卓球の早田選手が「知覧特攻平和会館」を訪問したいと口にし
たのは、「韓国・中央日報」のニュースで報じられたような、
「特攻」や「軍国主義」の讃美のためではではなく、
特攻隊員の真の心情を心に刻み、彼らや戦争で亡くなった兵士
や国民の多くの犠牲の上に、築かれた「平和」の大切さを噛み
しめたいのだと思います。
なぜ、韓国のマスコミは、中国をダシに使って、自国の人々に
日本への憎しみを創り出し、日本人を誹謗中傷して、日本と
韓国の人々の間を割こうとするのか・・・。悲しくなります。
私は、鹿児島の出身で、陸軍航空隊の基地があった知覧の「特
攻平和会館」を、何度か見学に行ったことがあります。
そして、特攻隊員の皆さんが書き残された遺書を読んで涙を流
しました。
もちろん、軍国主義の戦争中のことですから、彼らの遺書には、
「七生報国」等の勇ましい言葉が書かれています。
しかし、遺書の行間や空白には、父母や家族の健康や安全や無
事や長命を祈る気持ちが書かれています。彼らの心情はそこに
込められていると思います。
もし、彼らが心情を素直に吐露したら、軍国主義社会の中です
から、家族が、警察や隣近所の住民に監視され、生きて行くこ
とが出来ない状態に置かれることになります。
要するに、真の自分の思いを遺書の「行間や末尾の空白」にし
か書けない状態でした。また、そうでなかったら、保管されて
いなかったでしょう。
また、彼らは自分の自由意思で、自ら志願したことにされてい
ますが。上層部からノルマを課された上官から無理強いされて、
志願させられたケースが多かったとも聞きます。
太平洋戦争の勝敗は、開戦した時点で、少し知識のある人には
分かっていました。なぜなら、戦争に必要な、石油燃料や兵器
製造に必須の屑鉄等は全て米国等の外国からの輸入に頼るしか
ない、資源が乏しく、工業生産力で劣った国でしたから。
特攻攻撃を命じた時には、既に戦争の勝負は明確に決まってい
ました。
それなのに、・・・・・。
ついでに申し上げますが、
〇当時、「空軍」はありませんでした。
〇「神風」は「海軍」の特攻隊でした。「陸軍」ではありませ
ん。
〇「知覧」は「陸軍」航空隊の基地でした。「海軍」の基地は
他にありました。
杜撰な取材で、日本を非難し、日韓両国の人々の心を離間する
工作は止めて頂きたいものです。
(了)
<参考>
韓国卓球・申裕斌が抱擁した早田ひな「神風発言」で
波紋…中国「一線を越えた」(韓国・中央日報)
「2024パリオリンピック(五輪)で韓国の申裕斌(シン・
ユビン、20、大韓航空)を下して女子卓球シングルス銅メダル
を獲得した日本の早田ひな(24)が日本帝国主義を象徴する神
風記念館に行きたいと話して非難を浴びた。
15日、日本共同通信やNHKなどによると、早田は13日の
帰国記者会見で帰国後にしたいことを尋ねられ、「鹿児島の特攻
資料館に行って、生きていることを、そして自分が卓球をこうや
って当たり前にできていることというのは当たり前じゃないとい
うのを感じたい」と明らかにした。
早田が行きたいと語った資料館は鹿児島知覧にある戦争博物館だ。
第2次世界大戦当時に空軍基地があった場所で、自殺特攻隊
「神風」の出発地だった。
この博物館は神風攻撃に出た戦闘機の模型、神風に動員された操
縦士が遺書などを書いて出撃したテントなどを復元して展示して
いる。
早田は先祖の犠牲精神を再確認して卓球選手として気を引き締め
るという意図だったが、卓球に関心が高い中国人はこのことに激
しい怒りを見せた。」
(終)