10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

学童保育歴20年・島根県スーパーバイザーのさとさんが、特に低学年の子どもとの信頼関係作りをテーマに、働くママを応援するブログです。「聞く・訊く・聴く」を軸に、自己肯定感を育む関わり方と、親子のタイプに合わせた4つの関係性モデルを実例とともに紹介しています。

お疲れ様です。子育てコーチング協会インストラクターのさとさんです。

 

 

先日、子育てコーチング協会インストラクターで、初級祭りに向けてのワークの練習会をしたんですよ。

 

どんなワークかというと、ロールプレイ。

 

公園から帰りたくない子ども。

その子に怒って帰らせようとするママ。

 

公園から帰りたくない子ども。

その子に共感して話を聞こうとするママ

 

2つのバージョンの練習。

 

 

ベテランインストラクターから、新人インストラクターまで。一緒に練習したんだよ。

 

で、気づくこといっぱいあるよねー。何度もやっているワークなのに。

 

練習会、一緒にやった薮内由香里インストラクター(以後:ゆかりん)が、その気づきをブログに書いてくれている。

 

共感風に確認していませんか?

 

ゆかりんのブログより

 

「あれ?私、、、子どもが言ったことへの第一声、質問になってるかも」

 

語尾上がってるやん…

 

共感しているつもりで、確認しているのかも…ってことに気づいて自分の聞き方の癖に驚愕したのが思い出されます。

 

公園の帰り道だけじゃない。

 

子どもがぐずったとき、

 

「~したいのね?」

「~なの?」

 

共感の顔をしながら、確認ばかりしていたな、と。

 

これは別に普段の会話なら、なんでもないんだけどね。

 

聞くってことをしたいのであれば、やっているようでできてないなと気づいたんです。

 

意識しないと癖でやってることには、全く気づかなかったですね。

 

言葉としては、ほんのわずかな違いだけど、その違いの積み重ねをしているかもしれない。

 

そのわずかな違いが、「子どもへの安心感」や「子ども自身が折り合いをつける力」が大きく変わることもあるんだよな…

 

「帰りたくないんだね」

「帰りたくないよね」

「帰りたくないのね?」

 

ある人にこんなエピソードを聞いたことがある。

 

ショッピングモールのウインドウのライティング。

 

ほんのわずかに角度が違うだけで、照らされる場所は大きく変わる。

 

子育ても、何気なくやっていることを、続けてしまっている可能性があるなーって。そこに気づくだけで、ライトの角度を微調整することができるんだよね。

 

 


🎓講座のご案内

 

🗓️ 開催期間:2026年1月〜5月末
※子育てコーチング協会10周年記念・半額キャンペーン期間です

📍 日程:1月〜3月分はすでに決定済み(詳細は講座紹介記事をご覧ください)

👥 定員:3〜8名(講師の体制により変わります)

💻 形式:オンライン(Zoomを使用)

💰 受講料:通常19,800円 → キャンペーン価格 9,800円(税込)
再受講の方は 7,980円(税込)


🧩初級祭りのご案内

今回のキャンペーンでは、「子どものこころのコーチング講座(初級)」を重点的に開催します。
初級講座では、子どもとの関わりに欠かせない3つのスキルを学べます。

  • 聞き方:子どもの話を“ちゃんと聞いてるよ”と伝わる聞き方
  • ほめ方:結果だけでなく、過程や気持ちに寄り添うほめ方
  • 叱り方:感情的にならず、子どもに届く伝え方

さらに「3つのきく(聞く・訊く・聴く)」を体験しながら身につけることで、
子どもとの関係がぐっとラクになり、安心できる毎日につながります。


📩 お申し込み・お問い合わせ
👉 講座紹介記事はこちら

 

 



🌱無料メルマガのご案内

子育てや学童保育に悩む方へ、やさしく学べる無料メルマガを配信しています。登録はいつでもOK、解除も簡単です。

▶︎“3つのきく”で子どもと自分にやさしくなるメルマガ
▶︎学童の子どもがまとまる“5つの質問”を紹介するメルマガ


🏡子育てコーチング協会について

このブログで紹介している講座は、一般社団法人子育てコーチング協会が運営しています。全国で活動しており、子育てや支援の現場に寄り添った学びを届けています。

 

▶︎協会の公式ページはこちら

お疲れ様です。子育てコーチング協会インストラクターのさとさんです。

 

 

 

 

 

毎日毎日、男子を中心にメンコ遊びに熱狂しています。

 

ちなみに使っているメンコはこういうの。

 

 

🎴 ラスボスは兄だった!座布団メンコで鍛えられた最強の子ども時代

子どものころによく遊んでいたのが、メンコでした。私のやっていたメンコは、座布団を使ってやります。

 

その当時、仮面ライダーとか戦隊もののカードでやっていたかなー。勝つと相手のカードがもらえた。

 

私には5つ離れた兄がいて、家でもメンコをしてたな。私が友達から集めたカードは、ほとんど兄に取られていたという記憶になっている。

 

おかげで、ラスボス的に強い兄と戦っていたので、同級生には負けるはずがなかったんだよね。

 

今の時代にそういう遊びをすると、問題になりそうだね。

🍄 子どもの似顔絵がキャラに変身!学童で広がった創作あそびのはじまり

さて、私が学童保育で働くようになって(20年以上前の話)、3年位たったころだと思う。どんな遊びをしようか…考えていた時に、メンコしたいなって思って始めた。

 

私は小さいころからマンガの絵を見て描くのが好きで、同級生から「描いてー」って頼まれることがよくあった。

 

学童保育に働き始めたころは、ポケモンがまさにはやり始めたころで、子どもからよく言われた。

 

ポケモンかいてー

 

部屋に貼ってあったポスターを見ながら書いてたかな。

 

そのうち、子どもの似顔絵を遊びで描いてみた。すると、子どもたちも喜んじゃってね。その流れで、ある女の子の似顔絵を使って、シイタケのキャラにしてみた。どんな経緯だったか忘れちゃったなー。

 

 

こんなキャラで、「やっちゃんしいたけ」と名前を付けたんだよね。

 

すると、他の子からも「作ってー」ってリクエストが来て、子どもの似顔絵を使ったキャラを作るようになった。

 

ナス・トマト・ねこ・ウサギのキャラを使ったはず。紙に描いて、あげてたと思う。

 

それから数年たって、メンコ遊びをするときに、メンコになるものがない。だから、手ごろな厚紙を切って、それにイラストを描いて学童保育独自のメンコで遊ぶようになる。

 

✨ 汗だくで叫ぶほど夢中に!メンコ勝負が仲間を呼び寄せた日々

メンコを流行らせようと思ったんだけど、どこからスタートするといいかな…って色々考えた。

 

私の場合はこういうパターンが多い。

 

私が勝手に遊んでいる。そこに興味を持った子どもがやってくる。その子に「やってみる?」と誘って、一緒に始める。

 

当時、2年の男子だったかなー。なかなか、やんちゃな子たちで。その子たちとどうやって遊ぼうか考えていた。

 

私が一人でメンコをやっていると、そのやんちゃなグループの一番背の小さい子が興味を示してきた。実は、私の狙い通りでね。当時、まだ私も20代だったな(笑)

 

やってみる?

やってみる!

 

メンコのルールを教える。ひっくり返すか、座布団の外に飛ばすかで勝つ。

 

でも、そんな簡単にはひっくり返らない。だから、コツも丁寧に教えたよね。すると少しずつ上達していく。割とすぐひっくり返すようになった記憶がある。

 

そうなると、私とその子で毎日メンコ勝負をしていた。ひっくり返すと気持ちがいいもので、つい叫んでしまう。2人して、大声出して汗だくでメンコをしていると、その男子グループが徐々に興味を持ち始めた。

 

最初はメンコがないから、その子の似顔絵を使ってキャラを作って、その子だけのメンコを作る。自分だけのメンコをもらってうれしい子ども。

 

その子たちに、メンコのルール・コツを教えていく。次第に、メンコで遊ぶ集団ができた。

💥 ケンカも涙も全部ひっくるめて…メンコが育てた子どもたちの力

それ以来、年々メンコで遊ぶ子が増える。その都度、子どものキャラクターも増加していった。いつからだったか忘れてしまったけど、「かけ」というルールも導入した。

 

闘う相手同士で勝ったらもらえるということを前提に勝負する。互いの了解が得られて初めて成立する「かけ」。

 

「かけ」が導入されることで、さらにメンコ遊びはヒートアップした。ヒートアップに比例して、ケンカも多くなってしまったけどね。それでも、そのケンカに付き合ったり、子どもに任せたり。保護者に説明したり…そりゃ大変だったな。

 

学童保育に入所する児童の増加で、第2児童クラブも作られるようになった。そこでも、子どもの似顔絵を使ったキャラを作ってメンコ遊びをした。

 

第1・第2合わせてたくさんメンコするようになったので、大会もするようになった。職員も参加するトーナメント方式で、多い時は50人以上いたな…

 

たくさん集まっている出場者のど真ん中に座布団を置いて、見守られながら対決をする。それは半端ない緊張感で。職員も震えてたもんね。

 

そんな中、実力者確実に勝ち上がるんだ。優勝すると、みんなからの憧れの存在になってねー。それで自信をつけちゃった子もいたもんね。

 

普段、かけメンコしないのに、ひそかに家で練習をしている子もいた。全く無名の選手が、ベスト8まで行っちゃったりしてね。引っ込み思案な子だったけど、それをきっかけにメンコ集団の仲間入りしてね。

 

メンコが強いと認められる。そんな雰囲気あったもんな。

 

長くなっちゃったから、続きは次回。今のメンコ遊びについて書いていこう。

 


🎓講座のご案内

 

🗓️ 開催期間:2026年1月〜5月末
※子育てコーチング協会10周年記念・半額キャンペーン期間です

📍 日程:1月〜3月分はすでに決定済み(詳細は講座紹介記事をご覧ください)

👥 定員:3〜8名(講師の体制により変わります)

💻 形式:オンライン(Zoomを使用)

💰 受講料:通常19,800円 → キャンペーン価格 9,800円(税込)
再受講の方は 7,980円(税込)


🧩初級祭りのご案内

今回のキャンペーンでは、「子どものこころのコーチング講座(初級)」を重点的に開催します。
初級講座では、子どもとの関わりに欠かせない3つのスキルを学べます。

  • 聞き方:子どもの話を“ちゃんと聞いてるよ”と伝わる聞き方
  • ほめ方:結果だけでなく、過程や気持ちに寄り添うほめ方
  • 叱り方:感情的にならず、子どもに届く伝え方

さらに「3つのきく(聞く・訊く・聴く)」を体験しながら身につけることで、
子どもとの関係がぐっとラクになり、安心できる毎日につながります。


📩 お申し込み・お問い合わせ
👉 講座紹介記事はこちら

 

 

 


🌱無料メルマガのご案内

子育てや学童保育に悩む方へ、やさしく学べる無料メルマガを配信しています。登録はいつでもOK、解除も簡単です。

▶︎“3つのきく”で子どもと自分にやさしくなるメルマガ
▶︎学童の子どもがまとまる“5つの質問”を紹介するメルマガ


🏡子育てコーチング協会について

このブログで紹介している講座は、一般社団法人子育てコーチング協会が運営しています。全国で活動しており、子育てや支援の現場に寄り添った学びを届けています。

 

▶︎協会の公式ページはこちら

お疲れ様です。子育てコーチング協会インストラクターのさとさんです。

 

 

 

 

 


“訊く”は耳がひらいたあとに

問いかけは、安心の土台の上にそっと差し出すもの


🧭はじめに

 

「訊く」って、案外むずかしいんです。子育てコーチング協会では、「質問」よりも「聞く」を大切にしています。

 

コーチングというと、「質問して答えを引き出す」っていうイメージがあるかもしれません。それは、ビジネスの場面では有効なこともあると思います。

 

でも、子育てでいちばん大切なのは、安心感を与えること
 

そのためには、まず「聞く」ことが土台になるんです。土台ができてはじめて、「訊く」が生きてくる。


そうじゃないと、問いかけが“誘導”になってしまうこともあるんですよね。
 

無意識のうちに、子どもを答えに向かわせてしまうこともある。

 

だからこそ、今回のテーマは「訊く」。問いかけることの意味を、もう一度見つめてみたいと思います。

 


👧娘の自由研究と「耳がひらく」瞬間

夏休みの終わり、娘(当時小4)が自由研究を決められずに困っていました。「今日中に決めて」と妻が伝えると、娘は黙り込んでしまって。

 

わたしも最初は、「どうするの?」「やってみたいことないの?」と問いかけてみたけれど、返事はありませんでした。
 

ただ、ふと気づいたんです。
 

娘は“自由研究ができない”ことに困っているんじゃなくて、「一緒に考えてほしい」って思っていたんだって。

 

だから、わたしは娘の隣に座って、こう言いました。
 

「じゃあ、一緒に考えようか。」

 

そのとき、娘の表情が少しやわらいで、目が合いました。そして、ぽつりぽつりと話し始めたんです。

 

「コロナワクチンのこと」

「10円玉の実験」

「トウモロコシの実の数」
 

3つのアイデアを出してくれました。

 

そのとき、わたしは思いました。
 

“訊く”って、ただ質問することじゃない。“一緒に考えるよ”という姿勢が、子どもの耳をひらいてくれるんだなって。

 


🧒「遊びたい」の奥にある気持ち

学童で「〇〇くんが遊んでくれない」と言ってきた男の子がいました。わたしはまず、こう返しました。

 

「そうか、遊んでくれなかったんだ。」

 

その言葉に、彼はうなずいて、少しだけ表情がゆるみました。そのとき、わたしは思ったんです。
 

“耳がひらいた”なって。

 

だから、そこで初めて問いかけてみました。
 

「どうして遊びたかったの?」

 

すると彼は、「昨日は一緒に遊べたから、今日も遊べると思った」と話してくれました。その言葉の奥には、「昨日楽しかった」「今日も仲良くしたかった」そんな気持ちが隠れていたんだと思います。

 

問いかけることで、子どもの“言葉にならない気持ち”に近づけることもあるんですね。
 

でもそれは、まず受け止めることができたからこそ。「訊く」は、耳がひらいたあとに、そっと差し出すものなんだと思います。

 


🪞まとめ

「訊く」は、答えを引き出すためのものではなくて、気持ちに寄り添うための問いかけなんだと思います。

 

「なんで?」よりも、「どうしたかった?」「どう感じた?」といった問いかけが、心を開く鍵になることもあります。

 

でもそれは、「聞く」という土台があるからこそ。
 

安心感の上にある問いかけは、子どもとの関係を深めてくれるんです。

 

わたしはそれを、「耳がひらく」と表現しています。“聞いてもらえた”という実感があるとき、子どもは問いかけに耳を傾けてくれる。その瞬間に、関係がひらいていくんです。

 


💬おわりに

あなたは最近、どんな“訊く”をしましたか?


子どもとのやりとりで、「訊いてよかったな」と思った場面はありますか?

 

よかったら、コメントやメッセージで教えてくださいね。

 

次回は「3つのきく」シリーズのラスト、「聴く」について書く予定です。
 

子どもの“心の奥の声”に、どう耳をすませるか。よかったら、また読みにきてくださいね🌿

 

このシリーズは全3回です。

  • 🍀 第0回:「“きく”って、なんだろう?」

  • 🍀 第1回:「“そうなんだね”の力」(聞く)
    子どもの話を、ただ受けとめる。“聞く”の力は、安心の土台になる。
    👉記事はコチラ
     

  • 🍀 第2回:「“訊く”は耳がひらいたあとに」(訊く)
    子どもに質問するタイミングと、問いかけのやさしさ。“訊く”は関係性の橋。
    👉記事はコチラ
     

  • 🍀 第3回:「聴くは、自分のこころの声に耳をすますこと」(聴く)
    怒りの奥にある“本音”に気づくこと。自己受容が、子どもとの関係をやわらかくする。
    👉 記事はコチラ

 

 


🗓️1月スタート|子どものこころのコーチング講座のご案内

「ちゃんと聞いてるつもりなのに、伝わらない…」
「怒りたくないのに、つい怒ってしまう…」
 

そんな日々の子育てに、少しだけ“やさしさ”を取り戻してみませんか?

 

この講座では、子育てコーチング協会で学んだ**「聞く・訊く・聴く」=3つの“きく”**を、実際に体験しながら身につけていきます。
忙しい毎日でも続けられる、やさしい関わり方のヒントが詰まった時間です。

🌟こんな方におすすめです

  • 学童保育を利用しているお子さんのママ
  • 発達障害・グレーゾーン・支援級などのキーワードが気になる方
  • 子どもとの関係性を、少しでも安心できるものにしたい方

📍講座詳細(2025年1月開講予定)

  • 定員:3名(少人数でじっくり学べます)
  • 場所:オンライン(Zoomを使用)
  • 受講料19,800円 → 9,800円(税込)
    ※子育てコーチング協会10周年キャンペーン価格です
  • 申し込み開始:12月より受付スタート
  • 持ち物:筆記用具のみ

📩お申し込み・お問い合わせ

フォームまたはメールにて受付予定です。
詳細は こちらの講座紹介記事 をご覧ください。

 

 


 

 

 

 

 

 


【登録無料のメルマガ】

子育てに悩んでいる方向け

誰も教えてくれない 「3つのきく」 子どもとなかよく、自分ともなかよく

 

学童保育で悩んでいる方向け

学童保育の子どもたちがまとまる5つの質問

 

 

お疲れ様です。子育てコーチング協会インストラクターのさとさんです。

 

 

 


📝 宿題につきっきりになると終わらなくなる理由

学童保育でよくある困りごとのひとつに、「宿題がなかなか進まない」というものがあります。


特に新人支援員さんは、子どもに呼ばれるとついそばに行ってしまい、気づけばずっと付き添っている…という状況になりがちです。

 

でも、これを繰り返すと、子どもは「先生がいないとできない」状態になってしまいます。
 

支援員の仕事は、本来は子どもが一人でできるようになる力を育てること。
 

それなのに、つきっきりになるほど、逆に自立から遠ざかってしまうという矛盾が生まれます。

 


🔍 宿題が進まない本当の理由

実は、宿題が進まない一番の原因は「問題が難しいから」ではありません。


多くの子どもは、問題文を読む前の“入り口”で止まってしまうのです。

 

読みたくない

めんどくさい

そもそも宿題をしたくない

 

この「最初の一歩」が重いだけで、読み始めれば意外と自分で進められる子が多いのです。

 

だから、支援員がつきっきりで教える必要はありません。
 

必要なのは、入り口のハードルを下げる、ほんの少しの手助けだけです。

 


🌱 新人支援員がつきっきりになってしまう理由

新人支援員さんほど、子どもに呼ばれるとすぐに行ってしまいます。
 

その背景には、こんな“心の声”があります。

 

・助けてと言われたら行かなきゃ
・待つと悪い気がする
・断るのが怖い

 

つまり、「待つ」ことに罪悪感があるのです。
 

ここに気づけるかどうかが、とても大切になります。

 

さらに、子どもは若い支援員が大好きです。
 

  • 一緒に遊んでくれる
  • 反応がいい
  • 優しい

 

だから、宿題の時間も「先生来て!」となりやすい。


でも、新人支援員は一人、子どもは三十人。全員に付き合うことは不可能で、ここで矛盾が生まれます。

 


🎒 宿題の時間は“最初の一歩だけ”でいい

宿題につきっきりになる必要はありません。むしろ、つきっきりになるほど子どもは自分でやらなくなります。

 

支援員がやるべきことは、とてもシンプルです。

 

  • 問題の場所を指で示す
  • 最初の一文だけ一緒に読む
  • 「ここまで読めたら次も自分でね」と伝える

 

これだけでほとんどの場合は十分です。時間にして10〜20秒ほど。それだけで子どもは自分で進められるモードに入ります。

 


🧭 宿題よりも「遊び」でこってり関わる

宿題の時間で距離を取るためには、遊びの時間でしっかり関係性を作ることが大切です。

 

宿題は「自力で取り組む習慣」を育てる時間
遊びは「関係性を育てる時間」

 

新人支援員さんには、宿題よりも遊びの時間にこってり付き合ってほしい。


遊びで関係性の“貯金”ができていると、宿題の時間に少し距離を置いても、子どもは安心して取り組めます。

 


🪞 3つのきくと新人支援員の成長

私が大切にしている「3つのきく」の中でも、特に“自分のこころの声を聴く”ことは、新人支援員にとって大きな学びになります。

 

助けたい
断れない
待てない

 

こうした心の動きに気づけると、つきっきり支援から抜け出すことができます。


そして、子どもが自分でできる力を育てる関わり方へと変わっていきます。

 

宿題問題は、この本がおすすめだよ!

 

 


🌈 おわりに

宿題につきっきりになるのは、優しさから生まれる行動です。


でも、本当に子どもの力を育てるのは「最初の一歩だけ手伝って、あとは見守る」関わり方です。

 

新人支援員さんが自分の心の声に気づき、遊びで関係性を育て、宿題では距離を取る。

 

このバランスが整うと、子どもたちは自分でできる力をどんどん伸ばしていきます。

 


🎓講座のご案内

 

開催期間:2026年1月〜5月末
※子育てコーチング協会10周年記念・半額キャンペーン期間です

日程:1月〜3月分はすでに決定済み(詳細は講座紹介記事をご覧ください)

定員:3〜8名(講師の体制により変わります)

形式:オンライン(Zoomを使用)

受講料:通常19,800円 → キャンペーン価格 9,800円(税込)
再受講の方は 7,980円(税込)


🧩初級祭りのご案内

今回のキャンペーンでは、「子どものこころのコーチング講座(初級)」を重点的に開催します。
初級講座では、子どもとの関わりに欠かせない3つのスキルを学べます。

  • 聞き方:子どもの話を“ちゃんと聞いてるよ”と伝わる聞き方
  • ほめ方:結果だけでなく、過程や気持ちに寄り添うほめ方
  • 叱り方:感情的にならず、子どもに届く伝え方

さらに「3つのきく(聞く・訊く・聴く)」を体験しながら身につけることで、
子どもとの関係がぐっとラクになり、安心できる毎日につながります。


📩 お申し込み・お問い合わせ
👉 講座紹介記事はこちら

 

 

 

 


🌱無料メルマガのご案内

子育てや学童保育に悩む方へ、やさしく学べる無料メルマガを配信しています。登録はいつでもOK、解除も簡単です。

▶︎“3つのきく”で子どもと自分にやさしくなるメルマガ
▶︎学童の子どもがまとまる“5つの質問”を紹介するメルマガ


🏡子育てコーチング協会について

このブログで紹介している講座は、一般社団法人子育てコーチング協会が運営しています。全国で活動しており、子育てや支援の現場に寄り添った学びを届けています。

 

▶︎協会の公式ページはこちら

お疲れ様です。子育てコーチング協会インストラクターのさとさんです。

 

 

 


🔰第1回:「“そうなんだね”の力」

〜子どもの話を、ただ受け止めるということ〜

 

 

🟡はじめに

「聞く」って、何をすればいいんだろう?


そう思ったとき、わたしが最初に意識したのは、「そうなんだね」と受け止めることでした。
 

アドバイスも、問いかけも、共感もいらない。ただ、話をそのまま受け止める。
 

それだけで、子どもとの関係が変わり始めたんです。

 


🟢「そうなんだね」と言ってみたら(学童保育の実例)

ある男の子が泣いていて、とても怒っていたんです。そばに行って「どうした?」と声をかけても、何も言ってくれません。そこで、みんなのいない場所にそっと移動して、しばらく黙ってそばにいることにしました。


泣き声も怒りも、少しずつ静まってきた頃。

 

さと「どうした?」
男子「だって、〇〇ちゃんが押してきて、そのせいで絵本バックが汚れた。」


さと「そうなんだね。」

 

そのひと言で、彼の表情が少しやわらいだように見えました。そのあと、悔しかった気持ちをぽつぽつと話してくれたんです。

 

男子「だって、汚れたもん。もうイヤだ!…もう!…イヤだし!…」
さと「わかったよ。教えてくれてありがとう。その子には伝えておくからね。」

 

周りの話も聞いてみると、どうやら押したわけではなく、ぶつかっただけだったようでした。


そこで、〇〇ちゃんにも声をかけました。

 

さと「押されたと思ったんだって。それで絵本バックが落ちたんだ。」
〇〇ちゃん「わかった…」

 

男の子はその様子を少し離れたところから見ていました。謝ってもらったわけじゃないけれど、なんとなく気持ちが落ち着いたようで、ランドセルを片づけて、着替えを始めていたんです。

 

さと「絵本バックは、乾かしとくから。帰りに忘れんでね。」
男子「うん!」

 


🟣「ただ言いたかっただけ」の気持ちを受け止める

ある日、女の子が帰ってきて、同級生にされた嫌なことを話そうとしたとき、周りの大人にこう言われたそうです。


「あなたにも悪いところがあったんじゃないの?」

 

その瞬間、彼女は「もういい!」と怒って、わたしのところに来て、あらためて話し始めました。

 

女子「〇〇ちゃんがね、悪口言ってきて、すごいむかつく!」
さと「そうなんだね」
 

女子「そう!ほんとに」
さと「そうか、怒ってるんだ」
 

女子「そう、怒ってるの」
さと「そうなんだね」
 

女子「うん」

 

それで終わったんです。
 

子どもは、ただただ言いたかった。それを聞いてほしかったんだなって、思いました。

 

でも、つい大人は“解決”しようとしてしまう。原因を探したくなるし、正しさを持ち出したくなる。


でも「聞く」は、そういう反応を手放して、ただ受け止めること。それだけで、子どもは安心して話せるんです。

 


🔴「聞く」は、なにもしないことじゃない

「そうなんだね」と言うだけって、簡単そうでむずかしい。


つい、理由を訊きたくなるし、励ましたくなるし、正したくなる。
 

でも、「聞く」は、子どもの気持ちをそのまま受け止めること。
 

それは、なにもしないことじゃなくて、“関係を育てる行動”なんだと思います。

 


💬読者への問いかけ

あなたは最近、「そうなんだね」と言って、子どもの話を受け止めたことありますか?


それはどんな場面でしたか?

 


🟠おわりに

「聞く」は、3つのきくの最初のステップ。


次回は、「訊く」について。問いかけが、子どもの気持ちを引き出す力になることを、お話しします。

 

  • 🍀 第0回:「“きく”って、なんだろう?」

  • 🍀 第1回:「“そうなんだね”の力」(聞く)
    子どもの話を、ただ受けとめる。“聞く”の力は、安心の土台になる。
    👉記事はコチラ
     

  • 🍀 第2回:「“訊く”は耳がひらいたあとに」(訊く)
    子どもに質問するタイミングと、問いかけのやさしさ。“訊く”は関係性の橋。
    👉記事はコチラ
     

  • 🍀 第3回:「聴くは、自分のこころの声に耳をすますこと」(聴く)
    怒りの奥にある“本音”に気づくこと。自己受容が、子どもとの関係をやわらかくする。
    👉 記事はコチラ

 

 

 


🗓️1月スタート|子どものこころのコーチング講座のご案内

「ちゃんと聞いてるつもりなのに、伝わらない…」
「怒りたくないのに、つい怒ってしまう…」
 

そんな日々の子育てに、少しだけ“やさしさ”を取り戻してみませんか?

 

この講座では、子育てコーチング協会で学んだ**「聞く・訊く・聴く」=3つの“きく”**を、実際に体験しながら身につけていきます。
忙しい毎日でも続けられる、やさしい関わり方のヒントが詰まった時間です。

🌟こんな方におすすめです

  • 学童保育を利用しているお子さんのママ
  • 発達障害・グレーゾーン・支援級などのキーワードが気になる方
  • 子どもとの関係性を、少しでも安心できるものにしたい方

📍講座詳細(2025年1月開講予定)

  • 定員:3名(少人数でじっくり学べます)
  • 場所:オンライン(Zoomを使用)
  • 受講料19,800円 → 9,800円(税込)
    ※子育てコーチング協会10周年キャンペーン価格です
  • 申し込み開始:12月より受付スタート
  • 持ち物:筆記用具のみ

📩お申し込み・お問い合わせ

フォームまたはメールにて受付予定です。
詳細は こちらの講座紹介記事 をご覧ください。

 

 


 

 

 

 

 


【登録無料のメルマガ】

子育てに悩んでいる方向け

誰も教えてくれない 「3つのきく」 子どもとなかよく、自分ともなかよく

 

学童保育で悩んでいる方向け

学童保育の子どもたちがまとまる5つの質問