米鶴さんに 遠路ご来店いただきました
先日、米鶴(よねつる)酒造のお蔵元、梅津陽一郎社長様が
神戸市北区の花山酒店までご来店いただきました。
山形県から本当に遠路はるばる有難うございました。(写真左の方)
そこで今日は、米鶴酒造様をご紹介させて頂きます。
宮城と福島に境を接する山形県南部、蔵のある置賜盆地にある高畠町は
「まほろばの里」とも呼ばれます。「まほろば」とは周囲を山々で囲まれた
美しいところ、住みやすいところという意味の万葉の言葉です。
その言葉の通り、春にはサクランボやラフランスなどの果樹の花が咲き、
秋には黄金色の稲穂がそよぎ葡萄や林檎がたわわに実り、冬は一面の
雪景色に覆われる美しい田園風景が広がります。
蔵の創業は元禄年間(1700年頃)、約300年の歴史を誇ります。
幕末の頃には米沢上杉藩の御用酒屋として栄え、その名は広い地域に
知られていました。
昭和43年(1968年)には市販吟醸酒のパイオニアとなる商品「F1」を発売
したことでつとに有名。
雪に埋もれマイナス5度以下まで下がる寒造りの酒は、「味・香り・キレの
バランスの良さ」をもった自然で優しい旨みを持つさわやかさが見事です。
お蔵は、ふだんお酒を飲まない人にもわかりやすい美味しさと、飲み飽きせずに
最初から最後まで美味しく飲める味わいを目指しておられます。
長い歴史を背負うお蔵の維持、発展の重責を担う梅津社長様ですが、
静かに語られる言葉の奥に秘められた造りへの情熱を強く感じさせられた
ひと時でした。
