※当ブログの映画感想系記事は、基本的にモロネタバレは避ける方針で書いておりますが、感想上必要な範囲内で物語の核心に触れたり触れなかったりしますので、その辺ご了承の上お読みくださいませ。
第6位 『キャッツ』 トム・フーパー監督
1981年にロンドンで初演されて以来世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」をスティーブン・スピルバーグ製作総指揮、トム・フーパー監督で映画化。
今年のヘンテコ映画第三弾、映像公開から「猫ニンゲン!化け猫!キモい!」と世界中の悲鳴を集め、最低映画の祭典・ラジー賞にて作品賞など6部門を独占した方面で話題になり気味のこの作品ですが。
不気味の谷を越えたその先に、これまで見たことのない意外とオモロイ楽しい作品に仕上がってたように思います。
人の体に毛としっぽを生やすと、そのままでは骨格の関係からネコというよりサルに見えてしまいます。
(常に四つん這いの姿勢をとってる訳ではなく、ガンガン二足歩行状態で踊りまくる訳ですから…)
なので、合間合間にネコ感を出す仕草が挿入させるのですが、これがなかなかネコっぽい。
人間とネコとの融合具合がむしろ出来過ぎているが故に、人はそこに不気味の谷を感じるのですね。
更には設定が野良猫の世界な訳で、ゴキブリを獲ったり残飯を漁ったりもする、その辺が生理的にダメな人もいるでしょう。
オレ自身、ゴキブリパーティーのあたりで完全に一度挫けかけました…(苦笑
ただその線を乗り越えちゃえば、普通にネコ、あるいはネコを演じる人間に見えてきます。
そうなってしまえばこっちのモノ?で、奇妙な世界観と素晴らしいダンスの変わり種ミュージカルとして十二分に楽しめます、多分…(笑
歌唱に関して言えば、キャストによっての善し悪しが多少あるかな?
この監督はミュージカルを撮る時、歌を別録りしないで同時に撮るそうなので、そういう影響もあるのかもしれない。
ジェニファーのメモリーは抑えめの演技でしたが、下馬評通り良かったです。
テイラーちゃんはパフォーマンスとしては秀逸だったけど、歌唱そのものはもうちょい欲しい感も無きにしも非ず。
思い切って言っちゃえば、歌詩も全て日本語化されている吹替版が聴きやすくてクオリティも高いので、キャッツ初心者はそっちで観てみるのもありかもしれません。
ストーリーはあってないようなもんですが、繋ぎ部分が最低限で、ほぼほぼ歌で繋いでいく感じなのがオペラ感あって斬新だったかも。
そういや、いっその事冒険せずにミュージカル版のメイクにすれば良かった、みたいな意見もあるようですが、思えば80年代当初はそもそもその独特ネコメイクが結構キモがられてキワモノ扱いされてたわけで、そういう意味でこの映画はキャッツイズムをきちんと受け継いでる作品、と言えるのかもしれません。
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【風邪予防、教えて!】
つか、今のこの時期にこの質問するか?感ありますね…
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