安眠妨害水族館的 2017年下半期CD大賞~前編~ | 安眠妨害水族館

安眠妨害水族館

オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

年末の風物詩、と思っている人が一人でもいたら嬉しいCD大賞。

隔日更新にはなったけれど、上半期でやって、下半期はやらないなんてできないよね、ということで。

 

レギュレーションはいつもと同じで以下の通り。


① 2017年7月~12月に発売された作品であること
② 誰でも購入できた作品であること(通販限定、配信限定は対象。会場限定や条件付で購入権が手に入るような作品は対象外)
③ V系シーンをメインフィールドとして活動しているバンドの作品であること

 

本日は前編ということで、10位~6位までを発表します。

 

 

第10位

 

 

Storyteller in the Strange Night / Leetspeak monsters

 

詳細なレビューは<こちら

設定も、衣装も、サウンドも異質。

シーンの中で異端な存在として注目度を高めているLeetspeak monstersの1stミニアルバム。

ゴシックホラー的な要素も強いのですが、シアトリカルでとっつきやすさも持ち合わせているのがポイントでしょう。

ハロウィンの季節だけでなく、年間通してこれを突き詰めていこうとするスタイルにも興味が沸く。

濃厚な世界観をこれでもかというほど詰め込んでおり、ライブが見たいと思わせる作品です。

 

 

第9位

 

 

真-Machine-心 / マイナス人生オーケストラ

真-Machine-心 真-Machine-心
1,500円
Amazon

 

詳細なレビューは<こちら

"未来デパート"をテーマにした、 マイナス人生オーケストラの解凍後初となるシングル。

コンセプトに沿ってコンパクトにまとめつつ、曲数が少ないからこそ彼らの王道で一点突破が可能になった。

これが見事にハマって、タイプは違えど、全曲が印象に残るピコピコ疾走ナンバーとなっています。

"ココロの旅"シリーズも、これで第五弾。

来年には新体制では初となるフルアルバムも予定されており、こちらへの期待を高める1枚となりました。

 

 

第8位

 

 

MUSIC / 葵-168-

MUSIC MUSIC
 
Amazon

 

詳細なレビューは<こちら

葵-168- による、配信限定のデジタルシングルを第8位に。

作品としての完成度を評価基準とした場合、1曲のみのシングルはランク外になってしまうケースが多かったのですが、それでも入れなければというぐらいにインパクトがある楽曲でした。

アヤビエ時代の盟友、涼平さんが作曲を担当しており、あえて当時の雰囲気を出したような曲調。
これだけでも十分ノスタルジックな気持ちを駆り立て、格好良いと思わせるものなのですが、何においても歌詞がヤバい。
グサグサ刺さるシビアさと、だけど前向きさが兼ね備えられていて、素通りしないで聴いてほしいナンバーですよ。

 

第7位

 

 

夜/不死の王様 / 夜-yoru- 

 

詳細なレビューは<こちら

和登さんによる1年間限定のソロプロジェクト、夜-yoru-の2ndEP。

プロジェクトの成熟を示すバリエーションの広がりと、ディープな世界にまで深掘りしているなという感覚。

このどちらをも両立させるという、一見矛盾しているような充実感を実現しているのが、彼の表現力の高さのたまものでしょう。

プロジェクト期間が完了し、今後、どのように活動していくのかはわかりませんが、ゼロクリアしてしまうのはもったいない。

そう思える積み上げが感じ取れる1枚。

世界観重視のリスナーであれば必聴盤と言い切りたいぐらいです。

 

 

第6位

 

 

PANTHEON -PART 2- / 摩天楼オペラ

 

詳細なレビューは<こちら

前作から半年。

そんなインターバルで、こんなクオリティの高い作品をドロップできるのか、とシーンを驚愕させた摩天楼オペラのフルアルバム。

メロスピを主体とするヘヴィメタルへの原点回帰を図りながら、10年間の経験を踏まえたバランスの良さを落とし込む。

その集大成とも呼べるアルバムに仕上がっており、壮大なコンセプトも相まって、充実感が半端じゃないのです。

連作なのでPART 1から続けて聴くのがベターですが、単体でも入門書として機能するほどのまとまり具合。

KAMIJOさんとのコラボも話題性があり、まずは聴け!ということで。

 

 

ランク外でのトピックとしては、2017年下半期はV系トリビュート盤の当たり年だったのでは、と。

Plastic Tree、MUCC、D'ERLANGER…

こんなにもハイクオリティの作品が次々と登場した年は、いまだかつて経験したことがありません。

参加アーティストが必ずしもV系畑というわけではないので選考の対象外としましたが、例に挙げた3作品は本当に良く聴きましたよ。

カヴァーブームの次は、トリビュートブームが来るか。

連発しすぎてクオリティが下がるのはご勘弁ですが、もう少し聴いてみたい気もします。

 

さて、残すところはトップ5。

もったいぶるつもりもないのですが、せっかくだから引っ張ります。

あと1日だけ、自己満足にお付き合いくださいませ。