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![ゲロー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/038.png)
じゃあ、どうなりたい?
何を、していきたい?
どこに、行きたい?
どんな人と、やっていきたい?
私は、どう在りたい?
自分と対話し、焦点を合わせる。
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人から人へ、命のバトンはめぐり
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■西表(いりおもて)島の人々①の続き。
さて、思い返しながら
いりおもての旅、ふたたび。
こんにちは。
想いを引き出す筆文字作家
佐久間夕子です。
到着した次の日は、妹と
のんびり、過ごし
豊年祭の、手伝いは
2日後からでした。
2日目。
感覚がなんとなく、おかしい。
言葉で、説明しずらい
微妙な、空気の違和感。
毎時、00分になると、音楽が鳴る
壁掛け時計が
もう昼過ぎなのに
2回ぐらいしか鳴ってない。
そういえば、朝から
自分の顔が、いつもと違ってて
鏡をみるたび
あれ?と思った。
そんな、わたしの違和感を見て
妹が「あぁ、司さまの、クモリが
今日から始まってるんやわ。」
祭りの時、神さまに遣える女性
司(つかさ)さまが
祭りの前日から、祈りの為
御嶽(うたき)に、こもることを
クモリと言うと、教えてくれた。
あぁ、空気の微妙な、違和感はこれか。
時間がねじれ始めたんだ。
もう、神事は
始まってるんだ。
やっぱり神々の島なんだと
つくづく感じながら
明日、必要な
氏子の方々の料理を作る。
島に、仕出し屋さんは、ないので
海からの恵みと
大地からの恵みで
たとえ、300人の結婚式だろうと
島の女性たちは
なんでも、自分たちで料理する。
島の人たちは
男性も、女性も、かっこいいのだ!!
唯一、写真を撮っていたのが
デザートのゼリー♡
そして、いざ!
ミーシャン(御神酒)作り。
昔は、この島でも、生娘が
口で噛んで作っていたという。
映画『君の名は』の世界。
炊いたお米と、生米などで
今は、ミキサーで作る。
モーターが熱く
焼き切れそうになるので
冷やしたり、休ませたりしながら
ひたすら、ミキサーにかける。
作らせて頂きます、と
柏手を打ち、作り始めるも
こー見えて私、けっこうフラフラ。
この時点で、夜中2時。笑
妹が、味をみながら
泡盛をまぜると、発酵していく。
気が引き締まる作業。
神聖な御神酒。
ずっと、考えてた。
どうして神さまは、この土地の霊力は
ミーシャンを、私に作らせることを
許したんだろう。
どうして、明おじの最後のお米で作る
今なんだろう。
わたしの役割は、なんだろう。
ずっと考えてたけど
わからないままなのです。
今年、材料のお米は
明おじが、育ててくれた
最後のお米を
精米してくれたものでした。
司さまは、代々その家系の長女が世襲し
チヂビは、その補佐として
長男が世襲する。
明おじは、チヂビという
大切な役割を、受け継いでた人でした。
病気で、旅立たれ
私が、彼について語ることは
慎みますが
明おじの、受け継いだ時の想い
守りたかったもの
残したかったこと
引き継ぎたかった想いは何だろう、と
思いを馳せる。
と同時に
あぁ、もう全部伝わってるなぁ。
とも思いました。
彼らは、気持ちの全部を
共有してる。
たとえ、明おじが
アレを伝えておきたかった、と
思ったことがあったとしたら
それさえも、彼らはわかってる。
そして、それを
引き継いでいく。
妹が、ポツリと言いました。
きっと、それぞれの場所で
ふとしたタイミングで
誰もが、同じことを思ってる。
「 とうとう明日。
明おじのいない、豊年祭が始まるんだ。」
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