薬なしでも糖尿病は治せる(9) | 代替医療

薬なしでも糖尿病は治せる(9)

●糖尿病の診断基準と問題点
 …単に血糖値が高いだけで、まだ合併症やそのほかの具体的な症状が出ていない場合と、高血糖が続いたため合併症などの症状が出た場合と、病名を分けて考える必要があるのではないかと考えています。
 つまり、前者の場合は血糖値が高めなだけの「高血糖症」であり、進行して病気になった場合に、はじめて「糖尿病」という病名をつけるのが妥当ではないかと思うのです。
 …現在どれだけの血糖値だと「糖尿病」と診断されるのでしょうか。検査方法にはいくつかの方法があります。
 もっとも一般的なのは、朝の空腹時血糖値を測ることです。血液100ミリリットルあたり110ミリグラム未満が正常、126ミリグラム以上は糖尿病、110から125は境界型糖尿病とされます。境界型は、糖尿病予備軍とも呼ばれています。
 1999年4月までは、糖尿病の定義として空腹時血糖値が140ミリグラム以上という規準が使われていました。
 ところが、1999年5月に、126ミリグラム以上を糖尿病にするというように規準が引き下げられたのです。この定義の変更によって糖尿病患者の数はいっきに増えました。
●何が何でも126以下に抑える必要があるのか
 現在の糖尿病の診断基準の、126ミリグラムという値は、じつは欧米の糖尿病疫学研究所をベースとしているのです。アメリカの糖尿病学会が、7ミリモル以上を糖尿病とみなすと決めたことに倣っただけなのです。7ミリモルをミリグラムに換算すると、ちょうど126ミリグラムになります。
 …今や126ミリグラムという数値が一人歩きして、何が何でも126以下に血糖を抑えなければ、合併症の危険が目の前に迫っているように脅かす医師もいるようです。しかし、126を少し超えたからといって、すぐに合併症を発症するというデータはありません。
●糖尿病と確定診断された後の悩み
 現在の診断基準では、2度の血糖値試験で糖尿病治療薬を処方してよういことになっています。これは、最初の検査で空腹時血糖値が126ミリグラム以上と出た場合、まず「糖尿病」の危険ありと指摘され、時間を置いた別の日にもう一度空腹時血糖値をはかり、やはり126以上が測定された場合です。
 …「あなたは糖尿病です」と宣告され、合併症の危険があるという理由で治療薬が処方されます。
●高血糖と合併症
 …合併症のリスクは直線的に上がるものではありません。
 いままでに1000人以上の糖尿病患者を追跡した臨床疫学研究がいくつかあります。それによると、合併症のリスクはヘモグロビンA1cが9パーセントぐらいから急激に上がり、ヘモグロビンA1cが6パーセント台なら、ほとんど合併症のリスクはなく、7パーセントでも数パーセントの増加でしょう。
 そのことを考えても、それほどすぐに薬に頼ってよいか大いに疑問なのです。

(satom)
 それにしても、「食事」と「運動」による療法が、「薬」による治療よりも効くなんていうことはちょっと前までは信じられませんでした。「断食」というのは宗教的行事のことだと思っていましたが、体のリフレッシュに効果的な療法だということもあるようです。私も明日から朝は「人参ジュース」だけで頑張ろうと思います。(きっとすぐ挫折すると思いますが)