日本酒の古酒 ②-1
▲この2坪の冷蔵庫の中で長期熟成酒(古酒)の数々がひっそりと眠っています。
今回は、2回に渡り「酒人」ではなく、酒について語る=まさに酒語(さけがたり)です。
尚、神戸新聞社のウエブ、マイベストプロ神戸のコラムと重複していますがご容赦ください。
まず、昨晩飲んだお酒について少しお話したいと思います。
以前、およそ数年前まで定期的にご注文のあったお酒で、その後、ご注文が
途絶え在庫として残ってしまっていたお酒です。
零℃の冷蔵庫で保管していたお酒で、2004年の4月から保管していたお酒です。
しかも生酒です。
生酒は、低温保管であっても長期熟成には向かない、と業界では言われて
います。
実際、以前飲んだ花山酒店の冷蔵庫で熟成させた生酒は、見事に味わいが
劣化していて飲めない状態に変化していました。
ということで、ほとんど期待せずに6年古酒の栓を開け、ひと口飲んでびっくり。
思わず「化けてる、ええやないの」。
このお酒の本来の味わいは、しっかり頭に入っていて、口の中にその味わいを
いつでも再現できます。
それが昨晩の味わいは、全く別の味わいに変化していたのです。
具体的に言いますと、元の味わいは、
「味は薄めでサラリとした口当たり、甘みも感じさせるソフトな飲み口で
“上立ち香”も“含み香”も華やか」というタイプなのです。
それが、昨晩は
「口に含むとまろみのあるクリーミーな酸味がピリピリと舌を刺激、引き締まった
辛さを感じさせ、ナッツ様の香りと調和して、後味は、スッと切れていく」という
味わいに変化していたのです。
だから「化けてる」のです。
次回へ続きます
