ブログ立て直し週間!という事で、過去こちらのブログに上げてなかった映画鑑賞の記録をぼちぼちインスタから移植してる流れで、ふとコレを思い出しました。
当時準備だけしてアップしそびれてた(苦笑、オレ的映画TOP10 year end chart 2021!!
ムッチャ今更感ではありますが、せっかくの機会なんで一応載っけときます、サクッと気味ですが…
※当ブログの映画感想系記事は、基本的にモロネタバレは避ける方針で書いておりますが、感想上必要な範囲内で物語の核心に触れたり触れなかったりしますので、その辺ご了承の上お読みくださいませ。
第10位『ファーザー』フローリアン・ゼレール監督
認知症の症状を本人視点で描く事により、普通の日常がサスペンスやホラーに見えてくる、オモロい切り口の映画。
ただし、最終的にその切り口だけの出オチ感が無きにしも非ず、原作の舞台ならこのままの感じで良かったかもですが、映画だと思うと終盤~エンディングまでの流れにもうちょい欲しい感やも?
第9位『竜とそばかすの姫』細田守監督
劇場公開直後の感想ではどエンタメ!みたいな感想を書いてましたが、あらためて見直すとエンタメ映画というより細田監督というフィルターを通して現代日本を顧みる系の、むしろ芸術作品として感銘を受けてた作品だったような気がしています。
第8位『Summer of 85』フランソワ・オゾン監督
ゲイというモチーフを使いながらも、もっと大きな枠での初恋とか、恋そのもののあれこれを巧みにきちんと描けていて、それでいてなおゲイ特有の恋もしっかり描かれてるのが良いですね。
という訳で、21年のオレ的BL・ゲイ映画枠のベストはこの作品に。
他の候補作、話題のタイBL映画『2gether THE MOVIE』は、1本の映画としてみた時の完成度がドラに比べると…感が拭えなかった所、更に映画なら…と期待したラブシーンがなかった点がマイナス要素に…(苦笑
もう一本観たタイBLから『デュー あの時の君とボク』、原作韓国映画のヘテロ恋愛を無理矢理BL化しちゃった為に、BL映画としても、また元々あった少し捻った奇作恋愛映画としての面白みも減らされて、かなりちぐはぐな感じになっちゃってたのが残念だなぁ、という感じでした。
お目当てだったオームくんこと Pawat Chittsawangdee も全然出ませんしね…
第7位『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』ジェームズ・ガン監督
21年は個人的にこの手の映画(午後のロードショー枠)の当たり年でしたわ~(笑
特に中盤アクション、真っ赤なドレスのハーレイクインが敵をなぎ倒すたびに血しぶきが花吹雪となって散ってゆくシーンが、まさに悪趣味でゲスい、オレの観たかったスースク感で、いかにもガン監督らしい狂気に塗れた甘美なひとときを堪能できました。
地味にこの映画のスピンオフ・ドラマ「ピースメイカー」が超快怪作なんで、この映画が刺さった方は必見級ですぜ!
第6位『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督
序盤のエロシーンがやたらとエロくて、このエロいるか?と思ったんですが、最後まで見ると、ああ、必要だったんだなぁ、と…
本にしろ役者にしろ、とにかく色々完成度の高い素晴らしい映画だと思いますが、全体に漂うシャレオツ感がどうも肌に合わぬ(汗…って思ってたら、原作がかの村上春樹センセと知ってなるほど、じゃあ仕方ないね、と落ちつきました…(笑
第5位『エターナルズ』クロエ・ジャオ監督
ジャオ監督の’21と言えば普通なら「ノマドランド」な所、わざわざコッチを選んだのは完全に性癖です(笑…まぁ、氏のどの映画が一番好きか?と聞かれれば『ザ・ライダー』を選ぶかもしれませんが…
期待と不安が入り乱れた初鑑賞でしたが、結果バッチリいつものマーベル・ヒーロー映画に、彼女独自の世界観や美しみがきちんと入ってる感じでバランス良く完成していたと思います。
かのサノスの同族であるはずのエターナルズの鬼強さ、みたいなのが表現しきれなかった感じはちょっと残念でしたが…
第4位『フリー・ガイ』ショーン・レヴィ監督
自分自分が世界にとってはモブである、と気付いたいい年の大人にとって、この映画は非常に笑えて泣ける良いエンタメ映画だと思います。
最後の最後にそのモブが世界を救うって展開が、良くも悪くもいかにもアメリカさま!ザ・ハリウッド映画!って感じではありますが…まぁこれはこれでいいんですかね、ハリウッド映画な訳ですし…
第3位『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』ザック・スナイダー監督
事実上DCEUを殺した劇場版「ジャスティス・リーグ」への、DCファンの怨念がまさかの形で成仏される形になったこの作品。
ディレクターズカット版あるあるの枠を超えた4時間、倍近い増量部分の多くを、新参フラッシュとアンドロイドにしっかり割き全体的に解像度がアップ、ようやく初日が出た感のある作品になりました。
特にフラッシュはラストで、本来単独タイトルの3本目でやるような大技を見せて度肝を抜かせてくれました(笑
ちなみに、その後’23に公開された「ザ・フラッシュ」は、劇場版ではなく完全にこのスナイダーカット版ありきの続編になってますので、今から見られる方はこの作品も見といた方がいいです。
第2位『プロミシング・ヤング・ウーマン』エメラルド・フェネル監督
とても良い映画ですし、色々な見方ができる作品だと思いますが、私個人的には勧善ではない懲悪的なダークヒロインによる痛快復讐エンタメ映画として堪能してしまいました。
ただし、そういう目線で楽しめたのは私自身がホモソーシャル嫌いの男だからであって、女性や逆にホモソ村の住人(これって実はノンケ男だけとは限らんよね…)、その他モロモロの視線から見ると、それぞれ全然違う質感に見える映画なんでしょうね…(笑
人は誰しも誰かからの加害を受けつつ、誰かに加害を与えてつつもお互いさま、という事でバランスをとって生きてゆくのだと思うのですが、現実社会という奴は加害と被害のバランスが圧倒的に不公平なので、文句のひとつも出てくるよね?ってな訳で。
その不公平が文句で収まる範疇を超えた場合でも、普通は常識やら法律やらに邪魔されて泣き寝入りせざるを得ない訳ですが、不公平への怒りが泣き寝入りガマン線を超えると違法レベルの行動に出る事もあり得る訳で。
で、その不幸な結果を全て暴発した一個人の事情視点だけではなく、社会全体の問題として解決していこうとしない限りは、際限なくその呪いは続いてゆくのでしょうね…
第1位『ゴジラVSコング』アダム・ウィンガード監督
先ほど午後ロー枠の当たり年、と書きましたが、その最たる作品がこのゴジxコンでした!
とにかく子供の頃に大好きだったあの怪獣映画を思い出させてくれた、本当に素晴らしいバカエンタメ大作!!
imaxの大画面いっぱいに3Dゴジラが大暴れする様はそれだけでも本当に壮観で、ガキンちょ当時の夢がガチで叶ったかのよう、更にこの量子論がどうのこうのの現代に地球大空洞とか太平洋横断地下リニアとか最終兵器は巨大ロボ!?とか昔懐かしいバカSF要素てんこ盛りで、嗚呼、怪獣映画にとってはある意味このB級感が大事なのかもなぁ?と思いしらされた一本でした!
とは言え、自分の中で1位にまで登り詰めた最大の要因は、サプライズ登場した大好き怪獣・メカゴジラへの偏愛が大きかった、という事実は否定できない所であります…(笑
…てな感じでした year end chart 2021、ちょっと懐かしい映画を見直したりしつつ楽しかったです、オレ自身は…(苦笑
ちなみに順位は年が明けて2022年当時のオレが決めたまんまで触ってません。
ただしコメントは当時の感想などを元にしながら今の感覚で書いた感じなので、新ネタも入ってたりもする感じです。
翌・2022年のランキングも去年のうちに準備したものがありますので、また載せますね~(笑
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■オレ的映画TOP10 year end chart 2020 第1位