久しぶりの映画ファーストデイ、緊急事態宣言云々もありつつ、ここ暫くは海外大作の公開延期が相次ぎなかなか見たい映画もなかった、という事もありつつ、で。
という訳で、今日は溜まりに溜まった映画欲を発散する為、今年初めての上京、二子玉にて二本映画ハシゴ観。
※当ブログの映画感想系記事は、基本的にモロネタバレは避ける方針で書いておりますが、感想上必要な範囲内で物語の核心に触れたり触れなかったりしますので、その辺ご了承の上お読みくださいませ。
『騙し絵の牙』 吉田大八監督
日本製エンタメ大作映画はあまり劇場まで足を運んでまでは観ない方なんですが、この作品には昔のマイミクさんが出てる、と聞いたのと、あと最近気になってる宮沢氷魚くんが出る、という事もあり鑑賞。
そうですねえ、役者も粒揃いで皆いい演技してらっしゃいますし、プロットも一転また一転と畳みかける感が心地良く、面白いは面白いエンタメ作品だと思います。
ただし、エンタメにリアリティなんか必要ない！って主義主張の方なら心底楽しめるんでしょうが、私はそうじゃないんで、正直乗りきれない感じがあったかなぁ…
この監督は確か観た事あるハズ、とか思って調べたら「桐島、部活やめるってよ」の人なんですねぇ、しばらく見ない間にこういう感じになってらしたのですね…今度また桐島の方も見返してみようかな。
最近のエンタメ邦画にありがちな、国内向け最適値にフォーマットされ過ぎててどうも海外に出ていく感がなさそう感が、劇中に登場する「日本の中だけで勝負しちゃだめなんですか？」的なセリフに象徴されてる気がして、なるほどなぁ、と妙な形で感心したりもしました。
大落ちからしても監督自身は日本だけで勝負でもいいんじゃん、別に！って事なんでしょう（笑、まぁ個人レベルでは全然いいと思いますね、ただ業界全体がそうなっちゃうとジリ貧なっちゃいますけどね…
宮沢氷魚くん、今作ではムチャクチャイケメンというパッケージで登場、イケメンとして提示されると確かに美しいですねぇ、彼って。セクシーさの方向性としてはパパンとよく似てらっしゃいますが、美人感で言えば息子さんの方が美人かもしれません。
肝心要の元マイミクさんも、チョイ役と聞いていた割には見せ方が割と派手な感じなので、そういえば出てた？じゃなく思いきり出てた！感満載で観に行ったかいありました！（笑
相変わらずお美しく、クールで恰好良くいらっしゃいました、今後のご活躍を楽しみにしております。
『ノマドランド』 クロエ・ジャオ監督
『スリー・ビルボード』 のどてらい母ちゃん、フランシス・マクドーマンドが主演、という事で興味を持ったところでジャオ監督の前作『ザ・ライダー』を鑑賞、これがとびきり美しい、素晴らしい映画だったので即鑑賞を決定。
ジャオ監督の映画は極論すればただ画面が美しいだけの映画なのですが、ぼんやりその美しさを堪能してると、気付くと心にじわじわと色々なモノ染み込んできちゃってる感じなんですよねぇ。
三枚看板の時はまずしっかりしたプロットがあって、それをマクド姐さんがガッツリ演じ切ってる感じだったんですが、この映画はまず彼女が演じるいちノマド・ファーンがありきで、それをシナリオが追っかけてゆくドキュメンタリー映画みたいな感じ。
それ故に女優・マクドーマンドを堪能できる度で言えばこちらの方がずっと上なのですが、それを楽しめない人には退屈に映るかもしれない。
それにしてもこのヒトって本当に凄いよねぇ、ぼーと立ってるだけ、ふと振り返る表情一つで、人生の全てが滲み出てるような佇まいをする。
彼女の女優としての存在感と、ありのままの人々を巧みにモノガタリ化するジャオ監督の手法が、見事に引き立て合ってるようにも感じつつ、互いにバトってるようにも感じつつ。
その分、軸が監督＆主演俳優の二本になってるので、ジャオ映画が持つ静謐さが好きな人にとっては、彼女の存在感がむしろノイズに感じるかもしれない。
そういえばこのジャオ監督って、何とマーベル・シネマティック・ユニバースの新作ヒーロー映画『エターナルズ』も撮るんですよねぇ！
そもそも「エターナルズ」はソーよりさらに上級の原初神話レヴェルの物語がモチーフな訳で、これまでのMCUとはチョイ違う路線の話になりそう、というのは感じていたのですが、この静かで美しい、何よりも現実そのものに寄り添ったような芸術映画を撮る監督が、超どエンタメなヒーロー映画をどう撮りあげるのか、非常に楽しみになってきました。（笑
調べた所、予定通りにいけばMCUシリーズ、今年の後半だけで、
7/9 『ブラック・ウィドウ』
9/3 『シャン・チー』
11/5 『エターナルズ』
12/17 『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』
何と4本も公開予定！
まあ、2年分の映画を半年で詰め詰め上映する訳なんでそりゃそうか、とは思いつつ、まあこの予定もコロナ次第でどうなるかはわかりませんけども…
■オレ的映画TOP10 year end chart 2020 第１位
【最近ついた嘘、教えて！】
そもそも基本的に正直者なので、あまり嘘はつきませんねぇ…
言う必要ない事を、黙ってる事はありますけど。
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