先日、渋谷のプラネタリウムがある
文化センターで企業研修を行なった。
昔から夜空を眺めるのが好きだったから
東京に出て来たばかりの頃は
よくプラネタリウムに通ったものだ。
当時は渋谷駅に直結した文化会館に
大きなプラネタリウムがあった。
館内に入ると空気が変わる。
冷んやりとして、ドーム型の天井に包まれた
時空を超えた小宇宙がそこにあった。
館内の中央には
例えるなら
昆虫型の宇宙生命体のような
巨大な投影機が居座っていた。
プラネタリウムの中では
時間はゆっくりと流れる。
投影機のたくさんの目玉が目を覚ますと
満天の星空が現れ、
そこにいる
全ての者を飲み込んでしまう。
そして千光年という
途方もない
時間と距離の関係が
命の小ささと大きさを感じさせ
心の疲れやわだかまりから解放される。
数年前
そのプラネタリウムが取り壊されたと聞いて
ずいぶんと寂しい思いをしたのだが、
新しく立て直された文化センターに
当時の投影機が展示されていた。
建物の場所が変わっていたので気づかなかったが
行き先も分からないまま転校してしまった昔の友達に
突然ばったり会ったときのように
胸が少し熱くなった。
今はもう動かない。
目を閉じたまま
宇宙はどんな夢をみているのだろうか?
