※当ブログの映画感想系記事は、基本的にモロネタバレは避ける方針で書いておりますが、感想上必要な範囲内で物語の核心に触れたり触れなかったりしますので、その辺ご了承の上お読みくださいませ。
第７位 『1917 命をかけた伝令』 サム・メンデス監督
若きイギリス兵スコフィールドとブレイクが、最前線にいる仲間1600人の命を救う重要な命令を伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じ駆け抜けていく姿を全編ワンカット撮影で描く。
今年最大級の話題作の一本はぱっと見若干地味目な戦争映画、でも悪くないです。
ちなみに私はワンカットという設定を知らずに初見を鑑賞してましたが、途中から何だこれ？ひょっとして…と気付く程度にはワンカット感です（笑
ワンカット故に醸し出す緊迫感、没入感はかなりのモノで、映画というよりは舞台に近いような印象を受けますね。
ちょっと古いWW１の塹壕戦を舞台にしたのも、塹壕の閉塞感からの、平地に出て解放感あるけど狙われるヤヴァみ、みたいな展開の演出がワンカット向きで効いていたと思います。
ワンカット云々を抜きにしても、ドンパチが少な目で、ここまで戦争のえぐみ、理不尽さを上手に表現できてるのはなかなか見事だと思います。
中でも飛行機落下からの一連の展開は絶品！
本当に必要最低限なアクションで、戦争の理不尽さ、愚かさを見事に語りきっている名シーンだと思いました。
奇抜なストーリー展開でも派手なアクションシーンでもなく、ただ淡々とした戦場の景色の中を走り続ける主人公を映し続ける事で独自の戦争像を確立した、少し変わり種ですが良い映画だと思います。
ワンカット制を採用する事で犠牲にした部分もあるかもしれませんが、この映画に関してはこれで正解だったと思います。
一兵卒という設定もあってか、主人公二人のイケメン過ぎないフツメンっぷりも良いですね、逆に何かリアル感を感じてほのかにエロいです。
無名の新人を主役に据えつつ周りの俳優さんはベテラン揃いですね、アンドリュースコットとベネディクト・カンバーバッチとか、見覚えあると思ったらこれシャーロックの二人だなぁ、みたいな。
■オレ的映画TOP10 year end chart 2020 第８位
■オレ的映画TOP10 year end chart 2020・第９位
■オレ的映画TOP10 year end chart 2020・第10位
■オレ的映画TOP10 year end chart 2019 第１位
■オレ的映画TOP10 year end chart 2018・第１位
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