代替医療 -2ページ目

半断食法(3)

●食べ過ぎと血液の汚れの関係
 人体の生理には、「吸収は排泄を阻害する」という鉄則がある。
 食べると、胃や小腸など、吸収を担当する上部消化管に血液が集まり、消化・吸収の作業が営まれる。
 食べ過ぎると、胃や小腸に、血液が集中しすぎるため、排泄を担当する大腸や直腸、腎臓への血流が相対的に不足することになり、大便や小便の排泄が悪くなり、血液中や体内に老廃物がたまる。
●全身の細胞の活力低下
 …「便秘」によって大便の排泄がなされないと、お腹が張って不快感や軽い腹痛を感じる他にも、排泄されるべき有害な老廃物が血液に吸収されて血液を汚し、発疹を起こしたり、頭痛をきたしたり、または全身倦怠感=全身の細胞の活力低下を招来したりする。
 体内60兆個の細胞が、その細胞・臓器特有の生活活動をした結果生ずる老廃物は、血液に放出され、水に溶ける老廃物は、すべて腎臓から尿として排泄される。水に溶けない油性=揮発性(アルコールなど)の老廃物は、肺から呼気として排泄される。だから、アルコールを飲んだ翌日は、吐く息がアルコール臭いのである。
 よって、尿の排泄が悪いと、由々しきことが次々に起こってくる。
 飲食過多で血液中の老廃物を多く作り、その結果腎臓に負担をかけ、単に尿の出が悪くなる程度なら、むくみ、手足のしびれ、倦怠感などの軽い症状ですむ。
 しかし、本格的に腎臓病を患い、腎機能が低下すると、たいへんなことになる。
 血液中の老廃物である尿素、尿素ちっ素、クレアニチンをはじめ、血液中の余分な塩分、血液中で不要になったアミノ酸やタンパク質、シュウ酸、リン酸、炭酸、アンモニア、シスチン、キサンチン等々の老廃物が排泄できないと、血液が汚れ、汚れた血液が全身60兆個の細胞に四六時中流れていくと、種々の病気を起こしてくる。
 これが漢方でいう「万病一元、血液の汚れから生ず」という概念である。

(satom)
 食べ過ぎると老廃物がたくさん出る。これって環境問題のゴミの問題と似てるような気もします。どんどん便利になって物を大量消費した後には山のようなゴミが出る。その中には有害な金属や化学物質が含まれているものもある。原子力発電の燃えカスのプラトニウムなんかやっぱ老廃物とい同じような感じのものですかね。
 不法投棄などのゴミから有害化学物質が地下水に漏れ出して、それを飲んでいる住民の健康を損なう。同じように体も自分で摂取した過剰の栄養の老廃物がうまく処理できなくなり、代謝がおかしくなる。自業自得ということですか。

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半断食法(2)

●ガンも食べすぎが原因
 日本人の死因の3分1を占め、人類最大の仇敵とされる「ガン」も、間違いなく食べすぎ病である。
 1935年、マッケイ医学博士が、「低栄養が動物の寿命を延ばし、腫瘍の発生を抑える」ことを発表して以来、この種の研究は、1940年代から欧米の栄養学の分野で盛んに行われ、「食料およびカロリーを制限して育ったネズミでは、種々の臓器の腫瘍の形成が抑えられる」ことが、いくつもの実験で証明されている。
 1985年、ニューヨークのマウントサイナイ医科大学のグロス教授は、「ある種の放射線を満腹ネズミに同量の放射線を照射したところ、100%発ガンしたのに対し、腹5分(50%)=半断食程度の空腹ネズミに同量の放射線を照射しても、わずか0.7%しか発ガンしなかった」という研究を発表している。
 米国、エモリー大学病院のS・ハイムスフィールド博士は、「平均年齢50歳で、同じ重症の進行ガン患者100人を無作為に抽出して、Å群の50人には病院の普通食を、B群の50人には、特別の栄養食を存分に入れたスープを加えた高栄養食を与えたところ、A群平均生存日数が300日だったのに対して、B群は75日だった」と、報告している。
●「小食」が防ぐガン
 ガンの最先端の治療法として、「ガン細胞を、兵糧攻めにする」方法が、だんだん実現化しつつある。
 ガン細胞は、ガン組織の周囲に毛細血管をたくさん増殖させて、そこから栄養分をどんどん取り込んで増殖するので、この毛細血管の新生を妨害する薬を開発しようとしているのである。
 何のことはない。はじめから食べすぎをしないで、自分自身が生きていくのに必要十分な適正な栄養分しか取らなければ、ガンなどという余分(悪性新生物)はできてこないのである。

(satom)
確かにガンといのは凄まじい勢いで増殖するのだから、栄養が十分あることが条件になるんだと思います。ガン増殖は、突然変異のあと、それを抑制する酵素(タンパク質)がいくつも変性することによって始まるらしい。このタンパク質の変性にも糖分など栄養過多が原因になっているようです。
 それにしても今日もまた食べ過ぎて、胃がもたれてしまいました。キリストの七つの大罪(映画でそんなのありました)の一つに、食欲を抑制できないというのがありました。
食欲をコントロールできれば、他の貪欲の抑制も可能になるのかと思います。それほど私にとってはきついです。


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半断食法(1)

●『「判断食」健康法』石原結實著 講談社α新書から引用します。この本は私にとってちょっと革命的な内容でした。いくら自然治癒力といったって、栄養はちゃんと摂ってと思っていましたが…、とにかくびっくりしました。
●食べすぎで増えた病気は
 ここ50年間の日本人の死因の推移を見ると、結核が減り、一時増加したあとに減少に転じているのが脳血管疾患、ほぼ一貫して増え続けているのが悪性新生物(ガン)と心疾患(心筋梗塞などの虚血性心臓病)である。
 1970年をピークに減少している脳血管疾患も、内実は、脳(内)出血が減り、脳梗塞が増加している。
 心筋梗塞や脳梗塞などは、心筋に栄養補給する冠動脈や、脳動脈に、血栓(コレステロール、脂肪、血小板、フィブリンなどが固まってできる)が詰まって起こる病気で、そのリスクファクター(危険因子)として、肥満、高脂血症、高血糖(糖尿病)などがあげられている。
 高血圧も、体重と比例して上昇する傾向があり、そのリスクファクターとして、高脂血症や塩分の摂取過剰が指摘されている。
 つまり、こうした病気は、血液中のコレステロール、中性脂肪、糖分、塩分、タンパク質(フィブリン)が過剰になって起こる病気であり、簡単にいえば、食べすぎ病である。

(satom)
 私もBMIはひどく高いのです(数字はちょっと勘弁してください)、肥満なんです。幸いコレステロール216mg/dl、中性脂肪152mg/dl、血糖値95mgとどうにか正常値でした(昨年6月)。
 健康欄でえらそーなこと言う前に、減量しないといけないと思います。意志が弱いんですかねぇー。つい食べてしまうんでよねぇー。BMI数字書けるように頑張ります!!

タンパク質(1)

『分子生物学入門』美宅成樹著 岩波新書にたんぱく質のことが細かく出てましたので引用します。

●多様なタンパク質のはたらき
 ヒトのゲノムには3万~4万種類の遺伝子が含まれている。選択的スプライシングという現象があって、ひとつの遺伝子から多種類のタンパク質ができることがある。したがって、数万から数十万というタンパク質が、わたしたちの体を構成していることになる。そして、それぞれのタンパク質は異なる機能をもっているが、ゲノムの情報から得られるタンパク質のアミノ酸配列のなかで、機能が知られているものはせいぜい半分くらいである。しかし、おおざっぱにタンパク質を分類することはできる。思いがけない機能をもったタンパク質もあるが、代表的なものをしめすと、以下のとおりである。

(1)酵素は、生体内の化学反応を促進するはたらきをもつタンパク質である。一般に化学反応を促進する物質を触媒というが、酵素は化学反応の触媒ということになる。たとえば、タンパク質を分解する酵素やDNA分解酵素、脂質分解酵素ばどの一群の化学結合を切る反応を触媒する酵素がある一方、トリプトファンというアミノ酸を合成する酵素、ATP合成酵素、DNA合成酵素などの化学結合を形成する酵素があり、その他さまざまな化学反応の触媒をする酵素がある。

(2)モータータンパク質は、文字どおり動くことを機能しているタンパク質である。代表的なモータータンパク質には、筋肉の繊維を構成しているミオシンがある。ATPをADPに分解して得られる化学エネルギーを利用して、分子の構造を変えて動くことがわかっている。細胞の中には微小管などの繊維状のタンパク質の構造が発達しているが、その上を歩くように動くキネシンやダイニンというタンパク質もモータータンパク質である。直線的に動くモーターだけではなく、回転モーターもある。バクテリアのべん毛の根元にあるべん毛モーターは、多くのタンパク質が複合体をつくっていて、水素イオンの移動をエネルギー源として回転運動をおこなう。

(3)受容体は、細胞膜に埋め込まれたタイプのタンパク質で、細胞外からの情報をつかまえて細胞内に伝える役割をはたしている。受容体の多くは、化学物質(ホルモンや神経伝達物質、におい物質など)を結合して、その情報を細胞内に伝達する。さらに、それ以外のさまざまな刺激に対しても受容体が発達している。たとえば、ロドプシンは光を吸収して、その情報を細胞に伝えている。

(4)輸送タンパク質は、特定の分子をある場所から別の場所に移動させるものである。ヘモグロビン(酸素を輸送する)や血清アルブミン(脂肪を輸送する)のように体の循環器系を利用して輸送させるものと、細胞内外の輸送をおこなう膜輸送タンパク質がある。後者では、細胞に必要な栄養の分子やイオンを取り込んだり、細胞に不要あるいは毒性のある分子を排出する。

(5)遺伝子調節のための転写因子タンパク質は、DNAに結合してRNAへの転写を制御するはたらきをもっている。多細胞生物でひじょうに重要な役割をはたす転写因子タンパク質にホメオドメインタンパク質がある。ホメオドメインタンパク質は体の形成スイッチとしてはたらいていて、頭、胸、腹などの体全体の形を決めている。頭、胸、腹があったり、背中とおなかがあったりするという意味では、昆虫もヒトも同じであり、同じようなモメオドメインタンパク質によって決められている。

(6)コラーゲン、ケラチンなどの構造タンパク質、フェリチン(鉄を貯蔵する)やカゼイン(アミノ酸の貯蔵庫)などの栄養の貯蔵に使われるタンパク質、神経成長因子、上皮成長因子、インシュリンなどのシグナルとしてはたらくタンパク質も生体の維持に不可欠である。変わったところでは、時間を記憶するようなタンパク質も見つかっている。凍結防止のタンパク質がある一方で、積極的に氷の核になるタンパク質もある。とにかく生体内でなんらかの機能が見つかったら、その機能のためのタンパク質があることをまず疑ってみるべきである。

(satom)
 一口にタンパク質といってもいろんな機能を持ったものがあります。生体機能のすべてはタンパク質が担っていると言っても過言ではないでしょう。何しろDNAやRNAも転写因子タンパク質がなければ何にも仕事ができないようになっています。
 ヒトのDNAはすべて解析されたとのことですが、なんとタンパク質はその半分ぐらいが構造を決定できていないとのことです。いままだ謎のベールに包まれているのがタンパク質です。
 また様々な酵素が生体の代謝機能に不可欠ですが、この酵素にはビタミン・ミネラルなどの補酵素が必要とされます。つまり酵素がちゃんと働くためにビタミン・ミネラルを十分摂取しないといけないということです。今話題のコエンザイムも補酵素です。年齢と共にビタミン・ミネラルなどの補酵素が減少することで、酵素が十分働かなくなると、様々な体の不調に繋がっていくことになります。
 また受容体や輸送タンパク、コラーゲンなどの構造タンパクが変性してしまうとまた体のトラブルに繋がっていくことになります。また転写因子タンパク質がうまく働かないと、ガン化の原因にもなるようです。すべての病気はタンパク質の変性・不調にあるといってもよいでしょう。

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糖尿病は薬なしでも治せる(13)

●血糖降下剤の作用と副作用
 病院で治療に使われる糖尿病の薬にはどういう作用があり、どういう副作用があるのでしょうか。高血糖といわれたとき、どういう薬が処方されるかといいますと、まず糖質の吸収阻害剤か尿素剤が使われます。
 腸からの糖質の吸収を阻害する薬は「αグルコシダーゼ阻害剤」と呼ばれています。食べ物を食べると、デンプンは単糖にまでに分解され、小腸で吸収されます。この単糖への分解にαグルコシダーゼという酵素が関わっていて、糖の長く繋がった鎖を切って、短い1個のブドウ糖にして吸収しやすくしています。αグルコシダーゼ阻害剤は、小腸粘膜に局在する二糖類の分解酵素の作用を阻害して、ブドウ糖の吸収を抑える働きをします。
 …酵素の働きは人間の生命活動の根幹を担っていますから、それを阻害することによって副作用が懸念されます。
 αグルコシダーゼ阻害剤の重大な副作用は低血糖症状であり、腸閉塞様症状や肝機能障害を起こすことがあります。
●弱った膵臓を鞭打つ尿素剤
 尿素剤は、「SU剤」「スルホニル尿素剤」などと呼ばれています。どのような働きをするかというと、膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞を刺激して、インスリンの生産を高めます。
 しかし考えてみれば誰にも分かることですが、高血糖症になったのは、膵臓が疲弊してインスリンの分泌能力が落ちてしまったためです。つまり、弱っている膵臓をさらに鞭打つように働きかけて、インスリンの分泌を盛んにする薬が尿素剤なのです。効果が次第に減っていく場合を「二次無効」といってますが、これはベータ細胞を疲弊させてしまった状態です。

(satom)
 「薬」というのは「木を見て森を見ない」といいましょうか。血糖値を下げるためには「手段を選ばない」というような「薬」が結構あるようです。確かに血糖値は一時的には下がると思いますが、根本的には「体質」を変えなければ治らないし、副作用の問題も起こってくるようです。
 「考えてみれば誰でもわかるのに」どうしてそんな「薬」が使われるのでしょうか。ひとつは対処療法の近視眼的な考え方が直らない。あとは誰かが利益を得るので…勘繰りたくなります。 

糖尿病は薬なしでも治せる(12)

●ダイオキシン汚染が糖尿病の原因のひとつに
 私は(著者 渡邊昌)、疫学的に糖尿病の原因をいろいろと調べています。1998年から6年間、厚生労働省の研究班で、ダイオキシンの曝露と健康影響に関する研究をしているうちに驚くべき結果を得ました。
 …体内のダイオキシン濃度が高いグループほど糖尿病に罹患した人が多かったのです。
●ベトナム戦争退役軍人の糖尿病
 同時期に、米国でも同じような結果が発表されました。米国の研究は、ベトナム戦争当時、大量に撒かれた枯葉剤の影響が退役軍人にどのように及んでいるかを追跡調査した結果から出てきました。
 枯葉剤は空港で飛行機に積み込み、上空から絨毯爆撃のようにジャングルに撒きますが、じつに皮肉なことに、毎日飛行機でそれを積み込んでいた兵士や、飛行機から撒いた兵士に、多くのダイオキシン曝露が起きたのです。
 …調査の結果、低濃度曝露者でも、ダイオキシンに曝露しているグループの方が、糖尿病のリスクがより高いことが確認されたのです。
●見直されるPCBの危険性
 それがなぜ起こるのかという原因はまだわからないのですが、直接インスリンレセプターにダイオキシンが結合して、インスリンを働けなくするという説も出されています。PCBはかなり大量に体内に蓄積されていますから、細胞膜に溶け込んだPCBがさまざまなレセプターの働きを阻害していることは十分ありそうなことです。
 1972年にPCBの使用は禁止されましたが、それでもかつて使われたPCBが自然界にかなり大量にあふれてしまいました。だいたい、5万トンぐらい残っていると考えられます。

(satom)
 環境汚染は糖尿病まで影響していたんですね。まあ減食・運動・食事療法やビタミン・ミネラル・植物栄養素の十分な摂取などとともに、環境問題も考えないといけないんですかね。マイナスイオンとかもありますからね。
 「健康」というテーマは「住環境」「生活地域環境」等含めたものになってくると思います。屋上庭園や共用部分にふんだんに植栽を施したマンションなんかいいですかね。水も強力なろ過装置つけたり、空気も清浄にするように空調を考えたり。
 
 

糖尿病は薬なしで治せる(11)

●インスリン抵抗性と高インスリン血症
 …インスリン抵抗性とは何かというと、膵臓からインスリンはある程度正常に分泌されるのですが、なぜか細胞膜でインスリンをキャッチするインスリンレセプター(インスリン受容体)の感度が鈍っていて、インスリンがあってもそれがうまく利用されないのです。それがインスリン抵抗性と呼ばれる症状で、近年急激に増えている糖尿病の大きな原因のひとつと考えられています。
 なぜインスリンレセプターの感受性が鈍ってしまうのか定かではないのですが、いずれにしろそのために、血糖値が下がらず、高血糖、高インスリン血症の状態になり、それがメタボリックシンドロームを引き起こす元になると多くの学説が主張しています。
 インスリン抵抗性が増すと、膵臓はインスリンが足らないのかと勘違いして、より多くのインスリンを分泌し、結果的に膵臓のランゲルハンス島ベータ細胞の疲労を招くわけです。それが糖尿病の引き金になります。
●内臓肥満がおこすインスリン抵抗性
 …インスリン抵抗性の元に内蔵型の肥満が関係しています。日本人は白人にくらべるとインスリンの量が半分ほどしかなく、それだけ血糖が細胞に利用されにくく、肥満になりやすい体質なのです。
 脂肪が増えると脂肪細胞はレプチンというホルモンを出し、脳の視床下部の満腹中枢を刺激して食欲を低下させ、消費エネルギーを増やします。
 ところが、太るとレプチンは増えますが、満腹中枢とは反応しなくなり、肝臓や血管に働いて非アルコール性脂肪肝炎や動脈硬化を促進します。
 脂肪細胞はレプチンの他にも、アデイポネクチンや腫瘍壊死因子など、10種類以上の生理機能をもつアデイポサイトカインを分泌しています。現在では脂肪組織を、ほとんど内分泌臓器と考えている人もいるほどです。

(satom)
 インスリンが十分分泌されていても、レセプターが感度鈍くなると糖が細胞に吸収されないとのことです。そしてそのレセプター異常には肥満がかかわっているとのことです。
 また脂肪組織は様々なホルモンを出しているようです。肥満するとそのホルモンが動脈硬化などマイナス作用に働くこともあるとのことです。
 まったく肥満は諸悪の根源だったんですね。んー痩せないといけませんねぇー。

糖尿病は薬なしでも治せる(10)

●高血糖症、高血圧症、高脂血症の根はひとつ
 2型糖尿病になる人は、その前に何年も肥満があるなど、特に肥満のリスクが指摘されています。場合によっては、高血圧が先に指摘される場合があります。…最近、これらの病気の根っこは共通ではないのかという考えが出てきました。それが、メタボリックシンドロームという病名です。
 日本では、大阪大学医学部の松澤祐次教授が、そのような病態を「内臓肥満症候群」と命名していました。「それらの病態に共通する原因として、腹腔内の腸間膜や内臓周囲に脂肪がつくのが問題」と言っています。
 …松澤教授の定義では、症状として(1)内臓に脂肪がいっぱい蓄積する、(2)耐糖能異常(高血糖値)がある、(3)高トリグリセリド(中性脂肪の値が高い)がある、(4)HDLコレステロール(善玉コレステロールの値)が低い、(5)高血圧がる…
 また、アメリカのカプランという学者は同じような考えに基づいて、(1)上半身肥満、(2)耐糖能異常、(3)高トリグリセリド血症、(4)高血圧症などの症状が重複している場合を「死の四重奏」と名付けました。
 WHOはこの混乱した状態を収束させようと「メタボリックシンドローム」という病名を提案しました。これは代謝異常症候群と訳されています。診断には脂質代謝異常と糖代謝異常、血圧異常および内臓肥満の4つのうち3つ以上あれば、メタボリックシンドロームと呼ぼうということになっています。

(satom)
 「高血圧」「糖尿」「肥満」「高脂血症」はすべて根はひとつ。言われてみれば本当にそうです。『半断食健康法』石原結實著を読み終えましたが、「肥満・食べすぎ」は万病の元ということかもしれません。
 ところで私の朝の人参リンゴジュースの実践はわずか1日でコケました(情けないです)。どうしても腹に何か入れないと、免疫力が下がって風邪をひいてしまうという脅迫観念に取り付かれてまして、本当は逆のようですが(石原さんの本によると)、駄目でした。
 

薬なしでも糖尿病は治せる(9)

●糖尿病の診断基準と問題点
 …単に血糖値が高いだけで、まだ合併症やそのほかの具体的な症状が出ていない場合と、高血糖が続いたため合併症などの症状が出た場合と、病名を分けて考える必要があるのではないかと考えています。
 つまり、前者の場合は血糖値が高めなだけの「高血糖症」であり、進行して病気になった場合に、はじめて「糖尿病」という病名をつけるのが妥当ではないかと思うのです。
 …現在どれだけの血糖値だと「糖尿病」と診断されるのでしょうか。検査方法にはいくつかの方法があります。
 もっとも一般的なのは、朝の空腹時血糖値を測ることです。血液100ミリリットルあたり110ミリグラム未満が正常、126ミリグラム以上は糖尿病、110から125は境界型糖尿病とされます。境界型は、糖尿病予備軍とも呼ばれています。
 1999年4月までは、糖尿病の定義として空腹時血糖値が140ミリグラム以上という規準が使われていました。
 ところが、1999年5月に、126ミリグラム以上を糖尿病にするというように規準が引き下げられたのです。この定義の変更によって糖尿病患者の数はいっきに増えました。
●何が何でも126以下に抑える必要があるのか
 現在の糖尿病の診断基準の、126ミリグラムという値は、じつは欧米の糖尿病疫学研究所をベースとしているのです。アメリカの糖尿病学会が、7ミリモル以上を糖尿病とみなすと決めたことに倣っただけなのです。7ミリモルをミリグラムに換算すると、ちょうど126ミリグラムになります。
 …今や126ミリグラムという数値が一人歩きして、何が何でも126以下に血糖を抑えなければ、合併症の危険が目の前に迫っているように脅かす医師もいるようです。しかし、126を少し超えたからといって、すぐに合併症を発症するというデータはありません。
●糖尿病と確定診断された後の悩み
 現在の診断基準では、2度の血糖値試験で糖尿病治療薬を処方してよういことになっています。これは、最初の検査で空腹時血糖値が126ミリグラム以上と出た場合、まず「糖尿病」の危険ありと指摘され、時間を置いた別の日にもう一度空腹時血糖値をはかり、やはり126以上が測定された場合です。
 …「あなたは糖尿病です」と宣告され、合併症の危険があるという理由で治療薬が処方されます。
●高血糖と合併症
 …合併症のリスクは直線的に上がるものではありません。
 いままでに1000人以上の糖尿病患者を追跡した臨床疫学研究がいくつかあります。それによると、合併症のリスクはヘモグロビンA1cが9パーセントぐらいから急激に上がり、ヘモグロビンA1cが6パーセント台なら、ほとんど合併症のリスクはなく、7パーセントでも数パーセントの増加でしょう。
 そのことを考えても、それほどすぐに薬に頼ってよいか大いに疑問なのです。

(satom)
 それにしても、「食事」と「運動」による療法が、「薬」による治療よりも効くなんていうことはちょっと前までは信じられませんでした。「断食」というのは宗教的行事のことだと思っていましたが、体のリフレッシュに効果的な療法だということもあるようです。私も明日から朝は「人参ジュース」だけで頑張ろうと思います。(きっとすぐ挫折すると思いますが)

薬なしでも糖尿病は治せる(8)

●どのような運動が効果的か
 運動が血糖値を予想以上に下げることがわかりました。それで…運動をすればするほどいいのかと思い、マラソンやトライアスロンなど激しい運動にも挑戦してます。
 1時間ぐらい目一杯の体力を使ってレース用の自転車で走って帰ってきたあと、これだけ運動したのだから、さぞ血糖値も落ちたかなと思って期待して測ると、180とか200ミリグラムというように案外高いことがあります。
 なぜかと不思議に思い、いろいろ調べました。…運動が始まると、細胞はエネルギーとして血糖を必要とするために、肝臓に蓄えられていたグリコーゲンが分解されて、ブドウ糖となって血中に放出されていたのです。筋肉の中のグリコーゲンは数分で消費されてしまいますが、肝臓のグリコーゲンがブドウ糖に分解されるて血糖となるとなかなか消費されません。そのため激しい運動をすると逆に血糖値が上がるという現象が起きたのです。
 血糖値を上げるには副腎皮質から分泌されるグルココルチコイド、副腎髄質からのアドレナリン、膵臓ランゲルハンス島のアルファ細胞からのグルカゴンといろいろなホルモンがあるのです。緊張によるストレス反応も血糖値を上げます。人類は長い進化の過程で危機に際してエネルギーを急増できる仕組みをいろいろ備えてきたのでしょう。
 …激しい運動は一時的に血糖値を上げますが、ときどき血糖値を上げることも必要ではないかと考えています。
 というのは、…もし運動をしなければ、肝臓には糖がどんどん入っていき、グリコーゲンがすでに飽和に状態にあるので、残りはすべて中性脂肪のほうへ回っていってしまうでしょう。すると、脂肪肝や高脂血症になるのでないかと思います。
●食後30分歩く運動で十分
 …食前の運動より食後の運動のほうが効果的だということがわかりました。
 …歩くだけで十分だということが分かりました。