生物でなければ閃華裂光拳が必ず効くんですが、バランスブレイカーであるが故に不遇に扱われている印象です。ポップのメドローアほどの見せ場がないのも作劇上の都合ですね。

ヒュンケルの実力はヒムより圧倒的に上。ただヒュンケルは完全に闇の闘気を押さえ込んだ純粋な光の闘気に目覚めていますので、かつてよりパワーアップしています。ただ当時すでにヒムを押していたので、基本的にヒュンケル>ヒムです。

ポップのメドローアやマァムの閃華裂光拳は、当たれば無条件で大ダメージの特効技で、身体能力的には大きく劣るので、純粋な人間は「身体的なスペックは魔族や竜の騎士に大幅に劣るが、一撃必殺の技を持っている」というのがこの作品の人間キャラの特徴なのだと思います。まぁポップは竜の血でかなりスペック上がっているはずですが。

 

(16)ダイVS超魔生物ハドラー

ダイとハドラーの決着戦。「真龍の戦い」と同じ状況になるほど両者の闘気が凄まじいことになっていますが、ハドラーは手負いなので底力的なものが発動していたのでしょう。ハドラーは竜魔人バランには完敗でしたが、ダイとはほぼ互角と言うことになります。魔炎気は竜闘気にも負けていないレベルの闘気ということになりますね。

技の威力ではアバンストラッシュより超魔爆炎覇の方が上ですが、アバンストラッシュXとギガストラッシュの前に敗れ去ります。戦闘力が互角ならあとは技の破壊力の勝負ということですね。

やはり腕紋章ダイ=超魔生物ハドラーです。

 

(17)ヒュンケルVS復活ヒム

蘇生しパワーアップしたヒムは、オリハルコンの身体に闘気を纏っているため、通常攻撃がアバンストラッシュに匹敵する威力のチートキャラです。疲弊したヒュンケルでは正面から戦ってかなう相手ではありません。それでもクロスカウンターというマァムがアルビナスを倒したのとほぼ同じ方法で撃破に成功しています。オリハルコンの生命体は、硬度は高いですが一度衝撃が入ると割れてしまうのが人体との違いですね。

ただ純粋な戦闘力に関してはヒムはヒュンケルよりも遥かに上、宿っている闘気は魔炎気には劣るでしょうが、身体能力は超魔生物にも負けていないので総合的にはハドラーと同等クラスかもしれません。

戦闘力的には復活ヒム>ヒュンケルです。

 

(18)ダイVS老バーン

ダイが双竜紋に目覚めたため力の差が大幅に変化。ダイは竜魔人と同等以上の戦闘力を得たと評価されています。実際にドルオーラを使って見せたあたり最低でも同等クラスはあるのでしょう。その上で歴代の竜の騎士の戦闘経験が上乗せされているので、老バーンでは厳しい相手です。

双竜紋ダイ>老バーンです。

 

(19)ラーハルト・復活ヒムVSミストバーン

ラーハルトはミストバーンに何度か致命的なダメージを与えているそうなので、実力的にはラーハルトの方が上。しかし光の闘気も空の技も持たないラーハルトでは勝つことができません。そこに光の闘気を持つヒムが登場して特効効果で圧倒。戦闘力もラーハルトに負けていないのでミストバーンに勝ち目はありません。

しかし闇の衣を脱いだ真ミストバーンには手も足も出ず。そもそも凍れる時の秘法がかかっているためダメージを与えられません。単純な戦闘力は真バーンと同等なので、勝ち目があるはずがないですね。

真ミストバーン>復活ヒム>=ラーハルト>ミストバーンです。

 

(20)ダイVS真バーン

真の肉体を取り戻したバーンは、確実にパワーアップしていますが、天地魔闘の構えが強いだけで、単純に殴り合った場合双竜紋のダイに圧勝できるかというとそうでもないのかなと思います。簡単に勝てないからこそ、初手でいきなり天地魔闘だったんでしょうし。

アバンストラッシュXの直撃で腕を切り落とせたのも、本来の実力では拮抗している証拠かと思います。

真バーン>=双竜紋ダイです。

 

(21)竜魔人ダイVS真バーン・鬼眼王バーン

真バーンとは一見互角に戦っているように見えましたが、バーン自身が「剣が刺さってなくても勝てなかっただろうな」と言っていたので、戦闘力はダイの方が上。

鬼眼王バーンは真魔剛竜剣をもってしてもかなわなかったので、純粋な戦闘力はダイより上だったように見えます。倒せたのは、ダイの剣が刺さっていたお陰ですからね。

鬼眼王バーン>=竜魔人ダイ>真バーンです。

 

(22)バランVSバーン

ここからは原作にない対決の考察。バランとバーンがガチで戦ったらどっちが強いかという話。竜の騎士としての総合戦闘力は双竜紋ダイの方がバランより上かなと思いますが、竜魔人でのパワーアップ比率が未知数です。

おそらく竜闘気でカイザーフェニックスは無効、カラミティウォールはダイがやったように竜闘気ですり抜けられるので、バーンの決め手は無効。バランもドルオーラを2連発はできないのでバーンの防御は崩せません。肉弾戦勝負ならバランに分がありそうです。

真バーン相手だとバランはおそらく天地魔闘の構えを崩せないので、勝つことは難しいでしょう。

真ミストバーン相手が微妙なところで、フェニックスウイングなど闘気系のバーンの技は使えそうですが、カイザーフェニックスを使っていないのでバーンの魔力は持っておらず、総合的にはバランに劣っていそうです(無敵でなければヒムやラーハルトの攻撃もヒットしていたので)。まぁ、そもそも死なないのでバランでも倒せないんですけどね。

 

(23)ダイVS真ミストバーン

ミストバーン戦にダイが残っていたらの話。真ミストはフェニックスウイングを使えるので、ギガストラッシュも弾くことができます。ただストラッシュXは決まりそうです。バランとの考察同様、身体的には互角以上に戦えるものの、物理的に倒すことができないという感じかなと思います。

 

(24)ラーハルトVS復活ヒム

終盤の追加パーティー同士。どちらもヒュンケルが捨て身でようやく倒せるレベルの実力です。対ミストバーンではヒムが特効持ちだったのでヒムが強かった印象がありますが、純粋な力比べではラーハルトとヒムの実力は拮抗していそうです。ヒムが光の闘気持ちなのに対し、ラーハルトは特別な闘気をもっていないため、総合的にはヒムが有利かなと思います。ラーハルトを一度殺したグランドクルスも使えますし。

 

(25)初期紋章ダイの戦闘力

この作品では竜の騎士の戦闘力は次元が違うように描かれています。また、実は前半はダイが紋章の力を使ったことはほとんどなく(キラーマシン、ハドラー、クロコダインにしか使っていない)、経験は浅かったでしょうが、竜闘気を持っている時点でハドラー親衛騎団を粉砕できるくらいの力は持っていたのではないかと思います。

 

(26)アバンの戦闘力

アバンは消耗していた状態でハドラーと戦ったためメガンテを使わざるを得ませんでしたが、万全であってもパワーアップしたハドラーにタイマンで勝てるとは思えなかったので、そのハドラーを倒したヒュンケルの方が実力的には上のはずです。

その後破邪の洞窟でレベルアップしているとは思いますが、純粋な戦闘力はクロコダインとヒュンケルの間くらい(クロコダインは瞳にされたがアバンはされなかった)と言えます。どちらかというと、魔力的な部分を進化させているので、後半のアバンは勇者ではなく賢者に近い存在です。

 

(27)まとめ

鬼眼王バーン>=竜魔人ダイ>真バーン>=双竜紋ダイ>竜魔人バラン>=真ミストバーン>老バーン>紋章バラン>=腕紋章ダイ=超魔生物ハドラー>紋章ダイ>(竜の騎士と大魔王の壁)>復活ヒム>=ラーハルト>ミストバーン=ロン・ベルク>魔槍ヒュンケル(光)>復活ハドラー=魔剣ヒュンケル(光闇)>魔槍ヒュンケル(光闇)>ハドラー>=アバン>紋章なしダイ>フレイザード>クロコダイン

 

こんな感じですね。

こう見るとミストバーン(いざとなればバーンの力を使ってどんな相手も倒せる)とバラン(バーン本人と互角以上)がチート過ぎて笑えます。とりあえずこいつら置いとけば最終的にはなんとかなる感がものすごいです。あとはハドラー君適当にやっといてという感じですね。

ダイさえいなければバーンの勝ちは確定だったんですが、そのダイが見つからなかったのは神の涙のおかげかもしれませんし、それを(アバンを追いかけたから?)見つけたハドラーは確かに大手柄だったかもしれません。対処を誤ったので実態は良くなりませんでしたが。

でもハドラーが即バランに報告したとして、ダイがまだ仲間を作る前なら普通に洗脳されてバランの元に戻り、ダイとバランが力を合わせることになるため、人間は滅ぼせてもその後バーンに反旗を翻しそうなので、やはりダイがいる時点でバーンは難しい対応を迫られていたことになりそうです。人間を憎んだままのバランと記憶のないダイでは竜魔人ダイは生まれなそうですが。

竜魔人ダイだからバーンを倒せましたし、それが可能になったのはバランとダイが心を通わせたからで、それを可能にしたのはポップたち仲間の行動によるものと、一本筋が通っていますね。連載が延長されなかったとしても、この辺の流れは一緒だったんだろうなと思います。

連載が延長されなかった場合のダイの大冒険の物語も、少し考察してみたいですね。

 

だいぶ間が空いてしまいましたが、ちまちま進めてました。

 

装備増強のためにお金を貯める必要があったのですが、どこでそれをやろうかと考えた結果、ジパングの洞窟でレベル上げを兼ねて修行することにしました。メタルスライムも出ますしね。

その結果、魔法の鎧とゾンビキラーをもう一つずつ揃え、なんかもうやまたのおろちいけるんじゃね?と思って挑んでみることに。

 

割とギリギリではありましたが、どうにか撃破できました。2回目はなんか会心の一撃が出て比較的すぐ倒せました。

賢者のMPがまだ低かったものの、回復役が2人いるのが便利でしたね。あとルカニが強かった。

 

これで草薙の剣をゲットできたので、更に装備が増強されました。

このままサマンオサに行っても良かったのですが、まだレベル22なのでさすがにレベルが低いだろうと思い、特に転職した2人のレベル上げも必要であるため、サマンオサへルーラで行けるようにしつつ、更なるレベル上げを試みました。

 

ついでに、商人の街をカタカナにしたかったので、デフォルト登録の仲間を20まで上げて商人に転職にさせるという無駄な自己満足のため、一度僧侶を外してデフォ仲間レベル20までレベル上げ作戦を決行。

どこでレベル上げするかは迷った結果、不思議な帽子が手に入るまでグリンラッドでやってみようと思い、実行。

その結果割とすぐ不思議な帽子が手に入ってしまうという結果に(汗)

 

仕方ないので、ストレートにガルナの塔5階でレベル上げすることにしました。

毒蛾の粉でスカイドラゴンを混乱させて炎で大量のメタスラを一掃したときは脳汁出ましたね、そのパターンに遭遇したのは1回きりでしたが…。

メタスラ自体はガンガン出るので、比較的短い時間でデフォ仲間のレベル20を達成しました。

早速商人に転職させて街づくりに出しました。

この時点ではまだ第1段階までしか成長しないんですね。ドラゴンメイルはまだ遠そうです。

 

サマンオサで水鏡の盾を売っているため、これを何人分そろえるか迷うところです。

最終装備から逆算すると、勇者の盾・力の盾があるので一つでいいのですが…。

とりあえず打倒ボストロールを目指してサマンオサ大陸に拠点を移そうと思います。

 

(ここまでの装備) 
勇者りゅう
E くさなぎのけん
E まほうのよろい
E てつのたて
E てっかめん

戦士しゅん
E ゾンビキラー
E だいちのよろい
E てつのたて
E てつかぶと

僧侶れい
E ゾンビキラー
E まほうのよろい
E せいどうのたて
E てつかぶと

賢者りん
E いかづちのつえ
E みかわしのふく
E せいどうのたて
E ふしぎなぼうし

 ドラクエ5は明確にドラクエ4の続編とされていながら、世界の大陸の形が全く違うという矛盾があります。これは、世界をリセットした方がゲームを作りやすいという、制作上の都合でしかないのですが、それにもかかわらず天空への塔や天空城だけはちゃんと4のマップを踏襲していたりして、どうにも解釈が難しい部分があります。

 更に、ドラクエ6もドラクエ4の過去の話であることが明示されていますが、こちらはさらに接点が少なく、ゼニスの城が後の天空城、天馬の塔が後の天空への塔らしいということくらいしか接点がありません。ただ、接点が天空城と天空への塔だけという点は共通しています。

 この天空三部作の世界がどのような関係なのか、明確にしたいと思います。

 

 

 以前、各ドラクエの国家体制を考察した時に、すでにほとんど答えが出ているのですが、5の世界は明らかに「城」の数が少ないので、4の世界とは異なる次元の新世界なのではないか、という説を唱えました。5の世界は国家規模という意味では2に非常に近く、その2はルビスが作った新世界だったことから、同じように5の世界も、4の世界よりも新しい、創造されて間もない世界であったと考えられるからです。

 ただ、そこで引っかかるのが、天空への塔と天空城の構造が4と同じであるということです。天空城と塔だけは次元を超えて存在できると考えることもできますが、やはりこの2つだけは4と同じ建造物だと解釈したいところです。

 その前提に立つと、実は答えは一つしかありません。5の世界は「ゴッドサイド大陸」のある世界を元に作られたということです。4の世界の中で、ゴッドサイド大陸だけは別マップ扱いになっています。ただ単に縮図になっているだけであるように見えますが、あれが実は別世界(気球で行き来できるので、別次元と言うよりは「上の世界」「下の世界」の関係)であると考えれば、辻褄が合います。

 

 逆に言えば、ゴッドサイド大陸にしか天空城と天空への塔がないのであれば、4の世界自体がマスタードラゴン的には異世界ということになるでしょうか。4の世界にはエスタークがいましたから、マスタードラゴンはエスタークの存在を知り、ゴッドサイド大陸の世界から4の世界へ干渉したと考えることもできます。

 その後、何らかの理由でゴッドサイド大陸を新たな世界として創造しなおしたと考えられます。5の天空への塔がある大陸は、ゴッドサイド大陸とは全く違う形ですが、特にセントベレス山の有無が大きいと言えます。ただ、ゴッドサイド大陸の地下には、デスキャッスルとデスマウンテンがあったので、これが表に出てきたと考えることもできます。デスマウンテンが後のセントベレス山だったのであれば、デスキャッスルの位置にあるのは妖精の城ということになります。もしかしたら、デスマウンテンのある闇の世界を作り直す意図が、5の世界創造の裏にはあったのかもしれません。

 

 5の世界には、魔界へ通じる門があり、それを守る門番としてエルヘブンの民がいます。これは、5の世界を作った後に魔界の門が生まれたのか、魔界の門があったから5の世界を作ったのかで話が変わってきます。ただ、魔界の門があることが分かっていて人間を住まわせるようなことはしないでしょうから、魔界の門が現れたのは5の世界が出来てからなのかな、と思います、

 そして、5の世界にはかつての勇者の仲間が興した国であると明示されているテルパドールがあります。そのため、4の勇者の仲間、あるいは4の勇者の子孫の仲間が、5の世界にやってきたことは確実です。何のためにやってきたかと言えば、それは5の世界に魔界の門が開かれ、それを封印するための戦いがあったからなのではないでしょうか。

 

 ところで、ドラクエ6の世界はどうなったのでしょうか。ゼニスの城はおそらく確実に後の天空城であり、天馬の塔が天空への塔になったと思われる演出もあります。このことから、ドラクエ6の世界=ゴッドサイド大陸=ドラクエ5の世界ということになってしまいます。だとすると、ドラクエ6の世界は、ドラクエ7の世界のように、一度一つの大陸を残して滅んだということにならないでしょうか。

 一体ドラクエ6の世界に何があったのでしょうか。滅ぼしたのはエスタークかもしれませんし、それ以前に現れた別の魔王か何かの仕業かもしれません。ただ、一つ言えるのは、4~6の天空城・天空への塔がすべて同じものであるという前提に立つ限り、6の世界は滅んだことになってしまうということです。6をプレイした人にとっては夢も希望もない話ですが、6には夢の世界があったため、世界が滅んだとしてもそちらに逃げることが出来ていたんじゃないかとも思いますし、6の世界の住人を逃がすために作られたのが4の世界であるとという解釈も可能です。

 エスタークとマスタードラゴンの戦いは激しいものだったとも言われているので、両者が本気で戦った結果6の世界が壊滅して、住人は4の世界に逃がしたものの、エスタークを完全に殺すことが出来ず4の世界に逃がしてしまったため、やむなく封印したという解釈も可能ですね。

 

 つまり、天空城・天空への塔は全て同じものである説を取ると、4~6の時代は以下のような経過をたどったと解釈できます。

 

(1)6の物語の後、エスタークが出現。マスタードラゴンは世界の住人を4の世界に移住させ、エスタークと激しい戦いを繰り広げる。

(2)6の世界を壊滅させる戦いの末でもエスタークは倒せず、4の世界に逃げられてしまったため、やむなくマスタードラゴンはエスタークをアッテムトの地に封印する。

(3)4の物語。デスピサロがエスタークを目覚めさせようとするが、目覚めたエスタークは倒され、世界は平和になる。

(4)世界が平和になったため、マスタードラゴン(歴代ドラクエでは龍に世界創造の力があるとは言えないことが多いので、別の神かも)は6の世界だった場所に新たな世界を創造し、5の世界が生まれる。

(5)5の世界に魔界の門が開かれ、ミルドラースが侵攻しようとしたため、4の勇者(またはその子孫)と仲間たちがそれを阻止、魔界の門は封印される。

(6)5の物語。

 

 このように考えれば、一応の説明はつくと思いますね。5の世界にはエスなんたらが勇者に倒された伝説を語る人がいるので、4の世界から5の世界へ移住した住民もいるのではないかと思います。3の世界からアレフガルドに移住した人間がいたように。

 6と4の間の話、4と5の間の話で一作品作れそうな気がするので、11みたいな話が作れるならいずれ作られたりするかもしれません。というか作りませんか?(笑)

 

 ちなみに、アッテムトで倒されたエスタークが何故魔界の地下にいたのかという謎もありますが、これはミルドラースが魔界にエスタークの亡骸を連れ去った(復活させようとしたが、失敗した)という可能性が考えられます。5の魔界自体が元は4の世界だったという可能性もありますが…さすがに夢がないですね。

 どちらかというと、5の世界の上には4の世界があるという方が夢があるかと思います。5の物語の後、成長した双子が2つの世界を股にかける冒険が繰り広げられる話なんてのも想像できて楽しいですね。

 

というわけで船を手に入れたので、まずは装備を整えにテドンへ。と言ってもゾンビキラーと魔法の鎧を一つずつ買えただけですが。

サマンオサまではこの2つを全員に装備させるだけでいいのですが、そんなにお金貯めてられないので宝箱に入っている装備を先に揃えます。

ランシールで消え去り草を買い、エジンベアで乾きの壷を手に入れ、最後の鍵を入手。ついでにスーに寄っていかずちの杖をゲット。

海の敵は思ったよりもなんとかなります。テンタクルスも眠らせてからの集中攻撃でどうにかなりますね。

賢者がまだMP低くてあまり呪文攻撃が出来ないのが苦しいところです。

 

まだ勇者のレベルは20なのですが、装備は揃っているので思い切って地球のへそに行ってみました。

結果、なんとか大地の鎧とブルーオーブの回収に成功。途中で地獄の鎧4体に襲われたときはどうにもなりませんでしたが、やり直したら出なかったのでなんとかなりました。

というかいかずちの杖持ってたのに持っていくの忘れて余計に苦労した気がします。でもレベル20でどうにかなるんですねここ。

 

最低限の装備は揃ったので、あとは草薙の剣を手に入れるためにやまたのおろち征伐に頑張ってみようと思います。

そのあとサマンオサですが、まだレベルがどうにも足りませんね。やっぱりゾンビキラーと魔法の鎧はもう1セット欲しいところです。

オーブ集めはアイテム欄を圧迫するので後回しにします。シルバーオーブを取ってから他のオーブを集めて一気にラーミア復活の予定です。

 

久々にドラクエ3をやって思ったのですが、船を手に入れてからは大体自由という印象がありましたが、最後の鍵を手に入れるまでと、その後サマンオサに行ってからできること(変化の杖→船乗りの骨→愛の思い出→ガイアの剣→シルバーオーブ)に大きく分かれるんですね。

オーブもブルー・グリーン・シルバー・イエローは最後の鍵入手後じゃないと手に入らないですしね。

そういう意味では、最後の鍵を手に入れてからが本番というのは今の目線でみると珍しい作品なのかもしれません。

 

(ここまでの装備) 
勇者りゅう
E ゾンビキラー
E まほうのよろい
Eてつのたて
E てっかめん

戦士しゅん
E てつのおの
E だいちのよろい
E てつのたて
E てつかぶと

僧侶れい
E てつのやり
E みかわしのふく
E せいどうのたて
E きんのかんむり

賢者りん
E いかずちのつえ
E みかわしのふく
E せいどうのたて
E てつかぶと

ひたすらダーマ周辺とガルナの塔で修行してました。

とりあえず言えることは、自力解除不能のマヌーサとメダパニは脅威ってことですね。ドルイドてめーのことだよ!

 

あと3だとメタルスライムあんまり逃げないですね。その代わりこっちの攻撃の命中率も最近の作品より低い気がします。

時間がかかりましたがひたすらレベル上げをして、20になったので商人→戦士、遊び人→賢者にしました。

悟りの書が余るので商人も賢者にしようかとも思ったんですが、呪文使えないキャラが一人いた方が防御攻撃が楽なので戦士にしました。

 

転職直後はステータスが高すぎてレベルが上がってもステータスがあまり上がらないということなのですが、実際は5くらいから普通に上がり始めますね。

その後ムオルまで徒歩で行って鉄仮面だけ買ってきました。賢者の頭に装備するものがないので、勇者の鉄兜を譲ります。

勇者の身かわしの服も譲る予定だったんですが、何故か敵からドロップしたので勇者もそのまま着続けます。

魔法の鎧までこれでいけそうな気がします。

 

さらに少しレベルを上げて、放置していたバハラタ東の洞窟をクリア。カンダタはHP高いだけなので楽勝でした。

これで黒胡椒を船に変換して海の旅に出られます。

レベル上げしている間に13000Gほど貯まったので、テドンに買い物に行こうと思います。

 (ここまでの装備) 
勇者りゅう
E はがねのつるぎ
E みかわしのふく
Eてつのたて
E てっかめん

戦士しゅん
E てつのおの
E てつのよろい
E てつのたて
E てつかぶと

僧侶れい
E てつのやり
E みかわしのふく
E せいどうのたて
E きんのかんむり

賢者りん
E てつのやり
E みかわしのふく
E せいどうのたて
E てつかぶと

 見てきました。ネタバレ情報は見ていなかったのですが、それでも漏れ出てくるネットの声が酷評ばかりだったので、よほど酷いのだろうとハードルを下げてみてきました。

 ネタバレ情報全開ですので、ご注意ください。

 

 

 

 

 

 まず、ドラクエ5のアニメ版としてはそんなに悪くなかったです。脚本家はかなり頑張ったと思います。改変点も概ね納得がいくものでした。主な改変点は以下の通り。

・マーサが天空人

・妖精の村省略

・マリアやニセ大后省略、そのためサンタローズは滅ぼされない

・天空の盾ではなく剣がサラボナにある

・フローラ結婚の条件がブオーン討伐

・ビアンカが少女時代より大幅レベルアップして大魔法使い扱い(再会時点でベギラゴン覚えてる)

・ブオーンは仲間になる(プオーンになって付いてくるのかと思った…)

・グランバニア自体省略(但しオープニングのSFC画面はグランバニアだった)、拠点はサンタローズ

・子供は息子だけ

・レヌール城で手に入れたのはドラゴンオーブ

・妖精の城の位置がチゾット

・魔界の門は大神殿にある

 

 ストーリー短縮のため以外の改変だと、マーサが天空人というのは、エルヘブンの血と天空の血がややこしかったのでこれはこれでシンプルでよいと思います。ビアンカが大神殿に連れ去られる理由にもなりましたし、ミルドラースがかつて封印されたという設定で、その復活のために暗躍するのがゲマというのも分かりやすかったです。正直リメイクドラクエ5よりしっかりしていると思いました。

 納得がいかない改変点があるといえば、それは娘が出ないことですね。いくらストーリー短縮のためとは言え、ドラクエ5好きな人で双子に思い入れがない人はいないと思うので、その片割れを省略してしまうのはいくらなんでもどうかなと思いました。

 

 

 で、問題のラスボスなわけですが、CGがめっちゃ適当かつ容量を落としていたあたり、なんか予算不足でミルドラース戦を描ききれなくてそうなったの?と思ってしまう唐突な路線変更でした。確かに、そのまま予定調和的にラスボスを倒して終わっても、物語的に何もドラマがなく、ただドラクエ5を一通り映像化しただけになってしまっていたので、最後に一ひねり入れたかったのはわかります。ただ、「実はゲームでした」というにはあまりにも生真面目にドラクエを映像化していましたし、伏線が全くなかったわけではないのですが、唐突に捻じ込んだ打ちきりエンド感は拭えませんでした。ミルドラース(仮)の言い分を完全に論破できないまま、山寺宏一スラリンの勢いで押し切るだけなあたりが特に。途中まで普通にドラクエだったのに、突然素人が作ったシナリオのようになってしまうのは「うわぁ~やっちゃったよ~」という気分になりました。

 これでまだ、ウイルスワクチンだったスラリンがスクエニの差し金で、ウイルスの言い分に対し「スクエニはゲーム好きのまま大人になったあなたを否定しない!(だからこれからもドラクエやってね)」とか言って、過去にプレイしたドラクエのプレイデータから別作品の情報を読み出して、それでロトの剣を使って倒すなら、それなりに綺麗だったと思うんです。それなら「僕は(5主人公だけでなく別作品では)勇者だった」って言うのも分かりますし、エンディングが「そして伝説へ・・・」でも理解できるし、タイトルがドラクエ5じゃないのも5以外の要素があるからだねと言えたんですが。その辺詰め切れないままとりあえず納期に間に合わせた感が非常に駄作感を醸し出していました。

 

 そうそう、BGMは5中心ではあったんですが、4や6のBGMも使われていて、「ちゃんと天空編に絞ってるんだな、分かってるな」と思っていたんですが、何故か「この道わが旅」と「そして伝説へ・・・」だけ使われているのが謎でした。そこは4と6のエンディング使えよって言うね。どうもロトシリーズを推したい人がスタッフ内にいたのかもしれません。元々は3の映像化のオファーがあったって話ですし。

 スタッフインタビューを見る限り、堀井雄二氏も山崎監督も、最初は断ったけど最終的に引き受けた、と言っていることからプロデューサー主導で進んだ企画なのが見え見えですし、それでこの内容かよと思うと、主に日テレあたりのイメージが大幅に下がる失態だなぁと思ったりもします。リュカの名前を小説版作者に無断で使ってたり、鳥山明デザインのキャラにしなかったり、「分かってない感」が凄いあるので。

 

 ただ、その分本筋自体はそれなりに良く出来ていたので、少なくともアニメーションを作ったスタッフはドラクエのことが良く分かっていたし、愛しているのだなというのは伝わってきました。フローラとビアンカの表情も凄く良く出来ていましたし、呪文も原作で使うものしか使っていなかったですし(息子がルーラ使っていたのは娘がいないからでしょうし)。せっかく魔物使いが主人公なんだから、もっと仲間モンスターはいて欲しかったですけどね。CGあんまり作る予算なかったんでしょうね。スライムナイトくらい欲しかったですよね、5なんだし。

 

 あー、フローラとも幼少時に会ってたっていうリメイク版の設定は要らなかったかなーと思います。元々その改変があまり好きではないんですが(幼馴染みのビアンカに対して運命の出会いっぽい感じが対極で良かったと思うんです)、シナリオ上過去に出会っている事にほとんど意味がなかったように思います(単純に互いの一目惚れでよかった)。物語的にもSFC版推しだったので蛇足に感じました。わざわざSFCグラフィックで幼少時のフローラを作ることもなかろうにと思います。

 

 

 ここからは個人的な話。ドラクエ5は、自分の人生の中でも最も大きなウエイトを占めるゲームです。プレイしたのは小学校5年くらいでしたが、自分の異性観を作ったのは完全にドラクエ5(のビアンカ)だからです。まず物語の途中で主人公が結婚して子供まで作るというのが斬新だったのですが、その中でさりげなく込められている恋愛描写が、ちょうど異性を意識始める年齢とシンクロしてしまったんですね。それでいて、ビアンカの「フローラさんを選びなさいといいながら凄く寂しそうにする描写」が自分の好みの女性にド直球ストライクだったようで、こういう女性を幸せにするのが自分の男としての使命なのかもしれないと思っていたくらいでした。ゲームとして面白いからだけでなく、ストーリーにここまで感情移入できたゲームもありません。

 その上ソフトのゲームが消えやすいという特性上(苦笑)、何度も初めからやり直しているので、ゲーム的にもほぼ熟知していて宝箱や小さなメダルなどの位置は今でもだいたい覚えています。こんなにやり込んだゲームは他にありません。

 「ユアストーリー」はドラクエ5が好きな人ほどショックを受けるラストだとも言われていますが、個人的にはショックはあまり受けませんでした。あのラストはプロデュースする側の罪であってアニメを作っている側の責任ではないのかなと思うからです。それよりもですね、ビアンカの描写がとても良かったんですよ・・・(笑)

 ゲームのドラクエ5の展開として、ビアンカを戦闘で生かすのって結構難しいんですよね。大人になってから再会してもレベルは低いままなので、そのままだと戦力にならないので、滝の洞窟に連れて行く人はそう多くないと思います(ビアンカを連れて行ったときだけ特殊台詞が出ると知ってからは、必ず連れて行くようにしていますが)。結婚してからも一線級になる頃にはまた子供が出来て離脱してしまって、そのままラスボス直前まで復帰しないので、またレベル的に置いていかれてしまっていると。でもシナリオ的には、ビアンカはずっと一線級だった方が自然なんですよ。少なくとも結婚するまでただの一般人だったフローラよりは強くなきゃいけない(成長するとフローラの方が強くなるのは別にOK)。そこにもどかしさを感じていたので、今回の「むしろ主人公よりレベル高くなってるビアンカ」と協力してブオーンを倒すという展開は、結構胸熱だったんですね。フローラよりもビアンカを選びたくなる理由が、単に「パッケージイラスト的にこっちが正解としか思えないから」ではなくちゃんと相棒として相性が良いというのが描かれていたのが、とても良かったです。ほんとに、ブオーンを結婚前に持ってくる改変はかなりナイスだと思います。青年時代後半だとかなり取ってつけたような展開だったので(あの強さは印象的ですが)、結婚前ラスボスみたいな扱いの方がシナリオ的な説得力はかなりありました。これだけでも、脚本家は評価できます。

 あと性格的にも「これは俺の好きなビアンカじゃない」と思わせない理想的な描かれ方だったのが良かったです。ちょっと憎まれ口で見下し気味なお姉さんだったり、フローラに告白しようとしているのを応援して見せたり、その後飲んだくれたりしてるのも、割と「アリ」でした。声優も全然違和感なかったなぁ。これはフローラもですが。結婚後、母親になってからの凛々しい感じも良かったと思います。

 そういう意味で、ビアンカを中心とした作品の描かれ方自体は、非常に良かったんです、この作品。それを中途半端な形で世に出したのが良くなかったというだけです。だから、この作品が今後どういう評価を受けようと知ったことではないですが、決して時間を無駄にしたとは思わなかったです。娘はいて欲しかったけど。

 

 

 というわけで、「ラスボスのとこだけクソだよ」ってところだけ差し引いておけば、「めっちゃいいビアンカ映画だよ」と言うことができます。フローラ派の人は、まぁ我慢してください。主人公に惚れてる描写は可愛かったでしょ(声優の演技も良かった)。あの変化の杖みたいなのどうしたんだよ!という突っ込みはありますが、天空の剣とか盾とか家宝にしてる家だからね、たまたま持ってたんでしょうね。

イシスでは鉄の斧とみかわしの服もう1着を購入したいので、その資金稼ぎかつレベル上げのためにピラミッドに突入しました。キャットフライ+地獄のハサミの組み合わせが出るくらいなら、わらいぶくろが出るピラミッド1階の方がよほど楽です。

レベルが上がってきたら魔法の鍵を取りにピラミッドを上り、派手な服を取って帰還することもできました。かなりギリギリでしたが。

 

魔法の鍵が手に入ったのでポルトガに行き、王の手紙をもらってノルドの洞窟を開通しましたが、その先の敵はさすがに手ごわいというか、森と山しかないエリアを通過しなければならないためエンカウント率が高すぎてしんどいので、やはりピラミッドでのレベル上げを続けることにしました。

無事資金がたまり、パンチ力が足りなくなってきた商人に鉄の斧を与え、僧侶にみかわしの服を与えた上で、勇者用の鉄兜の資金も稼いだ上でアッサラームで購入し、再度バハラタへの旅路に挑戦しました。

 

ハンターフライに苦しみつつも、なんとかバハラタまでたどり着いたので、カンダタを倒す前にレベル20まで上げて転職を狙います。さすがに遊び人がもう戦力としてカウントできないので。バハラタ周辺~ダーマ周辺でレベルを上げていけばなんとかなるでしょう。そのままムオルやガルナの塔に行ってもいいですしね。

 

商人も思ったよりお金を多く稼いでくれないので、いい加減戦士にしたいと思っています。おそらく商人と遊び人は割とすぐにレベル20になってくれると思います。

 

(ここまでの装備) 

勇者りゅう

E はがねのつるぎ

E みかわしのふく

E せいどうのたて

E てつかぶと

 

商人しゅん

E てつのおの

E てつのよろい

E てつのたて

E ターバン

 

僧侶れい

E てつのやり

E みかわしのふく

E せいどうのたて

E きんのかんむり

 

遊び人りん

E てつのやり

E はでなふく

E かわのたて

E ターバン