酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」 -3ページ目

日本酒の古酒 ②-1

酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」

▲この2坪の冷蔵庫の中で長期熟成酒(古酒)の数々がひっそりと眠っています。



今回は、2回に渡り「酒人」ではなく、酒について語る=まさに酒語(さけがたり)です。

尚、神戸新聞社のウエブ、マイベストプロ神戸のコラムと重複していますがご容赦ください。



まず、昨晩飲んだお酒について少しお話したいと思います。


以前、およそ数年前まで定期的にご注文のあったお酒で、その後、ご注文が

途絶え在庫として残ってしまっていたお酒です。


零℃の冷蔵庫で保管していたお酒で、2004年の4月から保管していたお酒です。

しかも生酒です。


生酒は、低温保管であっても長期熟成には向かない、と業界では言われて

います。

実際、以前飲んだ花山酒店の冷蔵庫で熟成させた生酒は、見事に味わいが

劣化していて飲めない状態に変化していました。


ということで、ほとんど期待せずに6年古酒の栓を開け、ひと口飲んでびっくり。


思わず「化けてる、ええやないの」。


このお酒の本来の味わいは、しっかり頭に入っていて、口の中にその味わいを

いつでも再現できます。


それが昨晩の味わいは、全く別の味わいに変化していたのです。


具体的に言いますと、元の味わいは、

「味は薄めでサラリとした口当たり、甘みも感じさせるソフトな飲み口で

“上立ち香”も“含み香”も華やか」というタイプなのです。


それが、昨晩は

「口に含むとまろみのあるクリーミーな酸味がピリピリと舌を刺激、引き締まった

辛さを感じさせ、ナッツ様の香りと調和して、後味は、スッと切れていく」という

味わいに変化していたのです。


だから「化けてる」のです。


次回へ続きます



今日の「酒人」は、森嶌様ご夫妻です


酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」



今日は、朝からしっかりと降り続く雨、 まさに梅雨のど真ん中という感じです。


そんな雨の中、ご遠方から花山酒店にご来店いただきまして森嶌様、本当に


有難うございます。


西宮市にお住まいの森嶌様ご夫妻、お酒はもちろんいつもご一緒に召し上がら


れるとのこと。


お話しを伺いますと、「美味しいお酒へのこだわりと出費は、何を差し置いても


最優先します」との、地酒屋といたしましては、涙の出そうな嬉しいお言葉を


奥様よりいただきました。


奥様は、かつてOL時代に、日本酒のお好きな先輩から、「始めは、冷酒の辛口


タイプから飲むといいよ」とアドバイスされて飲み始められて以来、地酒のファンに


なられたそうです。


「一度もはずれがない」ということで、今はずっと当店でお買い上げいただいて


いますが、御主人様は、お酒を飲み始めた頃に、美味しい地酒を品揃えされて


いる酒屋さんと出会われて、それ以来、ずっと地酒を召し上がられておられます。



因みにお二人は、私もお父さんの時代からよく存じ上げている奈良市奈良町の


「春鹿」さんのお蔵まで時々行かれるそうで、ご長男の今西社長さんとは、大変


懇意になられておられます。ひょっとしたら、お蔵の最新情報は私よりお詳しいかも


しれませんね。



さて、お二人とのお話は、「現代居酒屋考」にまで及びましたが、結論といたし


ましては、「居酒屋さんが、自らの舌で選ばれたお酒の品揃えをしていただき、


お客さんにお酒のお話やらアドバイスをして欲しいですね」というようなところに、


本日の所は落ち着きました。


森嶌様ご夫妻、今日はプログへのご協力、本当に有難うございました。



無垢の会〈純米酒とフランス料理の夕べ〉:アランシャペルにて開催

酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


「無垢の会」は、(有)花山酒店主催で、平成元年から毎年6月9日に神戸ポート


ピアホテルで開催、今年で第22回目となる“純米酒とフランス料理を楽しむ


夕べ”です。


開催日の6月9日は、純米酒が「純真無垢なるお酒」ということで、無垢を6月と


9日にかけたものです。写真は、開会1時間前の歓談の様子です。


右から小久江料理長様、花山酒店の主、上野寛、そして日本名門酒会の


安福氏。彼には、受付から司会まで第一回からずっとこの無垢の会に


協力いただいています。


そして、私より先に到着されていた宮城県の一ノ蔵、鈴木常務様です。




酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲開会のご挨拶をされるアランシャペルの小久江次郎エグゼクティブ料理長様と


佐々木康二料理長様。 当日は、本当に素晴らしいお料理を有難うございました。





酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲ 東京出張中の月の桂の増田社長様の代理で奥様がご参加いただきました。


京都は伏見より本当に有難うございました。


ご結婚された年も、ご長男誕生の年も無垢の会の会場にベビーベッドを置いてまで


ご夫婦でご参加くださいましたね。あの時は、本当に感激でした。


あの時のご長男さん、今年くらい大学生では?


さて、今年のご提供酒は、デザートに合わせて発泡性純米にごり酒の新商品


その名も「龍馬に恋して」です。


▼ シャーベットにもこのにごり酒が使用されていて、まっこと爽やかでした。


酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」



酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲ 富久錦の稲岡幸一郎社長様のご挨拶。


ダイエットの効果が少し現れてきているように感じたのは私だけでしょうか。



▼ 下のお料理は、本日の富久錦さんのご提供酒、純米熟成酒に合わせた


「フォアグラのフラン」に「ふかヒレのコンソメスープ」です。


酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


この相性は、超のつくベストマッチ。


毎回、お酒を事前にテイスティングされ料理を合わせられる小久江料理長様の


凄みを感じさせられたひと時でした。


この相性には参加者一同、まさに感激、会場が一時ざわめきました。



酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲ 広島県は西條よりご参加の賀茂泉さんの前垣常務様。


前垣様とは、日本名門酒会の平成21年と22年の品質管理委員をご一緒して


います。


本日は、純米吟醸酒 「山吹色の酒」のご提供です。


▼ 合わせるお料理は、「オマール海老のロティ、冬瓜のラグーに乗せて」。


これがまた素晴らしい調和を見せてくれました。


酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」




酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲ 岡山県の寄島、嘉美心の藤井社長様です。毎年10月から3月の蔵の酒造


期間中は、蔵から出ずに造りに専念されるという父親譲りの習慣を守られています。


その代わりというとなんですが、4月から9月は日本全国のみならず、このスタイル


にて世界中を、試飲会、営業にとまさに飛び回られているタフガイです。


今日の提供酒は、アペリティフとしての低アルコール清酒の「木陰の魚」と


特別純米酒の「桃花源」、合わせたお料理は近海産シビマグロのマリネとほたて、


アボカドのわさびマヨネーズ和え。とても相性の良い取り合わせでした。




酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲ さて最後のご紹介となりました、宮城県の一ノ蔵さん、鈴木常務様です。


無垢の会には、第一回から四回までは、なんと彼のお父様の故鈴木和郎社長様


(当時)にご参加いただきました。


これも御縁と申しますか、お父上のお引き合わせかと思ったりいたします。


しばらく途切れていましたが、3年前から再びご参加いただいております。


遠路本当に有難うございます。


本日のご提供酒は、特別純米樽酒、樽酒のご提供は22年間の無垢の会でも


初めてでした。


牛ホホ肉の煮込み 粒マスタード風味とのハーモニーを楽しませていただきました。



酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


無垢の会の翌日6月10日が、ご結婚10周年というご夫婦がいらっしゃって、


主催者の花山酒店より、アランシャペルさん特製のケーキをプレゼント。


ご参加の皆様とお祝いさせていただきました。


午後9時過ぎ、来年の6月9日の再会を祈念して、今年の無垢の会を閉会


いたしました。


なごり惜しく、会場から去りがたい方々の語らいが続きました。


お酒塾「田植え風景」

酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


田んぼの場所は、三田市下須磨田という花山酒店から車で約1時間の山間地に


あります。



酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」


▲田植えの当日(5月30日)は、よく晴れた日差しの強い一日でした。


田んぼの水も時間とともにあったまり、ぬるま湯のようで心地よい感触でした。



酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」

▲ ベテラン組? 黙々と整然と迅速に。




酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」

▲ あっ ! 人が、人が、燃えている! のではなく、網の上の牛の肉が燃えている


のです。田植え後の「さなぼりバーベキュー」の準備中です。


田んぼのオーナーでもあり、三田市を中心に料飲店を何軒か展開されておられる


福助グループのオーナー、福西様の食材手配や調理のおかげをもちまして、


美味しいお肉、野菜のオンパレード、参加者全員大満足でした。


福西様、いつもながら本当に有難うございました。


右の人物は、焼き場担当の我らのスタッフなのですが、炎をただ茫然と眺めている


だけでありました。


今日の「酒人」は、岩永様です

酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」

去る5月30日に神戸酒林会の体験イベント「お酒塾」の田植えが開催されました。


今回の田植えは、日本酒により親しんで頂くために、米作りからお酒造りまでの要所


要所にご参加、体験をしていただこうという企画の一環です。


写真の岩永様は、昨年もこの「お酒塾」で田植えから蔵体験までご参加された方の


お一人で、今年も、ご友人や娘様ご夫婦とご一緒に参加していただきました。


岩永様は、神戸市のシルバーカレッジの14期生で、3年生の時の9名でのグループ


学習で、食の安全に関心をもたれ、道の駅の農産物や日本の伝統文化である


日本酒の実態調査をされて、その研究成果を「食の安全を訪ねる」というA4版・


30ページの冊子にまとめられました。


私も読ませていただきましたが、実体験に基づく充実した内容で最後まで


一気に読み進みました。


その時の日本酒の体験学習の一環で、この「お酒塾」にグループの皆さんとご一緒


にご参加いただいたわけです。


岩永様は、日本酒本来の姿である「純米酒」をより多くの人たちに知って頂きたい


という花山酒店の思いに共感していただき、周りの方々に広めていただいています。


岩永様、本当に有難うございます。

酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」

▲ 岩永様の娘様ご夫婦  <田植え後のさなぼりバーベキューにて


岩永さんは、この娘さんのご主人とご一緒に、お二人で飲まれるお酒選びに来店


されます。


もうお一人のお婿さんも花山酒店にお酒選びに来られ、岩永さんとご一緒に召


しあがられるご様子。


このように娘さんのご主人、お二人とも時々日本酒を酌み交わされる、うらやましい


岩永さんです。


▼ 一番手前が岩永様  田植えをされた証拠写真です


酒人との一期一会「酒語(SAKEGATARI)」