「愛せない、」/LIQUID
1. 「愛せない、」
およそ1年ぶりとなるLIQUIDのデジタルシングル。
ラジオ内のバンド会議をきっかけに誕生した楽曲とのこと。
作詞はVo.hibariさん、作曲はGt.レムさんが担当しています。
タイトルの読点がなんとも意味深。
その後に続く言葉があるはずで、あれこれ考察したくなるギミックとなっていました。
ミディアムテンポの楽曲ながら、演奏はタイト。
体感的には常に追い立てられているような、そんな焦燥感や緊迫感がありますね。
注ぎ込まれるように挿入されたデジタルサウンドも印象的。
少しずつ重みを増して、いつかは沈んでしまいそうなイメージを与え、重低音を轟かせるのとは異なる、新たなヘヴィネスの表現になっているのではないでしょうか。
濃厚な世界観、深みのある味わい。
アレンジはもとより、その創出にhibariさんのハスキーな歌声が大きな役割を果たしているのは言うまでもなく、音楽性と武器がぴったりとマッチしているバンドだな、と改めて感心してしまう。
大人びた表層とは裏腹、熱量がしっかりと込められた1曲です。
<過去のLIQUIDに関するレビュー>