闇夜のライオン/KAMIJO
¥1,296
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1. 闇夜のライオン
2. BASTILLE
3. 運命
4. 闇夜のライオン (instrumental)
5. BASTILLE (instrumental)
6. 運命 (instrumental)
KAMIJOさんの2カ月連続シングル・リリース第二弾。
第一弾の「Moulin Rouge」と同様に、3タイプでのリリースとなります。
表題曲である「闇夜のライオン」は、お得意のシンフォニック・メタルナンバー。
展開が多く複雑で、サビに入るまでに、4、5パターンのメロディを経由。
やや難解な印象があるのですが、いざ、サビになってしまえば、王道感がもの凄い。
疾走感を増していくキャッチーなメロディが、カタルシスを生み出しています。
ファンファーレをイメージして作成されたとのことで、幕開けとしてぴったりな1曲に仕上がった。
カップリングの「BASTILLE」は、こう来たか、といったところ。
インダストリアルを意識したような無機質なサウンドに、ノイジーなエフェクト。
加工して潰したボーカルに、聖歌隊風のコーラス。
なんとも、ゴシックテイストが強いナンバーです。
確かに、MALICE MIZERのローディー経験があるKAMIJOさんにとって、ゴスやインダストリアルといった引き出しがあってもおかしくないのだが、ここまで徹底されている楽曲は、珍しいのでは。
通常盤にのみ収録の「運命」は、Versaillesのセルフカバー。
「God Palace -Method of Inheritance-」の第三楽章が元ネタですな。
セルフカバーと言っても、サビだけ残してリメイクされており、別物と捉えても問題なさそう。
ソロ活動開始以降のテーマである"Symphony of The Vampire"とは異なる物語であると本人も語っているので、ストーリーを補完する意味では、あえて通常盤を購入する必要はないのですが、聴き比べも醍醐味。
ファンであれば、押さえておきたい。
音楽的には、前作よりもVersaillesに近いのかと思われますが、歌い方が、それ以前に戻ってきた節がありますか。
癖が強いので、好き嫌いはあるだろうけれど、彼のメロディには、やはりこの歌声がしっくりくる。
そんな観点からも、「運命」は興味深く聴くことができました。
アルバムの制作も発表され、動きを活発化させているKAMIJOさん。
本作を含めた連続リリースにより、やりたいことに挑戦し、バリエーションを増やしてきた成果を、どのような世界観に落とし込んでくれるのか。
ストーリーテラーとしての腕の見せ所でしょうね。
<過去のKAMIJOに関するレビュー>
Moulin Rouge
Symphony of The Vampire
Louis~艶血のラヴィアンローズ~