少し自慢になるが、
私は中学までは家でほとんど勉強することなく
だいたい学年で10番以内だった。
実はちょっとした秘訣がある。
それを教えてくれたのは父親だった。
昔から父は少し変わったところがあって
本人はいたってちゃらんぽらんなのに
言うことは結構核心を突いているのだ。
小学4年生の頃
「本当の勉強の仕方を教えてやる」
ある日唐突に聞いてもいないのに
親切の押し売りが始まった。
「テストの前日に勉強してもダメだ。
テストが終わったら全部忘れるだけだ。
まず一切勉強しないでテストを受けろ。
0点でもいい。
その代わり間違えた問題を後で徹底的にできるようにしろ。
次に同じ問題が出されたら必ずできるレベルまで何度も繰り返せ。
それ以外は一切勉強しなくていい」
実際その通りにやった。
テストを返してもらったら必ず間違った問題を先生に聞いた。
繰り返し同じ問題を解いた。
一番変わったのは授業の解釈力だった。
一夜漬けの勉強が「点」であるのに対して
父の勉強法は「線」になり、「層」になり
知識が積み重なっていく。
成功曲線を描いて成績は上がっていった。
なるほど、全てにツボとコツがある。
しかし残念ながらこの方法は
高校に行ってからは通じなかった。
何事にも王道というものがある。




