世界樹と天空の剣とロトの剣 | どらくえ考察ブログ

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がんだまぁBlogから派生したドラクエ考察ブログです。
かつてはアーケードカードゲームの日記に使っていたので過去記事に残っています。

 ドラクエ11において、勇者の剣は聖竜の力を得た、光の玉と同質のものであり、また聖竜は命の大樹そのものでもありました。

 ドラクエ3の世界では、竜の女王と世界樹が別々に存在していることから、竜と大樹は分離したものと考えられ、勇者の剣の力も光の玉と王者の剣に分かれていたと考えられます。1・2のロトの剣が見た目は大差ないのに性能的にはかつての勇者の剣に大きく劣るのは、竜の力が宿っていないからなのかもしれません。逆に言えば、光の玉をロトの剣と融合(錬金?)すれば、かつての勇者の剣の力を取り戻すことができそうです。

 ちなみに世界樹はドラクエ2の世界=下の世界にも存在しているため、何らかの力でルビスあたりが生み出したのかもしれません。

 

 一方天空シリーズでは、世界樹が出てくるのは4のみですが、その4の世界樹には天空の剣が奉納?されていました。鎧はリバストが着用した後何者かに奪われ、洞窟の奥深くに隠されていましたが、盾と兜はそれぞれ王家に受け継がれていましたので、剣が世界樹にあったのも何か意味があると思いたいところです。

 しかも天空の剣は、当初その力を失っており、マスタードラゴンの力によって真の力を取り戻します。これは聖竜の加護を得たようなもので、見た目やルーツはともかく天空の剣は本質的には勇者の剣と大差ない可能性があります。天空の剣は道具として使うと凍てつく波動の効果がありますが、光の玉の闇の衣を剥ぎ取る力とは、相手のバフを消失させるという意味では同質です。4の世界でもマスタードラゴンと世界樹は同一存在ではないので、聖竜そのものである命の大樹の加護を受けた勇者の剣には劣ると理解できますが、近しい存在ではあると言えそうです。

 天空の剣が世界樹にあった理由までは分かりませんが(剣の性能が落ちてるので剣に力を与えるためではなさそう)、竜と世界樹に何らかの関係があることが要因とまでは考えられそうです。

 天空の剣の元となったと思われるラミアスの剣は、見た目は似ていても、道具として使った際の効果が異なっており、6の世界にマスタードラゴン的な存在が(黄金の竜以外に)存在しないことから、まだ竜の力を得ていない可能性があります。ラミアスの剣にマスタードラゴンの加護が加わったのが天空の剣なのかもしれません。

 

 そう考えると、今度はロトの剣が竜王の城にあった理由も見えてきます。単に勇者に渡さないためだったら、2でも竜王のひ孫の城にあった理由になりません。おそらく光の玉がそうであったように、ロトの剣も本来竜が加護を与えた勇者の剣だったからなのではないでしょうか。世界が平和の間は、来たる邪悪に対抗する勇者が現れるまで、竜が守護する使命だという認識があったのかもしれないということです。1の竜王は、邪悪に染まっているためそのままロトの剣を隠し続けていたというだけですね。

 設定的に考えると、ロトの剣は光の玉がなくても、竜が力を与えることで勇者の剣に戻りそうです。竜王の子孫にかつての聖竜の力があるかと言われると微妙なので、まずは竜王が聖なる力を取り戻す方が先になりそうです。というか、もしかしてそれがモンスターズシリーズに登場する「はくりゅうおう」?

 

 天空の剣に戻ると、マスタードラゴンは天空世界に降臨した聖竜と同質の存在で、天空の剣はマスタードラゴンがラミアスの剣を元に勇者の剣を真似して作ったとも言えますが、そのルーツがバーバラにあるとなると、大魔法使いと竜にも何らかの関係がある可能性が生まれます。

 竜と魔法使いという関係性で考えると、そもそも竜王の人間形態が魔法使いのような見た目です。8の竜神王も同様の存在と考えた場合、もしかしたらバーバラというか、バーバレラも含むカルベローナの大魔女は、実は竜神族のようなものだったのではないか、という推測が成り立ちます。8の竜神王は、人間の姿を捨てようとしていましたが、逆にカルベローナの大魔女は、竜の姿を捨てた存在だったと言うこともできます。そうだとしたら、ある意味ではバーバラは8の主人公のようなもので、もし6の主人公とバーバラの間に子供が産まれていたら、それが「天空の勇者」なんじゃないかという妄想さえ可能になります。

 だとしたら、マスタードラゴンは逆に人の姿を捨てたカルベローナの子と言え、それはバーバラと違う存在であって当然ということにはなります。しかしそんなマスタードラゴンが、人間に魅力を感じてプサンという姿をとることになるわけですから、竜と人には引き合うものがあるのでしょうね。

 

 そもそも龍神族の成り立ちが分からないので、竜神王、竜王、カルベローナの子の時系列は分かりませんが、竜王がかつての聖竜の子孫なのであれば、人間形態への変身能力はこの竜王が始祖(竜の女王は人間の姿ではない)で、竜王の子孫が別世界に渡って龍神族を増やし、そのうちの一人(バーバレラ)が6の世界で自らの転生体を生み出すシステムを作り、バーバラはその一人だったと考えることで辻褄を合わせることができます。

 そう考えると竜王の人型形態のルーツは邪悪に染まったことが原因とも考えられ、だとすると竜神王やバーバラは魔王の力を受け継いでいる可能性も考えられます。6以降の歴代ラスボスはマダンテを使ってくる傾向がありますが、これはバーバラの持つ魔力の源が魔王と同質だから…だったりするのかもしれません。8の主人公は設定的に竜の力(父)と人の力(母)しか持っていないと思われますが、呪いを弾く力は実は魔の力だったりして(ピサロが呪い装備で呪われないのと同じ!)。

 

 ちなみに11の勇者は聖竜の紋章を持ち、命の大樹と交信できることから、何らかの理由で聖竜の加護を受けた存在であると言えます。3以降の時代の勇者ロトは必ずしも竜の加護を受けた存在ではなく、単なる血筋で継承されるものでした。

 4・5の天空の勇者は天空人と人間のハーフではありますが、ハーフなら誰でも勇者であるというわけではないようなので、何らかのマスタードラゴンの加護があった可能性は考えられます。6や7の勇者は職業の一つでした。8の主人公は竜と人のハーフなので11の勇者よりもさらに聖竜に近い存在です。9の主人公は天使なので天空人みたいなものですね。

 ドラクエ9では世界樹は女神セレシアが姿を変えたもので、そもそも9の世界は天使や神が登場する割に竜の神は登場しません。グレイナル・バルボロス・アギロゴスの存在あたりがそれっぽいですが、9のグランゼニスと6やリメイク3のゼニス王の関係も含め、人型の天使・神と竜の神の関係も考察しがいのありそうなテーマです(ただ、私自身がドラクエ9未プレイなんですよね…)。