糖尿病は薬なしでも治せる(13) | 代替医療

糖尿病は薬なしでも治せる(13)

●血糖降下剤の作用と副作用
 病院で治療に使われる糖尿病の薬にはどういう作用があり、どういう副作用があるのでしょうか。高血糖といわれたとき、どういう薬が処方されるかといいますと、まず糖質の吸収阻害剤か尿素剤が使われます。
 腸からの糖質の吸収を阻害する薬は「αグルコシダーゼ阻害剤」と呼ばれています。食べ物を食べると、デンプンは単糖にまでに分解され、小腸で吸収されます。この単糖への分解にαグルコシダーゼという酵素が関わっていて、糖の長く繋がった鎖を切って、短い1個のブドウ糖にして吸収しやすくしています。αグルコシダーゼ阻害剤は、小腸粘膜に局在する二糖類の分解酵素の作用を阻害して、ブドウ糖の吸収を抑える働きをします。
 …酵素の働きは人間の生命活動の根幹を担っていますから、それを阻害することによって副作用が懸念されます。
 αグルコシダーゼ阻害剤の重大な副作用は低血糖症状であり、腸閉塞様症状や肝機能障害を起こすことがあります。
●弱った膵臓を鞭打つ尿素剤
 尿素剤は、「SU剤」「スルホニル尿素剤」などと呼ばれています。どのような働きをするかというと、膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞を刺激して、インスリンの生産を高めます。
 しかし考えてみれば誰にも分かることですが、高血糖症になったのは、膵臓が疲弊してインスリンの分泌能力が落ちてしまったためです。つまり、弱っている膵臓をさらに鞭打つように働きかけて、インスリンの分泌を盛んにする薬が尿素剤なのです。効果が次第に減っていく場合を「二次無効」といってますが、これはベータ細胞を疲弊させてしまった状態です。

(satom)
 「薬」というのは「木を見て森を見ない」といいましょうか。血糖値を下げるためには「手段を選ばない」というような「薬」が結構あるようです。確かに血糖値は一時的には下がると思いますが、根本的には「体質」を変えなければ治らないし、副作用の問題も起こってくるようです。
 「考えてみれば誰でもわかるのに」どうしてそんな「薬」が使われるのでしょうか。ひとつは対処療法の近視眼的な考え方が直らない。あとは誰かが利益を得るので…勘繰りたくなります。