FT-991をPCでコントロールするDSCW(モールス通信対応)の備忘録(2019.7.10)  | 惣治の日々

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今日は、一日中雨模様。

部屋に籠って、何かしようと考えていると、そういえばアマチュア無線のモールス信号の解読(デコード)みたいのがあって、

今どうなっているんだろうと検索。

実際に無線機(リグ)に接続して実用的に使用するアプリケーションとモールス信号を覚えるための訓練アプリケーションがあって、

訓練アプリケーションは

A1A Breakerがお勧め。

 

今日は、FT-991という無線機とノートPCをUSB接続して、モールス符号の解読、自動送信等ができるアプリケーションをインストールして試してみました。

その備忘録です。

 

まず、ヤエスの無線機でUSB接続ができる機種は最近の機種。

USB接続の前はシリアル接続が主流。USB接続するには、PCにUSB接続で仮想ポートをセットするドライバーが必要

大事なのは、無線機をUSB接続前にドライバーを入れておくこと。専用のドライバーを入れずに接続すると変なドライバーが割り当てられて誤動作や事後のインストールに支障がでるそうです。

 

http://www.yaesu.com/jp/amateur_index/driver/GetStart.html

 

FT-991用のドライバーをインストール。

すると、仮想COMとして7、8番が有効になっています。

接続の準備ができたら、今回トライするアプリケーション

Digital Sound CW Morse Code Receive & Transmit application(DSCW)をインストールします。

https://ja3clm.sakura.ne.jp/

JA3CLM 高木さんが開発、配布、2006年から開発されているようで、現在バージョン18で2018年6月に公開されているようです。

 

欧文、和文対応  凄いなー ('Д')

 

 

PCのドライバーもDSCWのインストールもスムーズにいったのですが、送信やマクロの編集にちょっと「肝」があったのでその備忘録

DSCWのヘルプメニューは充実しています。

 

FT-991のメニューで設定する項目がある。必須(設定を確認する。)

セットMENU
060 PC KEYING “RTS” PCのKEY Control設定と合わせる。 DTSの設定もできるようだけど設定を統一しないとちゃんと動かない。
070 DATA IN SELECT “REAR”
070 DATA PTT SELECT は、“RTS”に設定

 

無線機のモードはCW-LSB又はCW-USB

 

PC側のアプリケーション側の設定

Sound Deviceはマイク(USB Audio CODEC)を選択

信号入力で、右又は左を選択これで、音声信号が取り込まれる。受信した音声の信号がグラフィックに出る。

COM設定では仮想COMが7と8出来ていたが、8が対応していた。

USB to UART Bridge 8:standard 7:enhanced

Key Control設定では FT-991でセットしたRTSを選択

DrawはCWを選択

GraphicはFFTを選択すると信号の強度をみながら同調させやすい。

TX Editのチェックボックスにチェックが入ると、送信停止して編集し、チェックを外すと送信される。

TX Editのチェックボックスにチェックがないと、キー入力するたびに送信する。

 

マクロの編集はマクロボタンの上にカーソルを置いて右クリックで編集画面が出る。

編集したら、名前を付けて保存する。保存しないとDSCW再起動の度に初期設定が必要、マクロも初期状態に戻るので、設定を変えたら保存する。再起動したら設定ファイルを読み込んで使用すれば、COM設定、マクロ等が設定時に戻る。

ターボハムログと連携できるので、ターボハムログを起動してからDSCWを起動すれば

交信中に相手のコールサインなどをDSCWに入力すれば、ターボハムログに転送できるので便利。


 

今回FT-991の送信受信を手持ちのFT-817を相手に試験しました。

原則的には送信調整はダミーロードを使うところですが、周波数を50MHz帯の空いてる周波数を小電力で使用

今回FT-991で送信出力を最小にして通常アンテナで送信、FT-817は50MHz用フロントホイップアンテナで対応。

この2台で送受信の動作確認ができました。

動作確認後は、7MHz帯で実際の交信を受信して動作確認。

 

感想は・・・・

モールスのデコード モールス信号を文字に復号するのは やはり人間の耳が有利かな。実際に交信されているモールス符号はかなり癖のある信号が多いです。早さが変わったり、符号の間が狭かったり・・・・やたら長点が長かったり・・・。

機械、アプリケーション、プログラムなので、規則通りに短点長点間隔がなっていないと違う符号になってしまう。

人間の耳は、脳は、あいまいでも、良いほうに解釈して ちゃんと符号として認識できたりする。

 

なお、このアプリケーションで完全に復号されるということは、送信側が正しい符号を送っているということです。

美しく、正しい符号を送りたいと思います。

 

それが・・・おそらく、品格あるモールス通信につながると思います。

癖があるのがかっこいいのではなく、相手がきちんと取れる、そういう正しい符号がかっこいいのだと思います。

 

今回、PCと無線機の接続と制御アプリを試しましたが、やっぱり私は手動の手縦振れ電鍵が好きですな。

そして、自動じゃないよと分かるような符号を ちょっと送ってみたりする。これはちょっと自己顕示・・なのですがね。( ´艸`)

 

 

 

凄いアプリケーションを開発して、公開されるものだと感心、感謝です。

次から使いたいときには10分程度で使える状態になると思います。本日の作業完了
 

 

お終い